忘れられた巨人

  • 早川書房
3.60
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本棚登録 : 1680
感想 : 213
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152095367

感想・レビュー・書評

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  • 忘却も世の営みには必要。
    アーサー王の時代のファンタジー世界を舞台に民族間対立・夫婦関係を描く。持って回った描写が著者流。

  • 他の方も書いてらっしゃいますが、最後まで我慢して読んでこそ、な本。さすがの構想力です。

  • メモ

  • 最後に重い大きなテーマが語られます。
    我慢して最後まで読んで良かった!
    おススメです。

  • 都合の悪いことに目をつぶって幸せに暮らすことはできるけれど、それでは本当の心の充足は得られない…ということか。都合の悪いことを受け止めて、なおかつ心の平穏を保って生きていくことも困難なことだとは思うけれど。関係ないのだが、読み終わってから、SNS時代の情報収集のあり方に思いを巡らせてしまった。

  • 読みにくいよねぇ・・・
    なんでかな・・・
    全体の構成というか、そんなものはわかった気がするが、なかなかストンとくるものがない、というか、
    でも、「わたしを離さないで」だってそうだったかも。
    後でじわじわ考えさせられるというか・・・
    息子のこととか雌龍のこととか、騎士と戦士、修道院の役割、エドウィンの母親についてとか。
    忘れられた巨人ってなんなのか、一言だけその言葉が出てきて、そっか、とは思ったが、それかな、やっぱ大事なのは。

  • カズオ・イシグロの本を読んだのはこれが初めて。
    目に留まったから読んだのだけれども、
    異世界のファンタジーだった。
    夢の中にいるようで、夢だと合わなくなるつじつまも、最後まで合わせてくる。とはいっても現実世界、夢の話か実体験の記憶か、案外わからなくなる時がある。個人の記憶、集団の記憶、作られ書き変えられるもの。
    この本を通して得た想像の記憶も、少しずつ薄れるし何かと混ぜ合わされるんだろうな。
    そうやって想像力とか世界とか、広がればいいなって思うし、同時に唯一確実な今、今自分が感じること、今目の前にいる人、をしっかり向き合おうと思った。

  • 母の本棚に残されていた一冊。
    「何を忘れ、何を記憶するのか」によって人や共同体の考え方は大きく影響される。読みながら、頭の中をモヤモヤとした霧がかかった中を少しずつ物語が進んでいく。少し読みにくい文章ではあるが、それもまたこの物語の雰囲気にあってたような気がする。
    自分の記憶しているものの上で、自分の人生は進んでいく。同じ事実でも記憶により別の人生が生まれる事を認識させてくれた作品。

  • なかなか物語に入り込めなかったわ。結局、一緒にはならないの?

  • 友人に カズオ・イシグロの本を貸してとお願いしたら、最新の本が届きました。
    面白そう。と思って読んだが、なんだかイマイチ。
    ノーベル賞作家だからという前提で、とりあえず時代に遅れないようにと思って読んでいるが。

    2017/10/13 友人に借りる。10/16 読み始める。10/19 最初はしっかり読んで、途中からは飛ばし読み、最後はきちんと読む。 その後読み返すかどうか?

    ノーベル賞という言葉に翻弄されたくない。ざっと読んでもう十分。
    『わたしを離さないで』も、TV再放送を途中まで見たが イマイチ。
    11/27 友人とランチをして本を返却しました。ありがとうございました。

    忘れられた巨人

    ・ URLはこちら https://wired.jp/2015/08/10/kazuo-ishiguro-interview/ 『「問い」から生まれるファンタジー:問題作『忘れられた巨人』をカズオ・イシグロが語る - Wired 』 : 
    ・ URLはこちら http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/interview/15/238739/062500009/ 『今の日本なら「忘れられた巨人」と向き合える:日経ビジネスオンライン 』 : 
     10年ぶりの新作に込めたカズオ・イシグロの思い

    友人から レターパックライトで届きました。 → URLはこちら https://youtu.be/VMDQGDmbqF8 『レターパックライト 』 : 

    内容と著者は

    内容 :
    『忘れられた巨人』(英語: The Buried Giant)は、日本生まれのイギリス人作家カズオ・イシグロが、『わたしを離さないで』(2005年)から10年ぶりに書いた長編小説。
    2015年3月にイギリス・アメリカで同時出版された。
    侵入するサクソン人(アングロ・サクソン人)に対抗したという伝説のアーサー王が亡くなってしばらく経った、現在イングランドと呼ぶ地域を時代背景に、ブリトン人の老夫婦が息子を訪ねて旅をする話。

    著者 : 
    カズオ・イシグロ(Kazuo Ishiguro OBE, 漢字表記:石黒 一雄、1954年11月8日 - )は、長崎県出身の日系イギリス人小説家である。
    1989年に長編小説『日の名残り』でイギリス最高の文学賞ブッカー賞を、
    2017年にノーベル文学賞を受賞した。ロンドン在住。
     

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著者プロフィール

カズオ・イシグロ
1954年11月8日、長崎県長崎市生まれ。5歳のときに父の仕事の関係で日本を離れて帰化、現在は日系イギリス人としてロンドンに住む(日本語は聴き取ることはある程度可能だが、ほとんど話すことができない)。
ケント大学卒業後、イースト・アングリア大学大学院創作学科に進学。批評家・作家のマルカム・ブラッドリの指導を受ける。
1982年のデビュー作『遠い山なみの光』で王立文学協会賞を、1986年『浮世の画家』でウィットブレッド賞、1989年『日の名残り』でブッカー賞を受賞し、これが代表作に挙げられる。映画化もされたもう一つの代表作、2005年『わたしを離さないで』は、Time誌において文学史上のオールタイムベスト100に選ばれ、日本では「キノベス!」1位を受賞。2015年発行の『忘れられた巨人』が最新作。
2017年、ノーベル文学賞を受賞。受賞理由は、「偉大な感情の力をもつ諸小説作において、世界と繋がっているわたしたちの感覚が幻想的なものでしかないという、その奥底を明らかにした」。

カズオ・イシグロの作品

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