- 本 ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152097187
作品紹介・あらすじ
〈安奈は思った、自分は両親にぜんぜん似ていない。鏡の中の自分に問いかける。私、本当に二人の子どもなの?〉〈さつきは養護施設で育った。『足長仮面』という正体を明かさない援助者はいったい誰なの?〉ある日、安奈は自分とうりふたつの少女を見かけ……
感想・レビュー・書評
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得意の視点転換ミステリ。互いにドッペルゲンガーのような自分に似た女を見つける少女、自分に似た女の写真が入った人探しのチラシ、資金援助をする足長仮面、失踪する女性、謎が謎を呼ぶミステリ。
解決篇はぶっ飛んだものではあるのだが、多分大半の人がオチに気付いてしまうのが残念。まあでもこんなイカれていてイカした話を書けるのが折原さんの魅力です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
最初は多重人格かと思いながら読み進めたが、まさかの展開、結末で読み応えは十分だった。
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相変わらず折原ワールド全開。章ごとに人物の視点が変わり、複数の話が付かず離れず展開していく。そこに過去と現在が行ったり来たりして混乱に拍車をかける。ややこしい事この上無く、読んでいて疲れた。今に始まった事じゃ無いが、折原さん、よく毎回こんな入り組んだ小説が書けるものだなあ。
ただ、この結末は賛否分かれそうだ。謎は解かれるが、本格ミステリの様にはキチンと説明されていないので、納得出来るか微妙。個人的には割り切れない部分が残った。再読しないといけないかな? -
コロコロ視点が変わるから読みにくいかも。
取って付けたような設定を詰め込みすぎている印象で、それぞれの人物の感情が上手く読み取れなかった。
ミステリではないと思う
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安奈は自分にうり二つの女性を町で見かけた。そこから奇怪な出来事が始まっていく。安奈と、養護施設で育ったさつき、20年前の誘拐事件が二人の女性の日常を脅かす。結末のどんでん返しは想像の範囲内でしが、結末はなんだか納得いかないというかやり切れない感じ。
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いつも、この作家の本は、謎めいていたり、過激だったりするのだけど。
今回は、タイトルの「双生児」から、双子が主人公かと思いきや、途中で、3人目の存在が…それが、誰なのか、最後まで伏せられている。
わたし、は双子のどちらかなのか?それとも…
読めば読むほど、謎が深まる。 -
折原さんにヤラレタ。
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折原さんの世界観は好きで、途中までドキドキしながら読んでたのですが、最後は訳分からず、初めてのイマイチでした。表紙が素敵だっただけに残念です。
著者プロフィール
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