- 本 ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152094827
作品紹介・あらすじ
仏滞在中の黒猫は、恩師の依頼でイタリアにある〈遡行する塔〉の調査に向かう。一方、付き人は学会参加のため渡英することに。しかしそれを伝えても黒猫から連絡はなく……好評シリーズ第五弾!
感想・レビュー・書評
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美学講義ミステリーの第5弾。
パリ滞在中の若き美学博士・黒猫は、なにやらいわくあり気な塔の調査のためにイタリアへ。
一方の助手は学会発表のために訪れたイギリスで、縁あって映画に出演することに…
巻を追うごとに美学講義のレベルが上がっているような気がします。
そろそろ黒猫先生のお話についていけなくなってきました…ううう、落第はしたくないです。
本作では、助手がポオ研究者として目覚ましい成長ぶりを見せています。
目指すべき目標であり、恋する相手でもある黒猫の存在が、離ればなれになったからこそ助手の力となったのかもしれません。
恋する女性は強いのだ。
だけれども、この2人の距離感、見守ることしか出来ない読者にはじれったくて仕方がないのです。
じれったいがゆえに、見届けたくなるのですが…。
なんでも華麗にこなしてしまう黒猫が、恋愛面に関してはなかなか前に進めないところが、微笑ましくてにんまりしてしまいます。(それとも、あえて進まないのか?…などと深読みするのも楽しかったり)
次巻、どんな展開になるのかが、今から待ち遠しいです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
引っ張ってる。前進はしているけど、めちゃめちゃ引っ張りますね、作者さん!ヒロインとマチルドに差をつけるためなのだろうが、マチルドの語りの部分がちょっと馬鹿っぽくて正直だんだんいらついてきたので、第2部に入ったときはほっとした。マチルドが読者に嫌われないよう工夫されているのはわかるし、最後はよしよししたくなったが、付き人はやっぱりヒロインでないと、読んでいるほうも落ち着かない。というか、食べて飲んでだと、口紅ってそんなに長持ちするかな。落ちにくいやつだと、跡も残りにくいのではと思ったり。「彼女」の正体は比較的予想がつきやすいが、ミステリー部分は面白かった。
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2017年1冊目。黒猫シリーズ第5弾。2作目のラストでフランスに渡ってしまい、バラバラになった黒猫と付き人。前作では、二人は出会わないまま、終わったけど、今回の舞台はイタリア。恩師の依頼で「遡行する塔」の調査に向かった黒猫と、学会でイギリスに来ていた付き人が、こちらも恩師のいたずらか、イタリアに行くことになり、久しぶりに再会する。製作者が亡くなった後も、変化を遂げる「遡行する塔」が物語のキーポイントだが、相変わらず、この講釈はなかなか難しいというか、非現実的だけど、段々人間味を増してきた二人の関係に注目!順番が逆になってしまったけど、次は「卒論指導」!
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美学の話は興味深いけどポーの話になるとついていけない。二人の進展が気になる。
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ぐわぁー!じれった過ぎる!20歳もとうに過ぎてなお関係がハッキリしないこの状況。今時中学生だってこんなグダグダしてないさね。こんな中途半端で曖昧な関係じゃないと萌えないのか?この二人は!生殺し萌え?5巻目でやっとこんだけ?こうなったらとことん最後まで見定めてやろうじゃないか。相変わらず薀蓄は難しゅうございました。チンプンカンプン。でも謎解きの部分は面白かったな。
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図書館で初めて借りた。シリーズ5…⁉︎
3分の2まで読んでもちゃんとした答えは曖昧で、最後の最後になるほど!と。 -
フランスにいる黒猫とイギリスにいる付き人。何の偶然か、イタリアにある「遡行する塔」で出会う。黒猫の隣にいる女の人には嫌いだな。黒猫と付き人の会話がたくさん見たい。イタリアで過ごす夜に、黒猫と付き人がお酒を飲みながら会話をするシーンは目が離せなかった。2人だからこそ出来る、想いの探り合いみたいなものが魅力的だった。
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マチルド目線がおもしろい。黒猫のほれっぷりにほれぼれ
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第5弾。相変わらず解釈はよくわからないけどキャラ読みで読破。そして続きがきになる。
著者プロフィール
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