ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 (上)

制作 : スティーグ ラーソン 
  • 早川書房
3.86
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本棚登録 : 735
感想 : 88
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152095848

作品紹介・あらすじ

人工知能の研究で世界的な名声を博す科学者。彼が抱える重大な問題に巻き込まれたジャーナリストのミカエルは、異色の女性リスベットに連絡を取る。やがて二人は、巨大な悪の組織を相手に闘う!

感想・レビュー・書評

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  • 久しぶりシリーズ新作。前作の作者が急逝したので、別の作者に。でも雰囲気は変わってない気がした。スケールが大きくて入り組んでいるのに、どんどん読んでしまう。おなじみのメンバーも出ていて、下巻が楽しみ。
    以下あらすじ。
    天才的なコンピューターの研修者で、人工知能の開発者であるバルデル教授。彼の研究が盗まれた。どうやらある企業から組織へ渡ったらしい。一方、アメリカの国家安全保障局は、バルデルに危険が迫っているとの情報を得る。その安全保障局にハッキングしたリズベットには、父の後継者をつぶすという目的があった…。

  • 出た!!待望の4作目。「蜘蛛の巣を払う女」です。
     
     簡単に説明すると、元々はスティーグ・ラーソンの著書です。全5作の構想があり、第1部、第2部を書きあげ、第3部の執筆に取り掛かったタイミングで出版社へ連絡。

     第3部を書きあげ、第4部に取り掛かった時、第1部の発売を前にした2004年11月、心筋梗塞で死去。50歳でした。この時、第4部の原稿が200ページ、PCに残っている。ラーソン本人は、この世界的な大ヒットを知らずに亡くなっています。

     この後、書きかけの第4部がどうなるのか、私を含めて多くのミレニアムファンが注目していましたが、そんな動きも無かった。
     諦めかけた時に、第4部発売!!と言う信じられない出来事に飛びつきました。しかも何と、別な著者が書いている??

     これはちょっと・・・と言う心配をよそに、内容はもう完全に「ミレニアム」
     上手く表現出来ませんが、少しだけ、スティーグが書いていた時のザラツキ感が薄くなったような気もする。

    内容のレビューは、下巻でしますが、まず第4部が読めた喜びを書きたくて。

    ちなみに第3部を読み興奮して書いてしまったレビューはコレです。
    http://booklog.jp/users/kickarm/archives/1/4152090480

  • オリジナル3部作の内容はほとんど忘れましたが、本作は著者が変わったといっても今のところ違和感なし。ミカエルの冷たくて熱い感じをだんだん思い出してきました。下巻ではもうちょっと盛り上がるかな。

  • 前から読みたいと思っていたミレニアムシリーズのpart4をようやく読みました。ミレニアム1〜3はここ10年くらいの間では、いちばん面白いミステリシリーズだったと思います。スティーグ・ラーソンという方が筆者で、part10くらいまで続ける構想だったらしいですが、惜しくもpart3を書き上げたところで、ラーソンさんは亡くなってしまったんですね。

    で、今回のpart4というのはダヴィド・ラーゲルクランツという全く別のかたが書いています。ところが、まったく違和感のない続きものとして楽しめます。あえて違いを指摘するとなら、よりエンターテイメント性が強くなっているというところでしょうか。

    で、その、より強くなったエンターテイメント性をどこから感じるかというと、ふたつあります。一つ目は、今の時代に一番話題になりやすい事象を、ストーリーの中にうまく取り込んでいるということですね。

    具体的には、人工知能によるシンギュラリティの問題、サイバー空間の中での国家単位での争い、そしてサヴァン症候群といったあたりがモチーフとして使われていて、自然にストーリーの中に取り入れられています。どれをとっても、たくさんの人が興味を持っている事柄だと思いますので、その点でも売れるなぁと思います。

    それからもうひとつの点は勧善懲悪的な展開がより強くなっていますね。主人公側への共感と、敵側がやっつけられる時のカタルシス効果が大きく感じられます。主人公のリスペットはぶっ飛んでいるキャラクターで、現実に近くにいたら、どうみても近寄りたくはない感じですが、今作では彼女の過去がかなり掘り下げられていて、その点でも、応援したくなるヒロインとしてより存在感を増している。それもあって、勧善懲悪的な部分が強くなってるんですね。

    そういう意味では、このミレニアムシリーズ、ドギツいシーンも多々あるんですが、最終的には水戸黄門的な安心感を得られる作風でもありますね。まぁ、今後続いていくとして、その予定調和的な部分があまりにも強くなりすぎても困りますが・・・。

  • ちがう著者が引き継いで書いてるから雰囲気が変わってつまらなくなってたらどうしようという心配は無用でした。下巻もたのしみ!

  • 著者が変わって多少色眼鏡で見てしまう自分がありつつも、これはこれで一気に上巻を読みました!また後書きを読んだらなんと!2、3よりも先にこの4の方がハリウッドの映画化が進みそうとな!しかし、世界的権威のある人工知能研究者のフランスも、ベッドサイドにはスティーヴン・キングの『ペット・セマタリー』を置くのには親近感が湧いた。いずれにせよ、今日は徹夜覚悟で下巻に突入〜!

  • 4月-11。3.5点。
    ミレニアム続編。作者死去により、別の作家が引き継いだ。
    量子学の権威、息子が自閉症で別居。一旦妻から息子を引き取るが、陰謀に巻き込まれ殺害される。
    息子の特異な才能が、犯人を示すのか。

    読みやすい。同じようなタッチだが、やっぱり本家かな。

  • 書店で見つけた
    第4巻の出版は期待していたが、全く別な作家から、でるとは思わなかった。
    出版社からのオファーらしい。
    過去の事件を振り返るところが、他者の作である ことを意識させられた。
    コンピューターハッカーに関する詳細な研究はしているようだ。
    (リスベットのイメージが異なる)
    事件の伏線に異常さはなくなり、犯罪組織に焦点が当たっている。

  • 感想は下巻にて!

  • 3読了後10年くらい経ってるので、作者が変わったことによる違和感等なく読めた。面白い!
    むしろ前より読み易いような?

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著者プロフィール

スウェーデンのジャーナリスト、作家。事件記者として新聞社に勤務後、スウェーデンの冒険家、ヨーラン・クロップにを描いたNFでデビュー。2009年、英国の数学者アラン・チューリングに関する歴史小説を執筆。2011年、国際的なサッカースターのズラタン・イブラヒモビッチとの共著で、『I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝』を出版、2か月足らずで50万部を突破、スウェーデンで大ベストセラーとなった。『ミレニアム』を執筆したスティーグ・ラーソンが急逝した後、4‐6を書き継いだ。

「2023年 『闇の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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