松本城、起つ

著者 :
  • 早川書房
2.74
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本棚登録 : 89
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152096289

作品紹介・あらすじ

信州大学に通う巾上と女子高校生の千曲は、一六八六年の松本藩にタイムリープしてしまう。奇しくもその年、貞享騒動という百姓一揆が発生、多数の死者が出ていた。二人は彼らを救うため奔走するが……

感想・レビュー・書評

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  • ややついていけない展開でありつつも、作者の発想力に座布団一枚差し上げたい!

    松本の地の言葉は、文字にするとめんどくさい、というか、ウザい、笑笑

    馴染みのある言葉だけに!
    なんとなく、無理やり使ってるふうに感じられる言い回しが、どーなのかな、、、とも思った。

    でも、なかなか壮大なSFでよろしいのでは?

  • 文章は良くも悪くもライトノベル的。読みやすい、というよりも軽い感じになってしまい、結果としてラノベとしては既視感のある文章になってしまっているので、文章としてはさほど目新しい部分はない。このノリについていけないと、読むのはかなりツラい。
    SFとしての部分もよく分からず(私自身の理解力が足りないのかもしれないが)、時代考証も割といい加減だったりで、江戸時代にタイムリープした意味が薄い。
    いろんな面で惜しい作品という印象。

  • 受験を目指す女子高生とその家庭教師の男子大学生。模試の結果をもって松本城天守閣にきた際、天守閣崩落の事故に出会い、女子高生は豊作の神様、家庭教師は松本藩士として、江戸時代初頭飢饉の松本藩にタイムスリップしてしまう…。

    歴史改編と転生を繰り返す系のSF小説。転生から現代に帰ってこれるのか?ってのがメインテーマ。「君の名は」になれないのは扱っている事件の悲劇性やとおもう。飢饉と百姓一揆と打ち首獄門では「はーいリセットやり直し」は辛いよなぁ。
    でも、思っていたより時間SFと歴史改編が上手くミックスしていて良作。

    信州特有の方言が少々分かりにくかったのは読者側の努力不足。

  • ◎信州大学附属図書館OPACのリンクはこちら:
    https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB2176368X

  • 7:大学生と、家庭教師の教え子である女子高生が江戸時代の松本城下にタイムスリップ、農民らの強訴を阻止して呪いによって斃れる松本城を守る時間軸を生き抜け!というタイムリープもの。タイムリープもの好きだということを差し引いても面白かった。
    ただ、これで困るのはネタバレだから何も書けないということだよなあ(笑)

  • ふふっ、完全に長野県民トラップにはまったよ…
    埼玉の図書館にどんとあって、
    なのに誰も借りてなくて、手を出した
    私はそう、長野県民…!
    松本弁はやや伊那弁に近いので
    北信、東信よりは親近感あるからいいけど
    北信民はイマイチかもね。
    タイムスリップの理由や完成の理由が
    イミフだったのとラノベ風な口調がややいらつくのと
    ヒロインキャラがムカつくのでトータルはイマイチ。
    加助マーカーも嫌だけど、小林マーカーが地味に
    嫌すぎ。
    ただその場にいただけでこの扱いは酷いわ〜。
    して、なぜヒロインと主人公だけ知り合い同士タイムスリップ⁇
    小林妻ではダメだったかね⁇

  • 松本城に関するタイムトラベルSF。
    倒壊する松本城。それに巻き込まれた主人公が気がつくと江戸時代にいた。
    理不尽なタイムループと唐突なオチに納得感がなく読んでいて物語の軸が定まらなかった。いっそ理不尽なまま終わってくれても良かったくらい。
    松本城には機会があれば訪れようとは思えた。

  • ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆
    http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB2176368X

  •  目次をあらためて見直す瞬間から、面白くなった。
     一つのアイデアで、まっすぐループ。

  • 時間ものは好きだし、ちょっとぐらいパラドックスにからめとられてもOKなんだけど、これはごめん、合わなかった。
    何度も同じ場面に送られつづける理屈もよくわからなかったんだけど(なんか、無理に説明しようとしないほうがかえっていいんじゃないかとさえ思った)、なにより文章があまりに若書きというか。受け狙いですべってるようなところも多々アリ。もっとふつうでいい。歴史物+タイムファンタジーという分野は面白そうなんだけど。

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