- Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152095534
作品紹介・あらすじ
航空宇宙軍と外惑星連合が戦った第一次外惑星動乱から四十年。タイタン、ガニメデ、木星大気圏など太陽系各地では、新たな戦乱の予兆が胎動していた。第二次外惑星動乱の開戦までを描く全七篇。
感想・レビュー・書評
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22年ぶりのシリーズ再開ですと?!
人類は宇宙においてもなんら認識が変わることなく、やっぱり戦争という外交手段にいたってしまうのだろうか。
しかし、このシリーズには何故戦争にいたったか?とか、善と悪とか、イデオロギーとか一切描かれない。
否応なく任務を遂行しなければ死んでしまうという状況の人々の行動を淡々と描くだけだ。
渋いなぁ。リアルな宇宙空間での戦闘シーン。サラマンダー復帰するんだなぁ。シリーズ読み返すかな。
戦争はいやだけど、戦闘機を見ると独特の凄さを感じてしまう人ならば判るはず。こいうのをオタクというのだろうか?
第二次外惑星動乱勃発!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
題名が面白そうだった『工作鑑間宮の戦争』を入手。するとシリーヅものだと云う事にきづき、急遽こっちも入手。いやなんとも独特感の漂うオモシロ作品です。
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短編集7編
第二次外惑星動乱開戦前の不穏な予兆.いろいろな兵器の開発をいろんな角度から小編にして「コロンビアゼロ」に繋げる.サラマンダーのシュルツ大佐を語った「サラゴッサ・マーケット」と攻撃側迎撃側を前後編で描いた「ギルガメッシュ要塞」と「ガニメデ守備隊」が面白かった. -
宇宙戦争開戦前夜の緊張感を感じられる。短編の集まりのような構成であるが、そのエピソード一つひとつが最終章への伏線となる。本書は新・航空宇宙軍史の始まりだと思うので、回収されていない伏線は、これから出版される本で回収されるのだろう。これから始まる物語に期待しつつ読んだ。各エピソードは単独で読んでも面白い。「ギルガメッシュ要塞」はSFマガジンで読んだことがあり、改めて読んでみて、やはり面白いなと思う。
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会話のないストーリー これぞSF
読み切っても達成感のない知識だけが残っている -
実際の戦争では、このように戦闘員は、パーツでしかなく、部分的な戦争場面ばかりで、全体像なんて分からない。でも、日々それに忙殺されるうちに時間が、経つのが、現実だろう。それぞれの短編が、繋がっていく。開戦で、話が終わった。
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短編連作集
毎度ながらのキレの良さ。淡々とした語り口がとても好きだ。淡々過ぎてオチが不明確な時もあるけど、それはそれとして宇宙空間の擬似体験が良い。
人が主役ではないんだろう。あまり登場人物には感情移入できない。できるほどの情報がないから。でも、大きな宇宙の歴史って感じが良い。第二次宇宙戦争のプロローグを記した本書の続き読みたいな。