オービタル・クラウド

著者 :
  • 早川書房
3.94
  • (64)
  • (83)
  • (40)
  • (15)
  • (2)
本棚登録 : 672
感想 : 84
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152094445

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 設定は面白い。

  • 宇宙テロでSFというともっと壮大な物語なのかと思ったが、意外と身近に感じられるものだった。描写が少しわかりにくいところがあったが、面白かった。スペーステザー推進衛星というのも実用化は不可能ではないと思う。GPS機能が生活を便利にしたようにリアルタイムの地球映像が見られ、活用出来る近未来が来るように思わせてくれる。本当にスマフォレベルのコンピュータで作れるのなら、小さな宇宙ベンチャーでも実現出来るのかも。そんな近未来に期待したい(実際は宇宙線の影響等を考えると、そんな簡単にはいかないんだろうけど)。でも7年後のエピローグはちょっとばかり壮大過ぎるかな。でも夢があっていい。

  • テザー推進システムを使って行われた、軌道上のテロを阻止しようとするお話でした。
    物語の舞台が2020年という近未来なこともあって、作中に聞いたことがあったり、知っている技術がいろいろと登場して面白かったです。

  • ジーンマッパーもいいけど、こっちの方もいい。

  • 少し知識は必要だし展開は冗長だが、感動は確実

  • Webで流れ星の情報を提供している主人公が宇宙を舞台にした国際的な陰謀に気づき、巻き込まれていくストーリー。ギークな人たちが協力しあって陰謀に立ち向かう。未来過ぎない設定で、登場する技術もほぼ現代のテクノロジーだから読みやすい。

  • SFと言っても設定は2020年で東京オリンピックの年。本書が書かれたのが数年前だからあまり遠い未来という設定ではない。
    それだけに登場する科学や宇宙工学の多くはリアルなものだろうが、残念ながら知識がないために今一つ理解できない。
    話が乗ってくると面白くなるかと思ったのだが、肝心のドラマが弱い。多彩な人物、NORAD職員、CIA,宇宙進出したネット長者、テヘランの天才科学者、優秀な日本人ネット会社の経営者、北朝鮮のスパイ等々、まだまだ多くの登場者がいるのだけど、どれもキャラが薄く存在感が弱い。そのため物語が動き出しても用語だけが羅列されている感じで緊迫感が伝わってこない。
    すごく斬新なアイデアで、綿密に組み立てられたプロットなのに筆力が追いついていない感じがして残念。
    もう少し登場人物を減らし、話も整理(キャラが多く目まぐるしく章が変わるのも話のテンポを阻害している)したら、ずっと面白くなったのでは?
    大型SF作家というのは分かるので、次回作に期待。
    (コミックで言うと星野之宣みたいな感じかな?)

    「さよならジュピター」みたいにちゃちぃ映画にだけはなってほしくないなぁ。

  • 力ある人間が跳躍すると、世の中の壁は一っ飛びだね

    (以下抜粋)
    ○オジーの倉庫で失敗した連中の多くは「誰も見たことのない」サービスを作ろうとしていたが、
     誰も見たことのないシステムを”銀行”と言い続けていたロニーは大成功した。(P.44)
    ○性能が足りているなら、手作りでかまわない。モチベーションを落としたくないの(P.246)

  • 読む機会を逃していたが、やっと読了。あまりに都合がよく、主人公の周りに関係者となるべき、しかも一騎当千のスーパーマンばかりが配された、プロットありきの人物相関が出来過ぎ感があることと、テーマとしていた持てる者がさらに富むという時代に対する反骨という部分が尻つぼみで終わり、なおかつ、富めるものの象徴たるアメリカ万歳的に話が終わることと、アクションがハリウッド的過ぎるというマイナス点が多々があるものの、スペーステザーというありそうでないギミックとその集合体たるクラウドという使い方、また、それが見せる未来のイメージでマイナスを覆すほど、面白い。日本人作家もやるなという作品。おすすめします。

  • 場面をいったりきたりする意味って。

全84件中 21 - 30件を表示

著者プロフィール

藤井大洋:1971年鹿児島県奄美大島生まれ。小説家、SF作家。国際基督教大学中退。第18代日本SF作家クラブ会長。同クラブの社団法人化を牽引、SF振興に役立つ事業の実現に燃える。処女作『Gene Mapper』をセルフパブリッシングし、注目を集める。その後、早川書房より代表作『Gene Mapper -full build-』『オービタル・クラウド』(日本SF大賞受賞)等を出版。

「2019年 『AIが書いた小説は面白い?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

藤井太洋の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×