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本 ・本 (352ページ) / ISBN・EAN: 9784152094636
作品紹介・あらすじ
一九七五年、パリ。母の葬儀を終えたカミーユに差出人のない手紙が届く。そこに書かれていたのは、自分の出生の秘密、そして数十年前の愛と憎悪の謎めいた物語だった。フランス発のベストセラー
感想・レビュー・書評
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つらい。なんと残酷で、なんとも切ない。
3人の視点で徐々に浮かび上がってくる、その時の真実。登場してくる人、皆つらい。気の毒でたまらない。
しかし、それを重層的に組み立てあげる筆力には感心する。 -
1時間
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少女地獄を思い出した。夫人の告白からアニーの話との食い違いが見えてくるにつれ、言わないであげてって気分になった。少女地獄のときのように、ウソを暴かず守っても良いじゃないかと思ってしまった。
なんだかんだでルイとアニーが結ばれハッピーエンド、なんて甘い物語を想像していたので、甘くないストーリー展開に驚いた。
結末は奇妙な余韻があり、なんとも言えない気持ちになった。幸せなのかなと思えたり、不気味でもあったり。こんな終わり方も嫌いじゃない。 -
もどかしい始まりでしたが
なんとも重みのある
いいお話でした -
オチが気になって途中飛ばしながら読んだ。まさかのオチだけど、どこに伏線があったのかわからなかった。
不妊の女性の辛さが描かれているけど、子持ちの作家がかくと、なんか違うよなぁと思ってしまう。 -
某新聞の書籍紹介コーナーで興味を持った本の一冊。
すごく期待していたわりに…という感じがしないでもない。
第二次世界対戦下のフランスの状況や、謎解きなど、面白いところも多いけど、手紙にかかれた登場人物の独白という形式で進められる文章は途中ちょっと疲れる部分も。
物語の発想や着眼点は面白いし、物語の構成も工夫されていることながら…特別誰かにオススメしたい一冊ではないかなという感じ。