うそつき、うそつき

著者 :
  • 早川書房
3.31
  • (10)
  • (18)
  • (51)
  • (7)
  • (2)
本棚登録 : 312
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (387ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152095763

作品紹介・あらすじ

国民を管理する首輪型嘘発見器の除去を生業とする少年にはどうしても外したい首輪があった……本年度小説推理新人賞に輝く超大型新人の二つ目の栄冠となった第五回アガサ・クリスティー賞受賞作

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 嘘はいけない、嘘をつくことは悪いことだ、嘘のない世界を目指そう。そんな言葉が嘘っぽく思えるくらい嘘のない世界は殺伐としている。嘘のつけない日常ってこんなにも生きにくいものなのか、と。
    国民の管理のために嘘発見器が首に取り付けられている世界。外そうとするとそのしかけにより首がしまり死ぬ。どんだけ嘘を怖れているんだ、この国は。詳しいことが描かれていないからよけいに怖い。発見器付き首輪を外す特殊技術を持つ少年と彼の周りに現れる多くのヒト。彼らはなぜ命を危険にさらしてまで首輪を外そうとするのか。嘘と正義と生きる意味、こんな世界に生きたくない。でももしかすると明日のこの国の姿かも、とか。
    第5回アガサ・クリスティー賞受賞作

  • 主人公は世界と相対しその正体に迫ろうとするある意味で探偵役であるのにも関わらず、大体の答えを他の登場人物が教えてくれ、最後に一つだけ直感的になんとなく答えを悟るだけ、と言う物をあまり僕は「広義の」とつけたところでミステリとは呼びたくない。設定は魅力的なのに、ノワールになるには余りにも人がよく単純な主人公が、流された挙句最後にやさぐれて終わる。これって成長譚なのかしらね。途中までは良かったのに。

  • 幼児を除いた国民全てに、首輪型嘘発見器着用が義務付けられた世界が舞台。
    苦悩したり、逆境に立ち向かう主人公の闘いを期待したのだが、ちょっと違ったみたい。
    あまり心に響かなかった。

  • 最後の方は主人公の未来はどうなってしまうのか、という恐怖で動悸が止まらなかった。感動する話でもあった。

  • 首輪型の嘘発見器の装着が義務付けられた世界。施設から引き取ってくれた師匠の下で修業を積んだ『フラノ』は、非合法の首輪除去者として、とある首輪の持ち主を探して仕事をこなしていた。そんなある日、解除不可能と言われる数少ない種類の首輪を装着した依頼者が訪れる。
    第5回、アガサクリスティ賞受賞作。

    嘘をつくとランプが赤く光る首輪の装着が義務付けられた国。と言っても、嘘の基準は様々なので、当人が疾しさを感じているかどうかが判定基準となっている。他人は騙せても自分は騙せないということか。ただ相当ギスギスした世界になるだろう。現に小説の世界でもそのようだ。だが、そんな決まりになってしまってからは、自分だけ首輪を外すということが幸せかと言うと、そうでもないというのが難しいところだ。
    真実はすべて正しく嘘は全て悪いことなのだろうか?知らない方がよかった真実もあれば、相手を思ってつく嘘もある。そもそも私たちの心は、青か赤かで分けられるような簡単なものじゃないだろう。案外自分の嘘を見破られるよりも、相手の嘘を知りたくないのかもしれない。だから壊れていくしかなかったのだろう。
    ただ、ミステリーと言うのには違和感。

  • 国民を管理するため、首輪型嘘発見器を導入した国家を舞台とした絵に描いたようなディストピア小説。主人公の青年(少年?)の立場や境遇がアメリカ小説「開錠師」とダブったのは自分だけではないはず。

    思わず突っ込みたくなるようで意外と練られている設定等はスルーするとして、登場人物の心の機微や駆け引きは面白かった。ただし、オチやら何やら含めてスッキリしなかった一冊。アガサ・クリスティー賞をとった作品とのことだが、ミステリ小説ではない。

  • うーん。救いがない

  • 実年齢よりも大人びた主人公、
    作中で、日本人全員が着用を義務付けられている首輪という謎多き装置、
    それを違法に外す主人公の下に来る多くの、様々な事情を抱えた人々、
    そこから巻き起こる死、
    そして最後の衝撃的ラスト。
    終盤に差し掛かったあたりから、時間を忘れて読書に没頭していました。
    ある種のトュルーエンドを迎える小説だと思います。
    物語の設定面白いので、ぜひ読んでみてほしい一冊です。

  • SF。ディストピア。ミステリとは思わない。
    連作短編っぽく、小さなエピソードを繋げて、この世界での人々の暮らしと悩みを描く。
    読んでいるだけで息苦しくなる異様な世界観。
    面白いが、作品を通して絶望的に救いのないストーリーが続くのは、精神的にきつかった。

  • なんたか面白そう、と
    読み進めてみたら引き込まれました。
    嘘発見機のような首輪がつけられている世界で
    主人公が首輪除去士(非合法)として働きながら
    悩んだり危機にあったりする物語。
    ファンタジー感もあり、
    現実感もあり…。
    そんで、暗くミステリアスでした。
    明るい話ではなかったですが、
    楽しめました(^^)

全34件中 1 - 10件を表示

清水杜氏彦の作品

うそつき、うそつきを本棚に登録しているひと

ツイートする