書店主フィクリーのものがたり

  • 早川書房
3.67
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本棚登録 : 1327
感想 : 130
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  • Amazon.co.jp ・本 (322ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152095701

感想・レビュー・書評

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  • 捨て子を養女にしたら、小さな町の人たちとつながりができて、無愛想な書店主が少しずつ人間らしさを取り戻してゆき……みたいな展開なので、わりとよくある系のハートウォーマーかなと思ったけれど、捨て子のマヤがアイランド書店に置き去りにされていた理由も最後には明かされるし、それなりに悲劇と喜劇があって、カタルシスもあるというお話。

    人は、いなくなっても本が魂をつないでいくのかもしれないね。

    署長特選読書会が楽しそう(笑)。

  • 最愛の妻を事故で亡くし、だた一人、島で書店を営むフィクリー。気難しいフィクリーは島の中でも孤独だった。ある日書店に小さな女の子が置いていかれ、フィクリーはその子を育てることに。それとともにフィクリー自身も変わっていく。島の小さな書店を中心に島の人々の人間模様が描かれている。

  • 本屋を軸にしたストーリー。頑なだったAJがマヤ、アメリアを得て解きほぐされてくところが素敵です。本にかこまれて、書き手に育っていくマヤが羨ましいなあ。登場する小説がコアなので、もう少し知識があれば、もっと楽しめたかな、とはおもうけれど、染みるお話でした。

  • 「アイランド・ブックス」はアリス島にある唯一の本屋。そこの店主・フィクリーは妻を亡くして以来、ますます偏屈になっていた。そんなある日、彼は自宅で大切に保管していた貴重書を盗まれてしまう。それから間もなく、彼の身にまたもや予期せぬ事態が起きる。なんと店に幼い少女が置き去りにされていたのだ。彼はマヤと名付けられた少女を育てる決意をし、彼女とともに新たな人生を歩み始めー。

    離島の小さな本屋と本が、大勢の人生をささやかに彩っていく様子を描いた優しいお話。今年度の本屋大賞翻訳小説部門第1位。

  • 本屋がつなぐ人と人の物語。文体が私には合わず、途中何度も挫折しかけたが、後半になるにつれ面白くなっていった。物語内にたくさんの小説名が出てくるのだが、私はほとんど分からなかった。その小説を知っていたらより楽しめたのだと思う。

  • 本屋大賞の翻訳小説部門で1位を獲得した本。登場人物たちが本に囲まれながら少しずつ元気を取り戻していく話。フィークリーやエイミーの本に対する言葉とかがとてもよかった。章の扉にフィークリーのおすすめの本とちょっとした推薦文が書かれていて,それもよい。本に囲まれて育ったマヤが羨ましい。
    「白鯨」「ジェイン・エア」「失われた時を求めて」「大いなる遺産」を読みたくなった。

  • 良かった。文学への愛情をバックに、いくつかの恋愛と家族の形成・別れが語られる。それとちょっとしたミステリも。

    本とは無縁のように思えたがだんだん本にはまっていく警察署長が好き。

  • きっとこの本は、出てくる本を知っていればとっても面白いのだと思う。
    小説の中にどんなオマージュが隠れているかなどの楽しみがあるだろうけど、残念ながらほとんど知らない本しか出てこなかっただけにちょっと読み進めるのが辛かった。

  • こ、これは。。。思わぬ拾い物。

    本と本屋が好きな全ての人に、お薦めしたい。

  • 13章からなる物語の中で,1章ずつ紹介されている短編が,味わい深い.養い子のマヤへのお薦め本という形態をとっているが,そこにその性格や人柄のようなものが表れていて秀逸.不器用な愛と寄り添う愛,いろんな愛がびっくり箱のように詰まっていて,しかもミステリー風なところもあり,本当に素敵な物語だ.

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