9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために

制作 : 山形 浩生 
  • 早川書房
3.27
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本棚登録 : 529
レビュー : 42
  • Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152096975

作品紹介・あらすじ

「地図よりコンパスを」「安全よりリスクを」「強さよりレジリエンスを」……追いつくのも困難な超高速の変革がデフォの世界で生き残るには、まったく発想の異なる戦略が必須だ。屈指の起業家とジャーナリストによる必読のイノベーション/ビジネス・マニュアル。

感想・レビュー・書評

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  • いかにもアメリカな本。抽象度も高く、日本の書籍とは一線を画す。日本的な手取り足取りのHow toを求める人は、目次を見るだけで十分。MITメディアラボのラディカルな姿勢が窺えて、面白い。

  • 自由な創造性やそれを巻き込み大きな力にすることがこれから大切という話だろうか。

    以下は最初着地点がわからず少しまとめたもの。
    —————
    1 権威より創発
    創発とは個々の集合体が組織化することで何か新しい全体の方向性が定まること。トップダウンで何かを進めるのではなくボトムアップで様々な分野の人の得意なものを生かし、化学反応のように新しいものを作っていくこと。ここでは生物学(細胞)のシステムをコンピュータに適用することでムーアの法則のブレイクスルーをはかろうとしている事例が紹介されている。

    2 プッシュよりプル
    しっかりしたものやコンセプトありきではなく人々を巻き込んでいくほうがよい。事例は東日本大地震の放射線量測定とビットコイン。

    3 地図よりコンパス
    地図のような詳細のわかるものも大事だがコンパスのような様々なものに応用できる物がより大事。抽象的な思考力の大切さ。事例は学習のためのコード財団。

    以下略

  • vucaワールドにおける9つの行動原理を、具体例とともに書いた本。抽象化された表現が多いがゆえになかなか掴みづらいが、行動を評価していく軸になりうる9つは、日々振り返るための軸としてみるにはいいかも。
    過去の歴史から紐解かれてもいるので、教養として勉強になる。インターネット、ムーアの放送、シンギュラリティ、人工知能に詳しい彼らだからこそかけた文脈。
    権威より創発、プッシュよりプル、地図よりコンパス、安全よりリスク、従うより不服従、理論より実践、能力より多様性、強さより回復力、ものよりシステム。

  • Google並みの翻訳 正直内容よく分かりませんでした…

  • 20190120
    「おもしろさ」への感度。MITメディアラボの創発的な組織の在り方、そこに流れる文化に根ざした、物事の捉え方は、斬新でも特異でもなく極めて実感的・実践的なものに思える。ライフシフト系の書籍として、刺激的で推奨に値する。原題はWhiplash、早すぎて鞭打ち症になる現代に立ち向かう4Pを軸としてのマインドセット。9つの行動原理。1.権威より創発、2.プッシュよりプル、3.地図よりコンパス、4.安全よりリスク、5.従うより不服従、6.理論より実践、7.能力より多様性、8.強さより回復力、9.モノよりシステム。

    ー「原初の技術である火は、暖をとるのにも料理にも使えるけれど、隣の村を焼き払うのにも使える」未来犯罪研究所創設者・マーク・グッドマン

    ー脳が実際にどう動いているかという問題は、まだ活発に議論されているけれど、思考と意識、心はあまり高度でない部品が正しい形で相互接続したネットワークから創発されるのは明らかだ。

    ーさまざまな関心事のポートフォリオを持ち、機会や脅威に対してその都度素早く対応できる能力を持つ必要がある。過去、または未来にこだわりすぎると視野が狭まり、変化や機会や脅威への対応力が弱まる。多くの点で、これは禅や格闘技の訓練と同じで、献身とオープンな心が求められるのだ。

    ー地図は、その土地についての詳細な知識と、最適経路の存在を含意している。コンパスは、はるかに柔軟性の高いツールだし、利用者が創造性と自主性を発見して自分の道を見つけなければならない。

    ー成功への鍵はルールや、果ては戦力ではなく文化だ。道徳的な指針の話であれ、世界観の話であれ、感性や嗜好の話であれ、ぼくたちがこうしたコンパスをセットするのは自分たちが作り出した文化と、その文化をイベントやメールや会合やブログ投稿やルール作りや、果ては流す音楽。通じてどう伝えるかを通じてのことだ。それは、ミッションステートメントやスローガンよりは、むしろ神話体系のようなものだ。

    ー7000万年前なら、恐竜であるのはすばらしいことだった。すべてを備えた存在だ。巨大で、皮膚が厚く、歯も鋭く、冷血で長生きだ。そして、それがすばらしい時期は実に長続きした。でも突然、一部の古生物学者の考えではほんの数時間で、そんなにすばらしくなくなってしまった。巨体のせいで、やたらにカロリーが必要だった。そしてやたらに居場所も必要だった。だから死んだ。恐竜より長生きしたのは?カエルだ。

    ーイノベーションには創造性が必要で、創造性は(中略)しばしば制約からの自由を必要とする。(中略)新しいパラダイムはほぼまちがいなく、どこかの科学者が支配的な思想を受け入れなかったからこそ実現した。言い換えると、偉大な科学的進歩に関するルールは、進歩のためにはルールを破らねばならないということだ。

    ー言われた通りにしているだけでノーベル賞を受賞できた人はいない

    ーほとんどのシステムは、攻撃されたりストレスをかけられたりすると壊れる。一部のシステム、免疫系やインターネットなど、は攻撃されると強さを増す。(中略)許諾なしに行動する自由が重要で、(中略)自分で考えて権威を疑問視することこそが、ブレークスルーを生み出す。

    ー「理論的には、理論と実践のあいだには何の違いもない。実践では、この二つはちがう」ヨギ・ベラ

    ー勝とうとすることで、私は常に負ける。勝ち負けなどなく。出来事がとにかく展開して自分はそれにどう反応するかを選ぶだけというのを受け入れたときにだけ、成功できるのだ。

    ー「顧客の体験から出発して、そこから技術にさかのぼらなくてはいけない」スティーブ・ジョブズ

    ー参加型デザイナーとしてぼくたちは、自分自身と自分がものごとをやる方法を変え、それにより世界を変えようとする。(中略)自分自身に影響を与えることで世界に影響を与えようとして、自分たちの考え方そのものをデザインしなおそうとしているわけだ。

  • ちょっと、自分の知識レベルが追いついていなかったかも。読んでる途中で退屈になって、読む意欲がなくなってしまいました。

  • ビジネス

  • MITメディアラボの伊藤穣一氏と共著者であるジェフ氏のPrinciplesを示したもの。正直この人の文章や語り口は難解。方向性として何が言いたいかは理解できるが、それまでのStoryがちょっとよくわからない。時間をおいて再読したい。

  • 【由来】


    【期待したもの】


    【要約】
    ・これまでと同じ考え方では立ち行かなくなる、まわせなくなる。

    【ノート】
    ・9つの原則というのは次の9つで、自分にとっては直感的に分かりやすいもの、よく分からないもの、分かるけど首肯しかねるものが混在している。

    ・権威より創発
    ・プッシュよりプル
    ・地図よりコンパス
    ・安全よりリスク
    ・従うより不服従
    ・理論より実践
    ・能力より多様性
    ・強さより回復力
    ・モノよりシステム

     比較するフォーマットになっているのは、かつては通用していたパラダイムが変容しているということを端的に表現されている。自分はITベンチャーなど、小回りの聞く小さな組織ばかりに所属してきたので、そうだよねとうなづける項目が多い。envisionだったり、自分が個人的な思いで動いていることとのリンクを感じられて、嬉しいような凡庸なような。ただ、このような視点と言うか潮流への感度を大きな組織で維持、反映するのは大変だろうと思う。

    ・総じて「うちではずっとそうですが?」と言えることが多かったような印象だが、小さな組織だと、そうでないと続けてこれなかったというのもあるだろうし、後出しのバイアスがかかっている可能性も大いにあるだろうから謙虚でないと。

    【目次】
    1. 権威より創発
    よく分からんかったがMITの垣根とか気にしないナイトという合成生物学の人のこと

    2. プッシュよりプル
    巻き込むってことか。「力を中心から周縁の動かし、ひらめきによる発見を可能にして、イノベーターたちが自分の情熱を探り出す機会を提供する。これは人々が自分の必要としていたものを見つけられるようにしてくれるだけでなく、自分が必要だとも知らなかったものを見つけさせてくれる」(P97)
     イノベーションはいまやエッジで起こるようになっている。資源は必要に応じてプルされる。世界は「ストック」から「フロー」に移りつつある。
     「プッシュよりプル」では、完全に意識を開き、その場にいて、探求と好奇心を通じたきわめて広いネットワークを開拓できなくてはいけない。さまざまな関心事のポートフォリオを持ち、機会や脅威に対してその都度素早く対応できる能力を持つ必要がある。過去ーまたは未来ーにこだわりすぎると視野が狭まり、変化や機会や脅威への対応力が弱まる。多くの点で、これは禅や格闘技の訓練と同じで、献身とオープンな心が求められるのだ。

    3. 地図よりコンパス
    方向性ーコンパスーを持つことの重要性と、複雑性や変化の世界を地図に落としたり計画したりする落とし穴(中略)成功への鍵はルールや、果ては戦略ではなく文化だ。道徳的な指針の話であれ、世界観の話であれ、感性や嗜好の話であれ、ぼくたちがこうしたコンパスをセットするのは自分たちが作り出した文化と、その文化をイベントやメールや会合やブログ投稿やルール作りや、果ては流す音楽を通じてどう伝えるかを通じてのことだ。それは、ミッションステートメントやスローガンよりは、むしろ神話体系のようなものだ。
    *ここの含意には若干の危うさを感じる。

    4. 安全よりリスク
    中国の混沌とした市場のことが例として。「リスクと実験を受け入れるどころか喜ぶこと。そして失敗してゼロからやり直してもかまわないと思うこと」「もっとその場しのぎの付け焼き刃だった時代への復帰」(P157)

    5. 従うより不服従
    創造的な不服従。免疫系やインターネットなどは攻撃されると強さを増す。システムは適応して強くなる。その複雑性と、かれらが存在すらしないかもしれないものを探そうとしている事実をマネジメントする唯一の方法は、自己適応的なシステムを作ることだ。「自分で考えて権威を疑問視する」
     「言われた通りにしていてノーベル賞を受賞できた人はいない」「頑健な不服従」


    6. 理論より実践
    それっぽい論文で試す(騙す)話。(P214)まるでどこか遠くの島だけで話されている言語で議論に勝っているようなものだ。

    7. 能力より多様性



    8. 強さより回復力



    9. モノよりシステム

  • 9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために

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著者プロフィール

伊藤穰一(いとう・じょういち)
マサチューセッツ工科大学(MIT)メディアラボ所長
1966年、京都府生まれ。少年時代をアメリカで過ごし、シカゴ大学などで物理学を学ぶ。日本でのインターネット技術の普及に尽力。インターネット事業への投資に携わり、これまでに Twitterなどネットベンチャー企業の事業展開、事業育成を支援している。米国Foreign Policy誌にて、「世界の思想家100人」に選出。2011年、日本人として初めてマサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボの所長に就任。

「2016年 『「プレゼン」力 ~未来を変える「伝える」技術~』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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