オリバー・ストーンが語る もうひとつのアメリカ史: 3 帝国の緩やかな黄昏

  • 早川書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152093790

作品紹介・あらすじ

基地帝国として万国に地歩を築き、覇権国家となったアメリカの容赦ない所業に、世界は気づき始めた。史上最悪の宰相の元、凋落を始めた帝国の舵を取るオバマの手腕が試される……歴史超大作完結

感想・レビュー・書評

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  • 夥しい他地域への干渉。金儲けの為の戦事行動。ルール無用の悪どい国家、アメリカの歴史。

  • NHKBS『オリバーストーンが語るもうひとつのアメリカ史』という番組を見ておもしろかったので、この本を読み始めました。
    第二・三巻は読了しましたが、第一巻は予約待ち状態です。

    面白かったけど、私のレベルではかなりしんどかったです。大変なことに首を突っ込んじゃったなあ。
    今の自分は、日本に原爆落として成功して、おかげでその後どんどん深みにはまって苦労しているアメリカみたいな感じ?
    この本は三冊で終っています。でもアメリカの、そして世界の歴史はまだまだ終わっていません。問題山積み。

    それにしても9・11の直後のブッシュ大統領の会見をみたとき、すっごくカッコいいと思いました。「なんでイラクなんだろう?」と思ったこともありましたが、そのまま時が流れていきました。今回いろいろ知ることができてよかったです。

    ほんとうに一番偉大なのはゴルバチョフです。

    読んでいて難しくてわからないまま終わったこともたくさんあるけど、現代史をさーっと知ることができたのがよかったです。
    今まで気にもとめていなかった海外のニュースが耳に素直にはいってくるようになりました。

    この本に何度も登場したCIA。その元職員だったスノーデン氏のニュースが気になります。

  • 訳はいまいちだったが、公に語られてこなかったアメリカの歴史がよく分かった。改めてアメリカへの見方が変わった。

  • 赤坂Lib

  • 資料ID:21302210
    請求記号:253.07||S||3

  • オリバーストーンが語るもう一つのアメリカ史3「帝国の緩やかな黄昏」読了。
    ニクソン後、フォード、カーター、レーガン、クリントン、ブッシュ、オバマのそれぞれの大統領の任期中に、アメリカがいかに軍事力を背景にしていかに帝国主義だったかが、これでもかこれでもかと語られる。
    この時代はじかに新聞、テレビで見聞きした内容だけに当時のアメリカはどちらかと言えば正義の方だろうという甘い見方が覆される。
    軍事力と言っても、ベトナム戦争はひどい戦争だったが結局アメリカは勝てなかった。民主党の大統領でさえ軍縮はできなかったどころか軍事費は増加しているし、ゴルバチョフの軍縮提案にレーガンは対応できなかった。そのほか、イラン、イラク、アフガニスタンと大きな戦争、軍事介入についてアメリカの非道さが語られると暗澹たる気分になる。あまりよく知らなかった中南米でのアメリカの介入も相当にひどいものだと思う。
    しかし、最近の中国の対応についてのアメリカへの非難が移ると違和感を感じるようになる。そこでハタと気がつくのは、この本の言うことはかなり一方的な見方ではないかと言うことだ。相手側からはどう見えるかということを考えておくことは重要な点だ。
    盛りだくさんで読むのに苦労したが、戦争の後ろにたびたび見え隠れするアメリカのウォール街を支配する超富裕層の金儲けの意図が、とても不愉快で不気味に感じる。今後の行く末を考えるととても不安になる読後感だった。

  • アメリカ史の、冷戦終了後から、現在まで。
    イラク戦争、フセイン、タリバン他テロリストに対する、アメリカ政府の対応が、一部の人々のために行われてきた、その側面を語っています。そしてそれを引き継いだオバマ政権が、何も出来ていない現実。非常に衝撃を受ける内容です。
    どんな人々、政権にも、良い面と悪い面があると思います。この本は、悪い面を強調して書かれています。真実が書かれているでしょうが、これだけで判断してはいけないと思います。それだけ良く出来ています。この本は。

  • オリバー・ストーン (著), ピーター・カズニック (著), 金子 浩 (翻訳), 柴田 裕之 (翻訳), 夏目 大 (翻訳)
    基地帝国として万国に地歩を築き、覇権国家となったアメリカの容赦ない所業に、世界は気づき始めた。史上最悪の宰相の元、凋落を始めた帝国の舵を取るオバマの手腕が試される…。歴史超大作完結。

  • 「オリバーストーンが語る…」全三巻を読み通した。
    第一次世界大戦から始まる二十世紀=戦争の世紀から二十一世紀のオバマ政権まで、世界においてアメリカの果たした役割でありながら、アメリカ国内における歴史認識とはいささか異なる面を語る。

    日本人にとってわかりやすいのは、ヒロシマ、ナガサキの原爆投下の話だろう。現在のアメリカの一般的な歴史認識では、百万人以上の死傷者を生んだであろう言われる日本本土決戦を回避するために必須であったとされる事が多い。しかし、実際に当時のアメリカ、トルーマン政権は日本は既に戦争継続の国力を欠いており、ソ連へ終戦交渉を始めている事知っていながら、戦後の冷戦時代を見越して、ソ連への牽制として原爆を使用した。原爆投下は戦争の終結には全く不要なものであり、本土決戦の被害規模は後付けて作られた話だというところだろう。
    ※その話は有名な話なのだが、アメリカにおいては、本土決戦回避のためには原爆の使用は必要であったとする論が強いと言われている。

    おしなべて、ケネディあたりまでは大統領の人柄などにも踏み込んだ話が多く、読む方も引き込まれる。しかし、カーター以降になると、そういう部分が薄くなり、事実や当時の記事などを追うだけになる感じで、歴史を読んでいるという感じが薄れる。
    クリントン政権を殆ど取り上げないのに対し、やはりブッシュ批判が強いのは、ブッシュの一般的な評価から見て当然と思うが、ブッシュこそ父と子の対立など、大統領個人の視点からもっと踏み込んだ内容を期待したかった。
    1、2巻に対して3巻の評価の星が一つ少ないのはそんなところからだ。

  • 三巻目はフォード大統領から最近のオバマ大統領まで。カーター大統領あたりからなんとなく記憶があるので生々しく読めた。これまでのほほんと生きてきたけど、核戦争直前の危機が何度もあったとわかって改めて驚愕。しかも概ね米国が悪いとらしい。中でもレーガンとブッシュ ジュニアが危な過ぎ。よく人類生きてるな。

    安倍首相も同類のような気がしてならないのだが。

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著者プロフィール

1946年生まれ。アメリカの映画監督、脚本化、映画プロデューサー。『プラトーン』、『7月4日に生まれて』でアカデミー賞監督賞を二度受賞。著書『オリバー・ストーンが語るもうひとつのアメリカ史』はベストセラー。

「2020年 『もうひとつの日米戦後史』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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