ディアスと月の誓約

  • 早川書房 (2013年4月24日発売)
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感想 : 46
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本 ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784152093684

作品紹介・あらすじ

極寒の大地にあって唯一豊穣を享受する王国〈緑の凍土〉。王家の少年ディアスと姪のアンローサは、その豊かさを支える新たな角を巡る王家の権力争いに巻き込まれる。日本ファンタジイの新たな傑作登場

感想・レビュー・書評

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  • 都合いい綺麗ごとでない話が、寒い情景とあっていて良かった。

  • ファンズに乗ってみたいなぁ。

  • 著者のことはオーリエラントシリーズを薦められて知ったが、図書館で見つけたこちらが気になり一気読み。『しあわせのパン』もそうだが月がキーワードになる話が好き。

    命は他の命の犠牲のうえに在る。人は欲望に支配され行動することは愚かで虚しい。作中に何度も出てくる歌が、それを思い出させる。

    ファンタジーはこどもの読み物、と思っている人に読んでみてほしい一冊。

  • ストーリーも装丁も良かった(^^♪

    かつて魔法使いが月を下して作った王国は、極寒の地で唯一豊穣の恵みを受けているが、その国を支えている伝説の鹿サルヴィの角が崩れるたびに厄災に見舞われてきた。
    家臣に育てられた王子・ディアスは異母兄・オブンの策略により王国から追放されてしまい・・・

    同じ作者の「オーリエラント魔道師」シリーズよりはライトな感じです。
    ライトと言っても、王国のために犠牲になり続けるサルヴィの存在があるので、少しは闇も抱えているのですが・・・
    オブンは最後までそのイメージを裏切らないし、王道といえるファンタジーだと思います。
    大人よりも中高生向けかな?

    面白かったけど、ナナニのその後が気になる・・・

  • 初めて手に取る作家さん。ファンタジーが読みたかったのと、表紙の美しさに惹かれて。
    かつて南からきた魔導師がふたつの月を引きずり降ろして築いた王国”緑の凍土”。極寒の地に唯一繁栄を続ける王国を支えるのは月を身に宿したサルヴィの角であった―――
    主人公はこの王国の王子でありながら家臣の家で育てられたという設定。本人にその気がなくとも王位継承の争いに巻き込まれて追放され、サルヴィの角を巡る冒険に出ることになり・・・とわくわくする設定ではあるんだけど、なんだかあっさりしすぎ。試練はびっくりするほど簡単にクリアできるし、兄がふたりいるはずなのに一人はほとんど出てこない。しかも長男が。王道ストーリーなだけに物足りない。冒険に出たら失敗を重ね悔しい思いをしながらも成長してほしいし、王位継承といったらもっと謀略張り巡らしてどろどろしてほしい。なんだかんだいいつつ、平和で甘っちょろい国だなぁと。ご都合主義なところも目につく。もっと人物を掘り下げてエピソードも増えて本の厚さが3倍くらいになればもの凄く面白くなるかも。
    景色の描写だけは本当にキレイで良かった。

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 王の息子でありながら家臣の家で育てられているディアス。
    彼らが住んでいる土地はサルヴィの犠牲によって成り立っていた。


    ナナニかっこよすぎ。

  • アンローサの逃避行は、話の中に成長が見られて良かったけれど、ディアスの方はあっさりと旅が終わってしまった印象。2冊くらいに分けてそれぞれの人物の物語をもっと広げたら、さらに面白くなったかも。

  • デイスではなくてディアス、ディアナから生まれた王子の話し。魔法的設定ながら魔法使いらしい魔法使いは出て来ない。竜やら精霊やらが出て来て、王子が試練に打ち勝っていく、というロールプレイングゲームっぽい流れ。面白かった。

  • 図書館で。きれいな表紙だなあ。
    なんとなくトナカイかカリブー(だっけ?)辺りを彷彿させる動物と後から土地に住み着いて自分たちに合うように自然環境を変えた一族の話。ファンタジーだけどどことなく現実世界にもありそうな話。
    わがままお姫様と叔父さんってのも面白いな。
    とは言えあのラストはちょっと不可解。ナナイ(だったかな?)はどこに行ったんだろう。
    でもまあ綺麗に終わった感じではありましたが。

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著者プロフィール

山形県生まれ。山形大学卒業。1999年、教育総研ファンタジー大賞を受賞。『夜の写本師』からはじまる〈オーリエラントの魔道師〉シリーズをはじめ、緻密かつスケールの大きい物語世界を生み出すハイ・ファンタジーの書き手として、読者から絶大な支持を集める。他の著書に「紐結びの魔道師」3部作(東京創元社)、『竜鏡の占人 リオランの鏡』(角川文庫)、『闇の虹水晶』(創元推理文庫)など。

「2019年 『炎のタペストリー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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