なぜデータ主義は失敗するのか? 人文科学的思考のすすめ

  • 早川書房 (2015年7月23日発売)
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本 ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784152095510

作品紹介・あらすじ

顧客の振る舞いはビッグデータでは読めない。データ解析の限界を超えるべく、人の行動を人文科学的手法で解析する「センスメイキング」を、アディダス、インテル、レゴ、サムスン、ボーダフォン等の最高経営陣をクライアントとするコンサルタントが丁寧に解説。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルでやや損している印象の良本。中身はビジネスにおける定量調査やMBA的なマーケティング分析の限界と、その対となるセンスメイキングで課題を捉えることの重要性を説く。

    デザイン思考やエスノグラフィー等の手法を用いたビジネス具体例のケースも充実。レゴやコロプラスト、インテル、アディダスなど。顧客観察などからいかにして「霧が晴れる瞬間」であるインサイト導出に繋げるか。

    巷に溢れる読み捨て消費ビジネス本が好みそうなテーマでありながら、中身はかなりきちんとした体裁を保っており信頼がおける。

  • 2021.01.20 品川読書会で紹介を受ける。
    http://naokis.doorblog.jp/archives/shinagawa_reading_comm_41.html

  • 人間と社会について理解する、対象に埋没する、パースペクティブを立てる

  • センスメイキング、パースペクティブ、ハイデガー

  • これ自体が「厚い記述」(?)。。センスメイキングとは何か、一言であらわすのでなく、言葉を割くことで表したような一冊。

    センスメイキングは、デフォルト思考と対照的で、仮説を定めず、質的な証拠をもとに、「なぜ」に答える思考方法。
    デフォルト思考と補完しあいながらつかうことで、人の行動の背後にあるものを理解するのに役立つという。

    具体的にマーケティングの場面では、観察、写真やビデオ、インタビューなどの詳細な記録をもとにパターンを割り出し、またそれを企業のパースペクティブと照らし合わせ、アクションをきめる
    とのこと。

  • 【配置場所】工大特集コーナー【請求記号】 336.2||M
    【資料ID】91151161

  • 【選書フェア2015】
    資料ID:98151001
    請求記号:336.2||M
    配置場所:工枚選書フェア

  • 2015年10月に実施した学生選書企画で学生の皆さんによって選ばれ購入した本です。
    通常の配架場所: 開架図書(3階)
    請求記号: 336.2//Ma25

    【選書理由・おすすめコメント】
    「データは昔から今を示しているだけで未来はわからない」という言葉にひかれたから
    (薬学科)

  • 「企業がきわめて不確実で日透明な状況に置かれている場合、あらゆるものを無理やり定量化すれば逆効果になることもある。すでに手元にあるデータだけに立脚してしまえば、まさに今、実際に起きていることについての洞察は全く得られない。」として、レゴやインテルの事例を交え、どういった形で分析や企業の戦略検討を進めていくと良いか、述べている。

    その中でセンスメイキングという手法について述べており、最終的には行動経済学的な話にもなってきます。

    実践が難しそうな話ですが、内容は面白かったです。

  • データ主義およびその基本の実証主義には限界があることが分かった。

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