THE FUTURE IS JAPANESE (Jコレクション)

制作 : ニック・ママタス  ワシントン 真澄  金子 浩・他 
  • 早川書房
3.34
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  • (4)
  • (3)
本棚登録 : 258
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (398ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152093103

作品紹介・あらすじ

フィリップ・K・ディック賞特別賞を受賞した伊藤計劃『ハーモニー』ほか、日本SFの翻訳出版を精力的に進めるHaikasoru。同レーベルから刊行された、日本がテーマのアンソロジーをJコレクションにて凱旋出版。日本作家は、円城塔、小川一水、菊地秀行の書き下ろしに、飛浩隆の星雲賞受賞短篇「自生の夢」再録、伊藤計劃の傑作「The Indifference Engine」英語版をそのまま収録。いっぽう海外作家は、ネビュラ賞受賞のケン・リュウ、ローカス賞3部門同時受賞のキャサリン・M・ヴァレンテという本邦初訳の新鋭から、大御所ブルース・スターリングまで、書き下ろし8篇を訳載する。

感想・レビュー・書評

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  • SF

  • 2012-7-29

  • 日本を舞台にしたSF短編アンソロジー円城塔,伊藤計測なども書き下ろしている,ケン・リュウの「もののあわれ」が良かったかな.短い中に独自の世界観を描き出すため小難しいのが多い.

  • SFの短編集。
    著者も毎回変わるから、登場人物(必ずしも人ではないが)のネーミングに馴染めないのと、話の設定がすんなり入って来なくて苦労する。

    ある小惑星に不時着した戦闘機乗りの話と、空に住む住人の話はおもしろかった。

  • “日本”をモチーフにしたアンソロジー。
    とはいうものの、日本人作家のはそれほど日本とはこだわりなく、海外作家の綴る“日本”が色々濃いめ。
    ああ、海外の方からはこうイメージされているのかという新鮮さと同時に、“違うだろ”と苦笑いしてしまうような日本モチーフの短編集でした。
    ただ、「オチは!?」と言いたくなるような終わり方をしているのが多いのと(特に海外勢)、
    「SF……?」と首を傾げたくなるような話がいくつかあるので星は以上の通り。
    個人的には『自生の夢』がぶっちぎり一位でした。

  • 外国から見た日本は、内側からは妙に感じる所がピックアップされて描かれていて、それは男性が女性を描くとき、女性が男性を描く時、もっと言えば他人を描く時に常に発生しているはずの「ずれ」であろうけれど、我々はその、創作物が本来発生させているノイズに慣れきってしまっているのではないか。

  • ダメ元でSFに挑んだけどやはり馴染めなかった。SFは映像で見るほうがよさそう。とはいえ、外国人の書く日本設定の小説という点では面白かった。

  • 「THE FUTURE IS JAPANESE」伊藤計劃+円城塔+小川一水・他
    現代SF短編集。メタルブルー。

    日米13人による日本をテーマにしたSF集。
    アメリカで出版されたものをハヤカワが版権取って相互出版された一冊です。

    はっきり言って難しい。ストーリーがよくわからないものが多い。
    頑張って読みました。若干、流れに置いていかれたくないな、という気持ちです。
    最近は純文学なのかSFなのか分からない、鑑賞して楽しむ?ような作品も多くて。大変です。(3)

  • ケン・リュウ『もののあはれ』、デイヴィッド・モールズ『地帯兵器コロンビーン』が良かった。小川一水『ゴールデンブレッド』も面白かったんだけど、ちょーっと文章が主人公に近すぎるかな。もう二歩分くらいドライな感じのほうが好き。飛さん『自生の夢』は、ガジェットが相変わらず素敵。からのITO。まったくもう。まったくもう!

  • 読了断念。

  • SFというものを久々に読んだが、ホラー短編集を読んだかのような、不気味な読後感。未来に希望がない感じが深々と。でもとても好き。

  •  外国人作家と日本人作家による、日本をテーマにしたSFアンソロジー。
     外国人が書いた作品を読むと、彼らにとって”日本”自体がいまだに未知で魅力に満ちた国に見えるためか、「火星人」や「未来世界」といったSF的モチーフの亜種として使われているようにしか見えない。さすがにフジヤマ、ゲイシャは出てこないが、六本木や納豆、津波が登場するのは特に必然性がなく、単に日本に関する知識を披露したいだけなんじゃないの?という気もして、このアンソロジーに期待していた分、少しがっかりする。
     日本的要素は抜きにして良かったのはケン・リュウ『もののあはれ』で、古き良きSFの香りがした。また、日本について相当詳しく勉強した、プロの外国人作家が書いたSF作品、という趣に成功しているのは小川一水『ゴールデンブレッド』で、読み終わるまで「外国人でも日本をテーマにここまで書ける作家がいるんだな」と本当にそう思い込んでしまった。

  • もののあはれ / Ken Liu
    別れの音 / Felicity Savage
    内在天文学 / 円城塔
    樹海 / Rachel Swirsky
    ゴールデンブレッド / 小川一水
    自生の夢 / 飛浩隆

  •  先頭のケン・リュウ「もののあはれ」や小川一水「ゴールデンブレッド」、菊池秀行「山海民」といった、素直な作品に意外とハマる。
     変わったところではキャサリン・M・ヴァレンテ「ひとつ息をして、ひと筆書く」が面白い。百鬼夜行をテーマにした、短編小説…というより長い詩かな、これは。

  • 日欧米作家による日本をテーマにしたアンソロジーとのふれこみだが、外れ多し。「もののあはれ」「山海民」「ゴールデンブレッド」がかろうじて読めるが、ほとんど意味不明もしくは私が理解出来ないもしくは面白いと思えない。日経水曜日夕刊の書評は概ね当たるんだけどな~。こういう判る人だけ付いて来いみたいな尖がった文章は苦手です。

  •  海外で発行された「日本にまつわる」SF短編集。少し違うんじゃないのってのも含めて楽しくそろえている。

     まずは「もののあはれ(ケン・リュウ)」。自己犠牲のいい話だ。これが日本人だと思った外国人が作ったのかな。いい印象なんだろうが、少し控えめすぎるかな。

     次の「別れの音(フェリシティ・サヴェージ)」は意味がわかんない。そのまま「地帯兵器コロンビーン(デイヴィッド・モールズ)」に突撃するとさらに意味不明でパス。だから、苦手な「内在天文学(円城塔)」はそのままパス。さらに幽霊ものの「樹海(レイチェル・スワースキー)」にいたっては、これがなんでSF?ってな感じで意気消沈。ここまでが133ページ。一日の読書量にすれば少ないのだが、夜飲んだから仕方ないかな。

     気を取り直して「率直に見れば(パット・キャディガン)」と続くがこらえきれず。期待の「ゴールデンブレッド(小川一水)」はあったかいエンディングが良いが、SF色はきわめて薄い。次の「ひとつ息をして、ひと筆書く(キャサリン・M・ヴァレンテ)」「クジラの肉(エカテリーナ・セディア)」「山海民(菊地秀行)」「慈悲観音(ブルース・スターリング)」はいずれもさっぱり意味がわからず、トリをつとめる「自生の夢(飛浩隆)」も面白くない。「The Indifference Engine(伊藤計劃)」は要するに英語版ってことで、期待したけれどさっぱりな短編集だった。

  • 日米作家の書き下ろしアンソロジー(『自生の夢』と『indifference engine』は再録)。元はアメリカ発売のものです。

    アメリカ作家のはサイバーパンクの影響が強いかアニメの影響が感じられます(エウレカかと思った)。現実の日本ではなく、欧米が持つ日本のイメージの小説。日本と中国が混ざっていたり……。

    日本作家のはやはり読みやすい。『自生の夢』は別格として、円城にしてはわかりやすいお得意のボーイ・ミーツ・ガールもの、
    相変わらず視線が優しい小川一水、意外に正統SFの菊池秀行(上田早夕里『リリエンタールの末裔』を思い出した)と収録されています。

    基本的にはSF読みにしか勧められないので、点数はちょっと辛め。

  • 日本をテーマにしたSFアンソロジー。
    とは言え、日本人作家の作品は特に“日本”がテーマの作品ではなかったりする。
    米作家のイメージする“日本”はかたち様々で、トンデモニッポンが飛び出したりするところを楽しんで読んだ。

    収録作では飛氏の「自生の夢」が頭一つ抜けて面白かった。
    知をそなえた不滅の言葉の臓器。
    円城氏の「内在天文学」は良いボーイ・ミーツ・ガール。
    最後の一文に大変キュンとしました。

  • 日本を題材にした海外作品の翻訳も含めたSFアンソロジー。
    円城塔、小川一水、菊地秀行なんかが面白かったけど、中でも飛浩隆の「自生の夢」がとてもいい。

  • すごくカロリーの高い一冊。SFってこんなにわくわくするのな、久々に再認識した。(いろんな意味で)最先端を走ってる本であるのは確か。ひとまずは、尖ってる。すごく。
    アンソロジーなので様々なタイプの短編が収録されているが、全体の読後感が『ブレードランナー』を観た時のドキワク感に似ている。SF洋画に出てくる、どことなくむずがゆいような「日本っぽさ」なんだけど、なんだかかっこよく見えてきてしまう。
    それと、国内外の作品を取り混ぜていて、何語を話す人が書いたんだとかそんなことがどうでもよくなっている仕掛けなので、SFぽさというか、面白いという意味での「違和感」にあふれた世界観がたまらない。 SF世界としては欧米っぽい土壌を感じるんだけど、そこに挿し木のようにして日本があって、その混交だけでも「?」がたくさんあって面白い。今までSFに出てくる日本モチーフを何となく敬遠していたけど、勿体ないことしてたかも。陳腐だと思っていた「日本」が、自分のイメージするSF世界を拡張していく感じ。回帰的再発見というやつでしょうか。
    国内外問わず未読だった著者の作品に出会えて、より広い意味での読書世界も拡張されて、刺激の多い本でした。

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著者プロフィール

1974年東京都生れ。武蔵野美術大学卒。2007年、『虐殺器官』でデビュー。『ハーモニー』発表直後の09年、34歳の若さで死去。没後、同作で日本SF大賞、フィリップ・K・ディック記念賞特別賞を受賞。

「2014年 『屍者の帝国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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