謎(リドル)の謎(ミステリ)その他の謎(リドル) (ミステリ・ワールド)

著者 :
  • 早川書房
3.06
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本棚登録 : 145
感想 : 35
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152093189

作品紹介・あらすじ

王女サロメが、FBI女性捜査官が、平凡なサラリーマンが、ドッペルゲンガーを見た男が出会った、恐るべき謎!傑作保証付き新時代の異色作家短篇集。

感想・レビュー・書評

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  • 結末を読者に委ねる、リドル・ストーリーばかりを集めた短編集。
    有名なリドル・ストーリーの「女か虎か」のオマージュ「異版 女か虎か」はサスペンスが加わり、よくできているな~とは思ったけど細部が詳しく書かれてしまった分、「こいつの思惑通りになるのはシャクにさわる」とかいう気持ちが出てきてしまって、ただモヤモヤしてしまう。リドル・ストーリーは骨組みだけあってあとは、想像で補う位でいいのかも。
    「私か分身か」はブラックすぎる粗忽長屋みたいだし、
    「殺人鬼」は結末をリドルにされるとイライラする。

    二択というより昔のSF短編っぽい「群れ」が一番好き。

  • 結論を読者に委ねるリドル・ミステリ。
    こういうジャンルがあったのか、と目から鱗。
    火車のラストなどが、はっきりしなくて当時は気持ち悪かったものだが、こういうジャンルを狙っていたのなら、さもありなん。ただ、事前にリドル・ミステリだと予告されて読むのと、最後でがっかりするのとはちょっと違う気もするけど。
    この中では、「連続殺人鬼リドル」という短編が一番面白かった。中にはミステリになっていないような話もあったけど、全体的には盛り上がったところで終わっていく、余韻を楽しむような雰囲気が良かった。

  • 謎(リドル)があり結末を読者の想像に任せる物語を「リドル・ストーリー」というらしい。
    5つの話からなる短編集。読み進めるにつれ、消化不良感が否めない。私には合わなかったかも。
    「異版 女か虎か」が面白かった。

    ※収録作※
    「異版 女か虎か」
    「群れ」
    「見知らぬカード」
    「謎の連続殺人鬼リドル」
    「私が分身か」

  • 久しぶりに頭使う本を読みました

  • リドルだから仕方ないけど、
    結末が気になる〜!
    カードはオチなしっぽくて好きじゃないが…
    群れも別にリドルじゃないね?

  • 寸止め感…

  • もやもやの残るお話だわー。
    結末は読者にゆだねられるから、良くも悪くも取れるけど。

  • 結末のないリドルストーリー短編集。結末がないのでもやっとする一面もあるけれど。いろいろ想像してみるのも楽しいので、物足りない感じはしないかな。……でもやっぱり結末を知りたい気もする(笑)。
    お気に入りは「異版 女か虎か」。あまりに有名なあのリドルストーリーをさらに二転も三転もさせた、それこそ謎だらけの超絶リドルストーリー。想像できる結末も二択だけではないので。ほんっとこれ、どうなっちゃったんでしょうねえ。

  • 最後の結末がわからないミステリーを集めたもの。

    面白いけど、結末がわからずストレスがたまる。

  • リドル・ストーリーとは、結末をあえて記述せず読者の想像に委ねる物語のことです。【異版 女か虎か】と【謎の殺人鬼リドル】はリドル・ストーリーとして評価出来ますが、その他は中途半端で不満でした。面白い試みですが、やっぱりある程度の謎は解き明かすべきだと思います。

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