ドーキンス博士が教える「世界の秘密」

  • 早川書房 (2012年12月19日発売)
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本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784152093462

作品紹介・あらすじ

現実って何だ? 世界はどこでどうできた? 身の回りの見慣れた現実は、科学の目を通して語られると、魔法をかけたかのように面白くなる。フルカラーで若い読者も楽しめる「世界」の解説書。

感想・レビュー・書評

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  • 進化論をはじめ、元素、重力、星、虹、ビッグバン、地球外生命、プレートテクトニクス、寄生生物などの多彩なテーマ。図鑑のようなサイズで、オールカラー。ずしりと重い。イラスト満載なので、文章は少し難しいかもしれないが、科学の魅力を子供から大人まで幅広く。

    哲学関係の本を並行していて読んでいて、実存と観念世界に話をちょうど考えていたところだったので、本書に、「現実とは目に見えるものだけではない」という記載にハッとした。実存と言っても、目に見えるものが全てではない。かつて地球上にいた恐竜、あまりにも遠い星、顕微鏡なしには見えることができない細菌、見ることはできない電波などなど。我々は、それも観念(理屈)で理解しているという事になる。恐らく、あるはずだろう、あったはずだろうと。結局、実存など、観念世界、唯識を形成するためのヒントに過ぎないのかもしれない。

    他にも、ラザフォードの弟子である著名なデンマーク人物理学者のニールス・ボーアによって改良されたラザフォード・モデルについて。これは、文章だとよくわからないので、イラストがあって勉強になった。原子をごく小さな太陽系のミニチュアととらえ、原子の真ん中にある核に物質の大部分が入っている。そして電子と呼ばれる小さな粒子が核の周囲を「軌道」に乗ってぶんぶん回っている。

    本も出会いだなとつくづく思う。セレンディピティ。並行して読んでいる本のヒントが別の本にある。

  •  誰もが一度は考えたことがあり、それについて正しく、かつ、分かりやすく説明するのが難しいと思われる質問が、全部で12個挙げられている。「最初の人間は誰だったのだろう?」なんて質問に、あなたは上手く答えられるだろうか。
     どの回答も分かりやすく、楽しく読み進めることができる。ただ、この本、大判でかなり重く、読むのが大変だ。ここまで挿絵とかいるのだろうか、なんて考えるのは私だけでしょうか?

  • 子供向けの教養書である。
    大判の書籍で、文字少な目で絵が多い。

    朝永 振一郎の名言。
    ふしぎだと思うこと、これが科学の芽です。
    よく観察してたしかめ、そして考えること、これが科学の茎です。
    そうして最後になぞがとける、これが科学の花です。

    この本を読んで、ふしぎだなと思うことこそが重要なのです。

  • 個性の強いドーキンス博士のフルカラーで読みやすい本。イラストレーターも著名人らしく、見事な表現力
    科学的な内容についてはほとんど新たな発見は無かったが、分光器の説明が一番面白かった。
    それにしても宗教や伝説への辛辣ともいえる指摘が、ちょっと笑えてしまうところもあって…逆に欧米では現代でもそれほどまでに超常現象などを信じてる人が多いのかと印象を受けた
    高名な学者ながら量子力学などの分野はさすがに専門外ということで、はっきり良く分かってないと宣言するあたり晴れ晴れしくもある。あるいは素粒子の標準モデルまで扱わなかったのは正解かも。 ふとスティーブンホーキング博士の言ったことを思い出した=近代以前はあらゆる学問に精通した天才が多くいたが、現代科学はあまりに複雑すぎて専門家以外に理解が及ばない域にあると・・

  • ドーキンス博士の本は、神は妄想だというキリスト教圏では衝撃的だろう本を読んで、この人ホント面白いなと思っていたので、今回の本も子供向けと言いつつ、その辺のエッセンスがそこかしこに詰まっていて大変面白かった。宇宙についての話とか、生物の進化についての話とか、子供の頃にこの本を読める人はラッキーだと思う。甥っ子ちゃんにも薦めたい。

  • 最近科学に興味を持ち始めた私の知りたいことが全部詰まっていた。
    子供向けだが大人でも十分楽しめる内容だ。
    不運と思える出来事や奇跡など、一見科学とは無関係と思われることについても、
    科学的見地から解説されていて、なるほどと思った。
    これからは下手に落ち込まずに済みそうだ。

    画像やイラストがきれいで、レイアウトも楽しい。
    銀河の画像の美しさに感動し、手元に置いておきたくなった。

  • ドーキンスよる、科学読本。
    ダーウィンの進化論、物理学における原始の話など。

    宇宙の中で、暑すぎもせず、寒すぎずもしない領域のことを、ゴルディロックス・ゾーンというらしい。

  • 動物進化が専門ということだが、宇宙のサイエンスも語っている。イラストが個性的。まあ子供が読むにしては無茶があるが、ちょっとかじった量子物理学をちょっと掘り下げるには共感がもてる。絵が多いからすぐ読める。

  • <閲覧スタッフより>
    世界的ベストセラーと言われる「利己的な遺伝子」の著者による科学読本。
    デイヴ・マッキーンによるイラストでとってもアートな仕上がりになっているので、楽しみながら科学の謎に迫ってみましょう。
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    所在記号:404||トキ
    資料番号:20101113
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