ハーバード白熱教室 世界の人たちと正義の話をしよう+東北大特別授業
- 早川書房 (2013年12月29日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152094292
作品紹介・あらすじ
「病院の診察予約券を転売することは許される?」「韓国の人気歌手が兵役を免除されるのはOKか?」お国柄を反映した熱き議論が繰り広げられる。震災復興について東北大学で行なわれた討論も収録
感想・レビュー・書評
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ここまでの討論ができる意思と自分の考えと、興味と信念、それを言語化できる能力
賛成と反対をはっきり言えること。
討論内容はもちろん興味深くて考えさせられることばかりだけど、それに参加する人たちに圧倒された。
自分にはない、かっこいいなと思った詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
先生に薦められて借りました。物事の側面を考えた上でより良い判断ができる人になりたいです。
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世界の地域での問題を扱った議論
NHKの特別番組として放送された2本の白熱教室の番組の講義録となっている。
時間の関係で省略されてしまった講義最後の質疑などが盛り込まれて,一部いまいちだった議論・やりとりが省略されていたように思った。
扱われている内容が,その国・地域にとって切実な問題であり,緊張感をもった白熱した議論がみれて面白かった。また,国ごとの考え方の違いもみれて参考になった。
ただ,この本はあくまで特別授業の講義録なので,公共哲学についての勉強にはあまりならない。勉強したいなら,『これからの「正義」の話をしよう』などを読んだほうがいい。この本は読み物として読むのがよい。 -
市場主義がどのように社会と向き合っていくべきかの世界各地で行われた討論の様子が書かれていて、様々な問題との向き合い方を考えるきっかけになる本であった。
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LET'S TALK ABOUT JUSTICE IN THE WORLD
AND A SPECIAL LECTURE IN TOHOKU UNIVERSITY -
http://www.hayakawa-online.co.jp/shop/shopdetail.html?brandcode=000000008652 -
サンデル教授と世界の人々の議論。お題は「お金で買えないもの」「レイプ」「ワールドカップ直前のデモ」そして「日本の復興」。どんな問題でも議論することが大事ということ。議論を戦わせることによって理解が深まっていくのがよくわかる。特に最後の案件については、あまり意見を言わず我慢して納得する傾向にあるといわれる東北でのこと。自分も東北出身・・・とかは言ってられんわな。ともあれ、意見を否定しないのも大事である。
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中国、インド、ブラジル、韓国での白熱教室の実録。学生たちとのやりとりの中に、それぞれの国の事情がリアルに出ている。韓国は野外劇場で14,000人が参加。古代ギリシャの直接民主制を連想させるもの。最後に震災復興をめぐっての東北大での議論。生と死に直面した問題だからこそ、正義の意義が鋭く問われる。心に響く議論だった。
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どこの国においても、活発な議論だった。人間の人種、信条、性別などによって差別のない、社会的合意形成がなされた上で社会は進んでいくべきということ。ブラジル以外は行ったことがある国なので、議論の細部まで楽しめた。