チェインドッグ (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
3.59
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本棚登録 : 268
レビュー : 66
  • Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152095541

作品紹介・あらすじ

大学で鬱屈した日々を送る雅也に届いた手紙。それは連続殺人犯・榛村大和からのものだった。冤罪を訴える大和のため再調査を始めた雅也だったが、ある事実を知り……俊英による傑作長篇ミステリ

感想・レビュー・書評

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  • 世界のシリアルキラーの名前が勢揃いで「これ本当に読んでいいのかな…」(出版OKなの?)と、少し不安に陥りながらも、面白すぎて1.5日で読んでしまいました。


    シリアルキラー。サイコパスもの。洗脳、マインドコントロールの様子が…本当にこわかった…。『悪の教典』の蓮実を思い出してしまった。ハスミン好きにはおすすめ。


    二転三転するストーリーハラハラにさせられっ放し。リストに連なる(チェイン)犬のしつけ。3秒以内に必ず返事をするようにしつけられた兄弟。言葉巧みに操られる人々。表紙は15歳の人?目がなんとも言えない…。あと灯里がじわじわと変化していくところも地味で目立たないけどこわい。


    これからどうなってゆくのか、物語が終わった後の方が恐怖で気になる…。あと参考文献がおどろおどろしい。でも毎回楽しみな櫛木作品。虐待、残虐、グロいのが苦手な方は要注意。


    筧井雅也、加納灯里、榛村(新井)大和、新井実葉子(みよこ)、榛村(はいむら)織子、筧井衿子、根津かおる、金山一輝、佐村弁護士。

  • Parent and child....
    I actually really enjoyed reading it. He is a psycho!!

  • 櫛木理宇さんの作品にようやく慣れてきたのか
    最後まで、ある程度の覚悟をもって読み終えることができた。
    最初は物語の残忍性で全然ストーリーが入ってこなかったが、それを越えたところにサイコパスの凄みが隠されているように感じた。比較的感情移入して読むスタイルをとっていたが、それでは心がボロボロになってしまいそうで。客観的にとか俯瞰的にとらえる醍醐味をまざまざと感じた一冊。
    読み返すほどの余力はないけれど。

  • 鬱屈した日々を送る大学生、筧井雅也に届いた一通の手紙。それは稀代の連続殺人犯(主に16~18歳の高校生を男女問わず監禁・拷問のち殺害)、榛村大和からのものだった。驚きの手紙の内容とは…?

    なんて恐ろしい、けれどどうしようもなく惹きつけられる小説なんだろう。現実にも凄惨な事件は溢れているのだから、せめて小説はハートウォーミングを読みたいと常々思っているのに、櫛木作品は読み始めたら最後。どっぷりと人間の毒と闇に取り込まれてしまう。

    この本の持つ引力は、榛村大和というシリアルキラーの人物像そのものだと思った。

  • 胸糞だが、おもしろかった。
    最後まで楽しませてくれた。
    筆者は男性なのか女性なのか?
    なんとなく女性だと思って本書を手に取った。
    私と同じ新潟出身ということも、読む前には親近感を持っていた。

    が、しかし。

    こんな怖い話を書ける人には全く親近感を持てない(褒め言葉)。

    榛村(はいむら)大和(やまと)という名前は、ジキルとハイドのハイド(=悪意)を意識した名前なのだろうか。

    表紙の少女は、私は加納灯里だと思ったのだが、ネット検索しても定かでなかった。

  •  最初から最後まで、好きになれなかった。

  • 大学生の雅也のもとに、稀代の連続殺人犯 榛村から届いた手紙。起訴された9件の殺人のうち、1件は冤罪だと訴える彼に頼まれ、雅也は事件の詳細や榛村の過去を探り始める。

    現状に不満をもつ者や自分に自信がない者、そんな人間の自尊心や心の弱さをくすぐり、懐にするりと入り込み、思うままに操る。
    10代の少年少女を残虐な手口で殺したことよりも、他人を支配するその手腕にゾッとする。

    この作品、文庫化にあたって『死刑にいたる病』と改題されたそう。個人的には『チェインドッグ』のほうがジワジワと怖い感じがしてしっくり来る。

  • サイコパスがうまく表現されてるな〜。賢いサイコパスは囚われたままでも意のままに人を動かせる…。まさにレクターハンニバル!

  • 死刑に至る病 の改題
    サイコパスこわっ!!

  • 現実に嫌気がさしている大学生のもとに、実家の近所のパン屋さんから手紙が届いた。彼は稀代のシリアルキラー。「連続殺人は認めるが、最後の1件は冤罪だ。それを証明してくれないか?」
    あらすじだけでかなり面白そう。ちょこちょこグロくてそこは読み飛ばしたけど実際面白くて半日でさくっと読了。

    サイコパス、という言葉は最近よく聞くようになったけど、これほどまでかと衝撃。怖すぎる。
    人の心を掴めるのは共感することができるからでは?というのは、違う。掴んでいるのではなく誘導している。高い知能で他人のコンプレックスを見抜いて、うまく仕組んでいく。
    ネタバレ怖いからあれだけど、ラストはなんとなく分かっていてもぞわっとしますね。久々のイヤミス。

    しかし、彼がなぜあんなことをするのか解せない。意味がないというか。
    他人を使って遊ぶのが楽しいだけなのか、もっと他に意味があるのか。
    そんなことして何がしたいの?というところにこだわってしか生きられない彼が、かわいそうだとも思った。

    これ、「彼女」主人公で続編というかスピンオフがあったらぜひ読んでみたい…。さらなるイヤミスになってしまう予感がするけども。

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著者プロフィール

1972年新潟県生まれ。2012年、『ホーンテッド・キャンパス』で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞。瑞々しいキャラクターと読みやすい文章で読者モニターから高い支持を得る。同年、「赤と白」で第25回小説すばる新人賞を受賞し、二冠を達成。

「2020年 『ホーンテッド・キャンパス 最後の七不思議』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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