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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784152095602
作品紹介・あらすじ
奇跡的な出来事や、信じられない偶然の一致の話に人は容易に引き込まれる。しかしありえないことはじつはちょくちょく起こるから騙されないほうがいい。統計リテラシーが楽しく身につく数学解説
感想・レビュー・書評
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●「到底起こりそうもない出来事がなぜ起こるのか」を主題に、格率について述べた本。結論を言えば、到底起こりそうもないと断ずる私たちの理解に誤りがあるとのこと。
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訳者あとがきによれば、正真正銘の確率・統計のプロが、途方もなく起こりそうもない出来事(宝くじに連続して当たる、雷に連続して当たる)が、なぜ、よりにもよって次々と起きるのかをほぼ数式なしで説き明かすもの。そしてその言葉に偽りはない。
「不可避の法則」、「超大数の法則」、「選択の法則」、「確率てこの法則」、「近いは同じの法則」を軸に確率の原理からそれに欺かれがちな心理バイアスまで幅広く説明している。楽しく統計リテラシーが身につくのでぜひ。
ただし、数式を用いないために却って説明が面倒になっている部分もありそう。 -
ありえない程度が数値化されていて、数字に対する感覚が少しついた気がする。
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数学
サイエンス -
ありえない偶然と思った現象は大数の法則から行って必然なのだということを統計的に説明してくれる本。色々な事例が出てきて面白い。ロトを2回もあたった人とか、ニューヨークとロンドンとインドのテロ発生時にすべてその場にいた夫妻とか、ありえねぇーと思うような事例が出てきて、興味深かった。2700万ドルにまだ上がった、ロトを総当たりで700万ドルかけて当てたという話も実際にあった話として面白かった。
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まあ面白かったけど難しい
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「偶然」だの「奇跡」だの、という言葉で表現される事象が、一体確率的にどんなものなんですかね?ということを説明してくれたお話。
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著者によると、人間は確率を直感的に理解するのが苦手だという。
それ故、本書のテーマでもある「ありえなさ」がいかにあり得るのか、ということを理解するのが難しい。
それは、ものごとを理由や因果関係で理解しようとするからであり、自分から離れて客観的に見ることができないからであろう。
人間のバイアスを知っておくことで、日常生活を少し賢く送れる気がする。 -
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感想未記入
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シンクロニシティやロトの当選番号の連続など、ありえないようなことでも実際に考えてみると現実的、といった、確率に関するお話。
少し固めですが、現実の例を交えているので、読みにくくはなかったです。 -
不可避の法則
可能なすべての結果の一覧をまとめられるならそのうちのどれかが必ず起こる。それぞれの起こる確率が極めて小さくても。
超大数の法則
機会の数が十分にたくさんあればどんな突飛な物事が起こってもおかしくなくなる。
選択の法則
事象が起こった後に選べば確率は好きなだけ高くすることができる。矢が刺さってから的を描くように。テストで良い点を取った学生は次のテストで点が下がる可能性が最も高い。
確率テコの法則
状況のわずかな変化が確率に大きな影響に及ぼしうる。わずかな状況の違いが確率を歪め、その度合いは途方もなく大きくなりうる。
近いは同じの法則
十分に似ている事象は同一とみなす。この法則も確率を大きく歪める。 -
プロでも騙されることがある確率の数学的なややこしさと、実際に起こった事件・事故の数奇性から、この手の本は何度読んでも飽きない。『人間この信じやすきもの』『たまたま』『リスクにあなたは騙される』に続く「確率本」。
1億分の1の確率でも、1億回繰り返されれば「起こって当然」の事になるという、誰でもわかる話だが、これが当の私/あなた/もしくは身近の誰かに起きたとき、まるで超自然的な力が働いたかのように感じ、その偶然の背後に何掛かるのではないかと説明を考えてしまう。
第2章 気まぐれな宇宙「なぜわが身に?なぜここに?」
0-9の数字を5回適当に抜き出した時に"46984"になる確率と"77777"になる確率は同じである。でも77777が出たら凄いなぁと思ってしまう。また7777と続いたら最後の数は7が出にくいと感じてしまうが、実際は0-9まで確率は等しい。「次こそは」と思ってしまうギャンブラーの錯誤。
また選択の法則にも要注意。いわゆる「後講釈」。事後的に都合のよい事象が選ばれている典型的な「占い」的な手法。ワールドカップで有名になったタコ。だがその背景には有名に"ならなかった"ヤマアラシのレオンやチンパンジーのピノがいるのだ。
暗殺される夢をみて暗殺されたカエサルやリンカーン。だが暗殺される夢を見て"暗殺されなかった"日々の事は無視される。 -
偶然は偶然ではないことを、確率論で読み解く。偶然と思えば、何でも偶然に出来るという指摘に、ひとりごちた。
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請求記号 417/H 29
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超大数の法則を理解できたから収穫。もっと統計について勉強したい。
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あり得ない出来事、昨今、気軽に用いられる「奇跡」というやつは、超大数の法則をはじめとする「ありえなさの原則」で説明できる(いずれも著者造語)。
不可避の法則:可能なすべての結果の一覧を出せれば、そのうちのいずれかは必ず起きる。
超大数の法則:機会の数が十分にあればどれほどありえなく見える事でも起きうる。
選択の法則:事業の起きた後に選べば確率は好きなだけ操作できる。
確率てこの法則:バタフライ・エフェクト。
近いは同じの法則:十分に似ている事象は同一とみなされる。 -
数式はほとんど出てこない。
この分野で、読んでいて、クスッとくる本はなかなかない。
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