機龍警察 狼眼殺手 (ハヤカワ・ミステリワールド)

著者 :
  • 早川書房
4.12
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本棚登録 : 254
レビュー : 46
  • Amazon.co.jp ・本 (496ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152097095

感想・レビュー・書評

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  • 何と今回は龍機兵の活躍一切なし。すごい新境地を開いたものだ。従来の重厚な警察小説に経済小説が加わっても尚、龍機兵シリーズの体を成しているあたりさすがと言えよう。経済疑獄をめぐる捜査がいつの間にか連続殺人事件の捜査にまで発展。挙句の果てにその敵は国家と来たものだ。そんな難題に特捜部はどう立ち向かうのか。さすがの沖津も苦戦を強いられることに。そしてその連続殺人の犯人は特捜部のある人とも因縁があったりと、龍機兵は出ずとも相変わらずのスケールと緊張感。そして、物語は一つの結末を迎えることに。これまでのクライマックスの昂揚感そのままに終わるエンディングではなく、静かな感動が胸を打つ。それでもやはり龍機兵の活躍が見たかったので減点w。

  • 機龍警察シリーズ第5弾。
    経産省が進める新たなネットワーク開発事業”クワイコン”。このプロジェクトに関わる人物が立て続けに殺害され、警視庁は捜査一課/二課、そして特捜部の合同体制で捜査に当たる。謎の暗殺者、中国マフィア、そして”敵”などが入り組む中、犯人にたどり着くことは出来るのか・・・
    今回は機甲兵装や龍騎兵は登場しないが、緊迫感は相変わらず。ライザと緑のくだりは良かった。おなじみのメンバーに加え、財務捜査官・仁礼や国税庁の魚住など、面白そうなキャラクターも登場で、今後も楽しみ。

  • シリーズ5弾。次世代通信システムクイアコンをめぐる連続殺人。暗躍する中国諜報部、裏社会の面々そして「敵」。龍機兵がの出て来ない本書だが、テーマが人間を描くこのシリーズであればこれもあり。今回の中心人物はライザ&鈴石緑。それにしても特捜部長は怪物だ。

  • 2019.8.28

  • シリーズ第5弾。最新作であり最終作品?いやまだ終わりではなく、続くような気がするが……。また今回も元テロリストで『死神』と呼ばれたライザ・ラードナー警部と特捜の技術部主任鈴石緑、そして新たな敵の『銀狼』(狼眼殺手)が中心として回る話だ。又話が果てしなく大きい。更に特捜部の秘密も明かされるが、その元になるドラグーンの技術に関しては、少し中途半端な形で今だ、その謎は秘密のままだ。これはいつ明かされるのだろうか?

  • 次回作が待ち遠しい。

  • 今回機龍兵が一回も出てこなかった!その点は物足りなかったものの、物語としての重厚さは全然損なわず、かなり読み応えがありました。
    仁礼さんがユニークでいいキャラでした。

    2018.5.19

  • 機龍兵の製造は核兵器に代わる新たな新兵器の登場ってくらいのイメージで読めば1番楽しめるかな

  • 専門用語が多くてなかなか読み進めなかったがそれでもやっぱり面白い。敵・・・

  •  機龍警察シリーズの長編としては五作目。
     一連の殺人事件から端を発し、国家プロジェクト「クイアコン」をめぐる陰謀と、警察や政治の内部に巣くう〈敵〉との対決が描かれる。そして再びライザ・ラードナー警部の因縁の相手であるIRFの影が見え隠れし、特捜部と捜査陣を攪乱させる。
     今回はなんと最後までドラグーンこと機甲兵装の戦闘シーンは無し。例えて言えば、ロボットアニメと思ったら最後までロボットの戦闘シーンがないという大胆な書き方。むしろその機体の中枢であるオーバーテクノロジーの国際的な覇権の奪い合いと権謀術数をハードに描いている。それでも最後まで読ませるのは、もともとの警察小説という骨格がしっかりしているからだろう。

     〈敵〉側に与していた少数の人間は判明したが、〈敵〉の正体は依然として茫洋としたまま。むしろ、その真相を知ったところで現代の我々の生活は何も変わらない、という諦観が最後には漂っている。権力や欲の象徴である〈敵〉にいくら迫ったところで物語は進展しないと思っていたので、この路線変更は多くの読者の望むところではないだろうか。ちょっと寄り道はしたが、これからも続編をどんどん書いてほしい。

著者プロフィール

1963年大阪府生まれ。早稲田大学第一文学部文芸学科卒業。2010年、『機龍警察』で小説家デビュー。2012年に『機龍警察 自爆条項』で第33回日本SF大賞、2013年に『機龍警察 暗黒市場』で第34回吉川英治文学新人賞、2015年に『コルトM1851残月』で第17回大藪春彦賞、『土漠の花』で第68回日本推理作家協会賞を受賞。他の著書に『神子上典膳』『機龍警察 狼眼殺手』『コルトM1847羽衣』『東京輪舞』などがある。

「2019年 『悪の五輪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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