- Amazon.co.jp ・本 (333ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152095596
作品紹介・あらすじ
「体重が増えても不幸にはならないが、野心が強すぎると不幸になる」「がん患者は、予後診断の結果が悪いとむしろ元気が出る」──行動科学の最新研究から、幸福感が持続する方法を徹底的に考える
感想・レビュー・書評
-
どういった状況が幸福感を感じられるか=財力、新たな経験、こどもの存在、子供との時間、子供の独り立ち、新しいパートナー、たっぷりの睡眠、セックス、通勤時間の短縮、友人との時間、新居、新しい仕事、新しい上司、新しい仕事仲間、エクササイズ、健康的な体、スリムな体型、禁煙、休暇、ペットの存在、の中から4つ。
人は自分が注意を向けたものでできている。
快楽とやりがいの法則=PPP。人は快楽とやりがいを求めている。苦痛とやりがいのなさを避ける。
どちらも収穫逓減の法則が働く。どちらもバランスよく求めることが大事。
子供は、少しばかりの快楽とたっぷりの苦痛と大きなやりがい。
アスリートは、苦しいトレーニングでやりがいという満足を感じている。
DRM=1日再構築法=前日の出来事を、振り返って幸福感を答えてもらう。=楽しさとやりがいで幸福感が調べられる。
エクササイズを頑張ったと思うほど、ご褒美としてたくさん食べる。=運動だけでは痩せられない。
体重が増えると、健康状態を目をつぶるようになる=体重を気にしてもがっかりするだけで、やりがいにならないから。
快楽とやりがいが両輪になるような活動は長続きする。
銀メダリストより銅メダリストのほうが幸福感が高い。
金メダルを逃したと考えるか、なんとかメダルをもらえた、と考えるか。
確証バイアス=自分が信じていることを裏付けようとする=人は証拠集めのために生きている。
根本的な帰属の誤り=自分のことは他に原因を探すのに対し、他人のことは他人が悪い、と思いがち。
認知的不協和=思考と行動に矛盾があると落ち着かない=思考を行動に合わせようとする。
偽りの希望シンドローム=楽観主義から生まれる。一般に幸せになるには期待は控えめなほうがよい。
肥満は、食事から生まれる快楽が少なくて食べ過ぎることから始まる。
快楽が少ないと思うなら、快楽型の人と一緒にいる時間を増やす。
自分がなりたい人、なれる人、に多くの時間を集中する。
脳は常に節約しようとしている。習慣を設計する。悪い習慣を取り除くには、その種を身近に置かない。好ましい習慣を身に着けるには、それを自然にやりやすい設計をする。
快楽で幸福感が減ってきたらやりがいを求める。逆も同じ。どちらも収穫逓減の法則が働くから。
ユーモアの効果=コメディーを見るとルームランナーと同じくらいストレスレベルが下がる。
マインドフルネスは、認知行動療法の延長上にある。
自分で努力してマインドフルネスになる必要がある。
気の合う人と一緒にいる時間が増えれば幸福感は増す=ピクサーがトイレを1か所しか設けず、オフィスの人と頻繁に顔を合わせる設計にしたところ、創造性が高まった。
マルチタスクは行わない=スイッチングコストが必要になるから。
なりたい自分になるには幸福になる決断、設計、行動が必要。
自分を元気づける一番良い方法は、誰かほかの人を元気づけることだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こんなセリフを聞いたことはないだろか
「あの上司はダメだ!こっちの言い分なんか聞きやしない。」
「忙しすぎて、やんなっちゃうよ!昨日なんて3時間しか寝てない。」
などの延々と続く愚痴が続く、一流企業に勤めるサラリーマン。
だが最終的には
「まぁ、会社のことは好きだけどね」と言う。
ここに矛盾はないのだろうか?
この例は、自分の仕事を日々撮り続けた“映像“については惨めだと思い、それとは対照的に仕事を全体像を写した“スナップ写真“には満足している。
つまり彼は、その“一流企業で働いている自分“に満足していて、その仕事自体には満足していない。
これでは本当に幸福と呼べるのだろうか?
・この“幸福“とはどういうことだろうか?
・この“幸福“を選択するには?
・この“幸福“を実行するには?
がこの本書に載っている。
興味がある方は是非読んでみてほしい。
-
この本は幸福は喜び(ポジティブで高まりの感情)とやりがい(ポジティブで鎮まりの感情)の両方を満たすこと。という最上位概念があり、そのために意識をそちらに向けていくこと、起きうる地雷を論じられてる。
詳細は下記。
https://note.com/t06901ky/n/n549b64d2bf54 -
最大の幸福を得るために、自分の注意を最適に配分すること
幸せとはやりがいと快楽が持続すること
チスイコウモリの血液口移し -
難しそうだと思ってたけど、簡潔かつ実践しやすい内容で、なるほどと思うことが多かった。
所々に作者の人柄を感じた。ポジティブで幸せをうまく見つけられる人なのだろうと思う。
自分がマイナスな気持ちになった時、この本を読めば心の安定を取り戻すことができるかもしれない。 -
快楽とやりがいがバランスよく続くことが幸福につながる。人は、実際に幸せにしてくれるものではなく、幸せにしてくれるはずだと思い込んでいるものに注意を向けてしまう。どのように注意を配分していくかの話。
-
【由来】
・amazonで意志とか選択の科学関連
【ノート】
・幸福とは快楽とやりがいでできており、その体験が幸福感を形成する。その時、時間の概念は重要であるし、それはまた経済学的な意味でのバーターという概念も視野に入れる必要がある。また、自分が何に注意を向けて(配分して)いるかというのも重要なファクター。
以上がどうやら本書のコアらしい。
・あとはLifeHackerサイト的なTipsが色々と書き連ねられているが、LifeHackerよりちょっとだけ科学的裏付けが強め。
・以上が本書をサラリと読んだ印象。
【目次】