さっさと不況を終わらせろ

  • 早川書房
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本棚登録 : 513
感想 : 73
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  • Amazon.co.jp ・本 (323ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152093127

作品紹介・あらすじ

増税も支出削減も、いまやることじゃありません。
リーマンショック以降、いまだに好転の兆しを見せない世界経済。なぜ目下の増税や財政緊縮は愚策なのか?
ノーベル賞経済学者ポール・クルーグマンが、ついに叩きつけた最終解答。

感想・レビュー・書評

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  • 著者はクルーグマン。
    「道草」で翻訳されているコラムと内容がかぶるものが多く目新しさはない。

    彼の主張は、「不況に陥ったら緊縮財政するな。政府は財政赤字を気にせずに拡張的な雇用創出政策をやれ。中央銀行はその支援をしろ。」

    需要不足にある状態では、中央政府が大規模な財政出動を行って、需要不足を埋めろってのは納得。批判の一つに出口戦略があるのだけど、結局不況を脱してから話すことだろって気がします。

    彼の主張の要は財政出動であるわけで、昨今の日銀金融緩和とは違います。

  • 2008年のリーマンショックによる大不況が時代背景となっている本で、
    積極的な財政・金融政策による不況の解決を主張している

  • タイトルの割には面白くなかったです。
    冗長すぎます。

    ただし、訳者解説は秀逸。
    ここだけ読めば十分です。
    さすが山形浩生。

  • 本書のポイントは3つある。
    ① デフレ期ないし流動性の罠に陥ったときは、最後の借り手である政府が借金をする事で需要を創出し、景気を下支えすることべきである。
    ② 政府の財政赤字、累積債務のもっともよい解消法は、経済成長(それにともなう物価上昇)により実質的な債務の削減である。
    ③累積債務は将来的には問題になるが、その時点で信用性が担保されているのであれば問題はない。

  • 今さらだけど読んでみた。

    不況の時に財政再建のためといって財政出動しないのは雇用をさらに減らす。
    金融緩和も思い切った程度でやらないと効果ない。
    そもそも不況のときに財政赤字気にしてバラマキやらなくたって不況が続いて失業が増えるなら損失は減らない。

    といったことの理解になった。

    (Kindle版)

  • もしこういう本が分かり易いって言うのなら、そういう人もあってもちろん構わないけれど、それって単純に言って数字が出てこない事、或いは長い説明をダラダラと読んで全ページ読めたことと同じなら、逆に分かりにくいって思う人もいるのではないかと思う。そういうところがまさに欧米人専門家の書いた一般書という印象。

  • 現在の日本にデフレから脱却し景気回復をもたらす必読の一冊!

  • 訳者解説要りませんから。

  • ★2014年2月19日読了『さっさと不況を終わらせろ』ポール・クルーグマン著 評価B

    2012年上期の著作なので、まだアベノミクスは世に登場していない。しかし、ノーベル経済学賞受賞のクルーグマン教授は、財政出動、金融政策など現在の政府が取りうる景気刺激策を取るべしと主張。まさにアベノミクスそのものの主張。
    財政赤字削減を優先すべしという世の主流経済学者の主張は、世界を不況の海に沈め続けるだけだと過去の事例をもって検証していく。
    現在のクルーグマン教授のアベノミクスに対する評価を読んでみたい気がする。

  • これが出てもう2年とか経ってて…やはり日本人としては日銀に触れる部分に興味をひかれた。

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著者プロフィール

NY市立大学教授。2008年、ノーベル経済学賞受賞。
イェール大学で学士号を、MITで博士号を取得。イェール大学、スタンフォード大学、MITで教鞭をとったのち、プリンストン大学経済学部教授。1982~83年には1年間大統領経済諮問委員会(CEA)のスタッフも務めた。主な研究分野は国際貿易。収穫逓増と不完全競争に焦点を置いた「新しい貿易理論」の創始者の1人である。国際金融、特に通貨危機の問題にも取り組む。1991年、アメリカ経済学会のジョンベイツクラーク賞受賞。日本語への翻訳書多数。

「2019年 『未完の資本主義』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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