スペリングの英語史

サイモン・ホロビン 堀田隆一

• 早川書房 (2017年9月21日発売)

作品紹介・あらすじ

英単語はなぜ発音どおりに綴らないのか？　イラッとした経験のあるすべての読者にお薦め。あの変な綴りは壮大な歴史と背景あってのことかと思わず納得する、オックスフォード大教授によるノルマン征服から現代までの英語史をスペリングから覗くユニークな論考。

感想・レビュー・書評

[OBPビブリオバトルさんの感想 · 2024年11月2日]

第41回OBPビブリオバトル「陰謀」で発表された本です。チャンプ本。
2019.9.25

[osawatさんの感想 · 2024年10月19日]

ふむ

[Teapotさんの感想 · 2020年8月8日]

「なんで発音もしない単語があるんだ！」
「なんで単語通りの発音をしないんだ！」
…という怒りが、英語圏の人と共通であるという事が分かった。

複数の言語がミックスされたのが現在の英語圏で使われた言葉であるためであり、現在もその辺が変化しつつあるとのこと。
恐らくらぬき言葉などに近い感じなのだろうか。

ツイッターでのスペルミスを執拗に突っ込む読み手に対する「ツイングリッシュ警察」というのがあり、似たようなのはどこにでも居るんだなあ。

[kobecufsさんの感想 · 2019年4月10日]

おすすめ資料 第463回 (2019.02.15)

スペリングの英語史

英語のネイティブスピーカーも単語の綴りに迷うことがある、
とは、英語の学習を始めた頃には思ってもみませんでした。

でも、音から想像されるのとかけ離れた綴りの単語が多ければ無理のないことですよね。

いわんや非ネイティブ学習者をや、です。

しかし、どんなにイレギュラーにみえようとも、そこには何らかの理由があります。

長い英語の歴史の中の、「いつかの時代」の「何らかのルール」が今の英語に形を残していると思うと、
面白くないですか。


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[mewmew0345さんの感想 · 2018年12月19日]

英語のスペルには秩序がない、と思われがちだけれど、背景を探っていけば、英語が関わってきた諸外国語に触れてきた歴史の結果であり、それぞれの語源を知れば何故そうなるのかがわかる。英語が持つ無秩序性こそが、英語の歴史の長さと深み。スペリングの簡素化を進めようとした向きもあるようだけれど、それは味気ないような気がしてしまうな、non-nativeの私でも。

それに、何でもかんでも簡素化・合理化していったら、そもそも言語が分かれていることすら批判の対象に行き着くのでは。通訳がいらないのは理想かもしれないけど、なんだかつまらない世界に思えてしまうな。

というわけで、私はスペリング改革不要派。

[uchi18さんの感想 · 2018年1月19日]

授業やレポートでこの本が必要になりそうな言語学系学生の皆さん……聞こえますか……いま、あなたの心に……直接語りかけています……この本には……巻末に各章要約がついています……登場する語の索引も……ついています……古英語中英語にうんざりしたら……巻末を先に読むのです……巻末ですよ……

要約：ハヤカワ素晴らしい仕事をした。