- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152095831
作品紹介・あらすじ
パリで大規模な交通事故発生の報を知った付き人は、相変わらず連絡のない黒猫の安否が気になっていた。イタリアで二人の距離が縮まったと感じたのは、勘違いだったのか……待望のシリーズ第6弾
感想・レビュー・書評
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短編連作。無理やり感のある設定、衒学的なセリフ、お粗末なトリックーこれは、いただけないなあ。黒猫シリーズの長編は、まだ読めたが。それにしても、黒猫の付き人への冷淡さには、心が冷える。こんなの恋愛じゃないだろう。
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黒猫シリーズ第6弾。パリで起きた事故に黒猫が巻き込まれたのではないかと、心配する付き人…と言うところから始まる、連作短編集。本編では、長編が続き、パリと日本で離れていた2人の関係を描いていたが、今作では黒猫が帰国。2人の距離も縮まり、疑心暗鬼で読み始めたシリーズも、すっかりはまってしまった。ラストからすると、このシリーズもひと段落な感じ。
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2回も飛び越えてたんかーい(笑)。とまあ、それはいいとして、今回は1話1話のつながりが少々悪く、ミステリー部分もいまいちだったので、2人の関係を書くためのこじつけという印象が強かった。ただ、2人の仲がかなり進展したという点はよかったと思う(順番はどうかと思うが・苦笑)。ヒットアンドアウェイの堂々巡りから回帰という形をとって、ようやく新しい船出となったのを祝いながら、第2部に進もう。
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短篇集は講義、遊歩が多くて大変!
2015年に書かれた本書。
読んだのは2022年。
今年、キーワードを入力するとコンピューターが書いたとは思えない絵を描くAIが話題になった。
涙のアルゴリズムを読んで、そんなことを思い出す。確実に、そんな世界になってきている。
人間性の深化とAIの人間化。
これを黒猫のように面白がれる者でありたい。
今回も牛の歩みではあるが、着実に二人の距離が縮まってることに満足感を得た。
黒猫が姉の冷花に言った言葉。
ー本当の運命は出会った瞬間にわかるし、そのまま離れないくらい強いものだと思うよ。
うんうん。
どうやら次作からはシリーズ新章の始まりのよう。
またまた楽しみである。 -
私のテンションの問題かもしれないけど、今回はちょっと読みにくかった。黒猫節は絶好調でした。
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そして最後は、恋の話。
文学的 芸術的 哲学的 多方面から織りなす文書で、難解なイメージではあるけれど本当は、全てが日常にあるけれど、意識したり考えていない事。
パオの作品を元に展開していく推理?と思考や理論。 色々な知識が無いと少し怯む気がするけれど理解の深さは問題にしなければ。
ただそれが黒猫と付き人の恋の話
一つの小さなエピソードや小道具がしっかり存在感と意味を持たせてあるとても凝ったものでした。 -
黒猫シリーズ第6弾。
パリで大規模な事故が起き、連絡のつかない黒猫を心配する助手。
今回は黒猫の子供時代のエピソードも。
牛の歩みのような2人の関係も進んではいる様子。
素敵なエピローグでひとまず締め括りかな。(続巻も出ています) -
『娯楽』★★★☆☆ 6
【詩情】★★★★★ 15
【整合】★★★☆☆ 9
『意外』★★★☆☆ 6
「人物」★★★★☆ 4
「可読」★★★★☆ 4
「作家」★★★★★ 5
【尖鋭】★★★☆☆ 9
『奥行』★★★★☆ 8
『印象』★★★★☆ 8
《総合》74 B