誰が音楽をタダにした?──巨大産業をぶっ潰した男たち

  • 早川書房
4.12
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本棚登録 : 604
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (365ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152096388

感想・レビュー・書評

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  • ☆違法コピーが溢れ出す。

  • MP3開発の話が一番スリリング

  • レビュー省略

  • 登場人物も多くボリュームもかなりあって読むのにかなり時間がかかるけどめちゃくちゃ面白かった!映画化も決定してるみたいでこちらも楽しみ

  • めちゃくちゃにCDを買い漁っていた僕としては、圧縮音楽なんぼのもんじゃい!と思っていましたし、今も思っている節はありますが、世界規模で見れば、配信や海賊版の音楽の需要がCDなんかよりずっとずっと多いのでしょう。

    CDケースで棺桶を作って、お坊さんに怒られたい願望がある僕は、配信音楽を蹴飛ばしてCDを買い続けたいと思います。棺桶作れるくらいCD買います。

  • 最高にクールな話。

  • 音楽コンテンツにまつわる三つの話がクロスする。
    ◯MP3という規格を誰がどんな経緯で作ったか。
    ◯MP3が登場して高音質なまま圧縮できるようになったことで、組織的に音楽を盗んでアップロードする集団が登場。彼らの手口と組織の最後。
    ◯同時期に活躍した大物プロデューサーの視点からみた業界の移り変わり。
    特に音楽コンテンツ窃盗団の話が興味深かった。これじゃ作る側はやってられない。

  • 音楽がタダになった理由
    (1)音楽の圧縮技術の向上
    (2)音楽リークグループの出現
    (3)広告収入という新しいモデルの登場

    MP3の意図しない広がり
    悪気なくやっていたことがまさかの展開に
    音楽ビジネスの儲け方の変化
    VEVOの発想、アップルの台頭
    裁判ではほぼ無罪に

  • この20年開で大きく市場規模が縮小した産業を1つ挙げるとすれば、それは音楽産業を置いて他にない。その要因は当然、mp3とファイル共有サービスの登場にあるわけだが、本書ではその歴史を「mp3という極めて優れたファイル圧縮フォーマットの開発」、「1990年代後半から2000年代のヒップホップの台頭を独占したユニバーサル・ミュージック」、「ありとあらゆる音楽をリークし続けたインターネット海賊集団」の3つの軸から紐解くノンフィクションである。

    mp3の開発を巡っては、巨大レコード会社がバックにつきmp3よりも明らかに劣った技術規格であったmp2との熾烈な規格競争をいかにmp3が勝ち抜いたかが描かれるし、ユニバーサル・ミュージックについては天才的なビジネスの才覚を持つジム・モリスがどのようにヒップホップのここまでのブームを予期して、多数のラッパーやトラックメーカーを傘下に収めることに成功したか、など、様々な角度から、音楽産業が破壊されていく偶然の物語が紡がれていく。

    特に「シーン」と呼ばれたインターネット海賊集団の話は、実は自分がダウンロードしたmp3も、どこかでこの「シーン」がユニバーサル・ミュージックのマスターCD工場から盗まれ、ウェブ上にリークされたファイルにたどり着くという点で、全ての人間がその祖先を辿っていけばミトコンドリア・イブに辿り着くのと同様のミステリアスさがある。

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