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本 ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784152094421
感想・レビュー・書評
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一冊の本を目の前にして理系がからっきしの自分がどれだけの数存在しうるのか、内容もまた表紙を開いたりページを捲るときに変化しうるとかの理論なんかひとつも飲み込めてないし、合ってるのかさえ分からないけど凄くドキドキした。これが本を読むのを読められない理由のひとつかもしれないと思う。ナオの書くジコウの人生を物凄く読みたい、読んでる私も存在しているかもしれないと思うとまたドキドキする。六十四億九万九千九百八十の刹那を28×365と少しを一刹那も感じず大事にしなかった。時折、指を鳴らして刹那を感じてみようかな。
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米国に住む作家ルースは、海辺でハロー・キティの弁当箱に入った日本の少女・ナオの日記を拾う。3.11の津波で流されてきたのだろうか。
帰国子女のナオは、中学で壮絶なイジメにあっている。父は米国で仕事を失い、妻と娘・ナオを連れて日本に帰ってきたが、仕事が見つからずひきこもりになっている。ナオの心のよりどころは祖母の尼・ジコウだ。ナオは、自分が死ぬ前にジコウの人生を残そうとする。ルースが拾ったのは、そのノートだった。
ナオは、ナオの父親は生きているのか、3.11を通して日本を見つめるルースとその夫。日本と米国、現在と過去を行き来する物語。
ナオの生き様や、その生死が不安でぐいぐい読ませる。それはルースも同じで、ネットで調べまくる。特攻隊員だったナオの大叔父の手紙やジコウの経歴。少しづつ分かってくるナオとその周辺。
最後まではっきりとは分からないのだが、ナオと父の明るさを予感させる生をほのめかし、少し安堵をおぼえて読み終わった。 -
ルース・オゼキは、全然知らない作家さんでしたが、俄然興味が!「イヤー・オブ・ミート」(アーティストハウス)を図書館に予約しよう、、、
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「日系アメリカ人作家の圧倒的な大作登場
人生を終わらせようと決意したナオは、その前に敬愛する曾祖母、104歳の尼僧ジコウの生涯について書き残そうと考えて日記をつづる。
ナオの日記を読み進めるルースは、様々な問いを抱える。日記はなぜ今ここにあるのか? 津波に運ばれてきたのだろうか? そして、ナオはどうなってしまうのか――
交錯し、共鳴する人々の運命が向かう先とは。日系人作家の圧倒的な大作。」 -
生と死、環境、自殺、いじめ、レイプ、売春、戦争、特攻隊、禅などなど多くのテーマがおり重なり、時間と空間を超えて繰り広げられる物語だった。残念ながら共感できるメッセージはなかったが、非常に練られて書き上げられた作品には違いない。
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遠藤緑先生 おすすめ
79【専門】県内図書館所蔵あり
★ブックリストのコメント
カナダの小島に住むルースが、浜に打ち上げられたハローキティの弁当箱を見つけ全てが始まります。その中にあった日記帳が、日本と北米、過去と現在を繋ぎます。時空や人、出来事の繋がりとホームの話でもあります。 -
長い話だったので時間がある時に読むのがオススメな本です。
私にはすこし読むのが大変でした。 -
文学
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読んでいて苦しい
つらい
哀しい
でも・・・よかった