機龍警察〔完全版〕 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 196
レビュー : 33
  • Amazon.co.jp ・本 (390ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152094988

作品紹介・あらすじ

警視庁が雇った二足歩行兵器の乗員は、三人の元傭兵だった……。日本SF大賞&吉川英治文学新人賞を受賞した至近未来警察小説シリーズ第一弾、付録記事を多数加えた待望の単行本版が遂に刊行!

感想・レビュー・書評

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  • 舞台は日本の近未来。機甲兵装(小型二足歩行兵器ロボ)を利用した凶悪な犯罪に対抗するため警視庁は龍機兵と呼ばれる新型機を導入し、傭兵や元テロリストなどを雇って特別組織SIPDを編成した。
    閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらしたSIPDは、SATと激しく対立しながらも密造機甲兵装による立て篭もり事件の真相に迫っていく。

    アニメとかで観たことあるなあ・・・と既知感たっぷりの設定。
    パトレイバーと攻殻機動隊と新宿鮫を混ぜたようなお話でした。

    スピード感のあるリアルなアクションシーンや、緊張感あふれる警察内部の軋轢や駆け引きなど、要所要所に見せ場があるメリハリの利いた映画を観ているようでした。

    曲者ぞろいの登場人物たちのひょうひょうとした会話も楽しいし、骨太な警察小説としても魅力的。

    ただ、シリーズ化を前提としているのか、本書はまだ序章といった感じで、一つのエピソードは完結しているけどもこの本単体では話がまったく終わってません。

    「龍機兵」自体も謎だし、警察内部の巨悪や登場人物たちの秘められた過去も、匂わせるだけで終わっています。
    今後、どのようにキャラの過去を掘り下げ、話に絡めていくのか、読み進めていきたいです。

  • 2018.2.8

  • 大量破壊兵器の衰退に伴い、"機甲兵装"と呼ばれる二足歩行型ロボット兵器が台頭する至近未来 警察庁の新設組織「特捜部」―通称・機龍警察は新型機甲兵装・龍機兵を擁して巨大な社会の闇に立ち向かっていく―SF警察冒険小説「我々は警官の中の警官になろう」
    OPACへ⇒https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000109574

  • これはハマる。
    シリーズ物だからこその面白さが続くことを期待する。
    映画化やアニメ化は出来ないだろうな〜

  • 近未来?日本を舞台にした警察モノSF。特捜部という外局チックな組織と、個性的な背景のメンバーがテロに立ち向かっていきます。
    最初、著者(月村了衛氏)の名前を見て「どっかで見た覚えが…」と思っていたのですが、アニメーションの脚本を書いておられたあの月村さんとまさに同一人物だったとは。どおりで見事な構成とキャラ立ち、読みやすさ。映像化されたら結構見応えがあるものになりそうです。

    ストーリーは一本筋だけではなく、本線の話に過去の記憶や脇役?の話を効果的に織り交ぜて進んでいき、飽きさせません。警察の組織ドラマも実にリアルっぽいです。
    唯一、居場所がわからないにもかかわらず、そいつとの通信が切れてなくてバイタルまでわかるという展開は、携帯の電波掴めてんなら場所くらいわかるだろ!GPS埋め込んどけー!という(無粋な)ツッコミを入れたくなりました。

    続編も評判が良さそうで、折を見て読んでみようかなと思いました。

  • 近接戦闘兵器体系・機甲兵装、
    「龍機兵(ドラグーン)」と呼ばれる新型機を
    導入した警視庁特捜部は、
    その搭乗要員として3人の傭兵と契約した。
    閉鎖的な警察組織内に大きな軋轢をもたらした彼らは、
    密造機甲兵装による立て篭もり事件の現場で
    SATと激しく対立する。
    だが、事件の背後には想像を絶する
    巨大な闇が広がっていた…。

    終わりの方がインタビューなどだと気づかずに
    まだ話が続くと思って読んでいたので、
    謎が謎なままで終わってびっくりしました…
    そうか、このあとシリーズに続いていく
    感じなのですね…

    「龍機兵」に乗るのは警官ではなく、
    雇われた外部の人間。
    日本人傭兵・姿俊之、
    元ロシア民警、ユーリ・ミハイロヴィッチ・オズノフ、
    元テロリスト、ライザ・ラードナー。
    それゆえによそ者として警察からも仲間として
    扱われず風当たりも強い。

    この三人以外にも指令である沖津特捜部長も
    好みですし、技術主任の鈴石さんとか
    警察の警部補さんたちとか登場人物が魅力的。
    龍機兵登場要員3人の過去を
    少しずつ掘り下げている割に
    まだ謎の部分が多いのでシリーズを
    読み進めてみたいと思います。

    SFが苦手なので読むのに時間がかかりましたが
    パイプオルガンのあたりから
    一気に描写がドラマティックになったので
    引き込まれてとても楽しめました。
    アニメっぽい演出だなぁと思いましたが
    アニメの脚本家さんなんですね、納得。

    ロボットアニメをあまり観ないので
    龍機兵はエヴァンゲリオン+パトレイバー
    みたいなのを想像しながら読みました。
    警察内部の軋轢なども描かれているので
    警察小説としてもおすすめです。

    キャラが立ってますし絵的にも派手ですし
    アニメ化してないのが不思議ですね…

  • 同名シリーズの第1作目。およそ2年ぶりに再読。
    警察小説を骨子にSF要素、キャラ萌えまで網羅した作品です。

    文体は切れが良く描写もスピーディーで、冒頭の地下鉄立て籠り事案を読み終える頃にはページをめくる手が止まらなくなっていると思います。

    登場人物は皆が個性的、魅力的で好き!と思えるキャラが少なくともひとりは見つかるのではないでしょうか。
    個人的には部長と主任コンビ推し。
    なお、本作ではひとりの男性にスポットが当てられていますが、他作品と比較すると人物像の掘り下げというよりある特定の事案に絞られている感があり、今後のシリーズでまたメインとなるかもと期待しています。

    無理やり難癖をつけるとすればメカ(機龍兵)のバトルシーンをもう少し書き込んでより派手にしてくれると嬉しい、くらい。
    全貌も見えない強大な敵との対峙を迎えるラストは今後の更なる展開を秘めています。
    映像化されるまでは死ねない作品のひとつです。

  • 何気なく手に取って読み始めたら止まらなくなった。こういう近未来ロボットもの、あまり得意ではなかったけど、この機龍警察は面白いかも。とまらない。

    ここ最近、読んだことなかった著者のシリーズものが立て続けにヒットしてラッキー。いっときこのシリーズで楽しめる。

  • SFと聞いていたんですが、警察や犯罪者がロボット的な兵装を使っている以外はそんなにSFしてない、まあ近未来SFでした。
    その機甲兵装と呼ばれるロボット兵器による立てこもり事件があって、それを解決するために警察内でも孤立している特殊部隊が・・というなかなかに興味深いお話ではあったんですが。え?これで終わり??と。まったく知らずに読んだんですが、これはシリーズ第一巻なんですね。完全に「本当の戦いはこれからだ」くらいで終わっちゃってるからびっくりした。今巻はむしろ世界観とか設定とか登場人物の紹介って感じでしょうか。
    まあそれならそれで「一巻」みたいな通し番号打っといてほしかった。

  • ついに「機龍警察シリーズ」に手を付けてしもた。そうか、これが機龍警察というヤツやねんな。

    大きな力をもった国際テロ集団VS警察内の異端派閥。人型操縦ロボットという小道具があるからこそSFなんだろうが、それを除けば確かに警察小説だと思うし、ノアール臭さも漂う。骨格はパトレイバーに酷似しているなと読む前は思ったが、器は似てても出自や目指すところは違うようである。

    今後の展開が楽しみだ!と同時に「1冊でも物語としては完結している」と作者が言ってるわりには伏線が回収しきれてなさすぎ。もうちょっと1冊独立型でも良かったのではないか?

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著者プロフィール

1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年、『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に『神子上典膳』『機龍警察 狼眼殺手』『コルトM1847羽衣』『東京輪舞』などがある。

「2019年 『悪の五輪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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