双生児 (ハヤカワ・ミステリワールド)

  • 早川書房 (2017年10月19日発売)
2.74
  • (1)
  • (9)
  • (33)
  • (18)
  • (5)
本棚登録 : 166
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • 本 ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152097187

作品紹介・あらすじ

〈安奈は思った、自分は両親にぜんぜん似ていない。鏡の中の自分に問いかける。私、本当に二人の子どもなの?〉〈さつきは養護施設で育った。『足長仮面』という正体を明かさない援助者はいったい誰なの?〉ある日、安奈は自分とうりふたつの少女を見かけ……

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 得意の視点転換ミステリ。互いにドッペルゲンガーのような自分に似た女を見つける少女、自分に似た女の写真が入った人探しのチラシ、資金援助をする足長仮面、失踪する女性、謎が謎を呼ぶミステリ。

    解決篇はぶっ飛んだものではあるのだが、多分大半の人がオチに気付いてしまうのが残念。まあでもこんなイカれていてイカした話を書けるのが折原さんの魅力です。

  • 最初は多重人格かと思いながら読み進めたが、まさかの展開、結末で読み応えは十分だった。

  • 相変わらず折原ワールド全開。章ごとに人物の視点が変わり、複数の話が付かず離れず展開していく。そこに過去と現在が行ったり来たりして混乱に拍車をかける。ややこしい事この上無く、読んでいて疲れた。今に始まった事じゃ無いが、折原さん、よく毎回こんな入り組んだ小説が書けるものだなあ。
    ただ、この結末は賛否分かれそうだ。謎は解かれるが、本格ミステリの様にはキチンと説明されていないので、納得出来るか微妙。個人的には割り切れない部分が残った。再読しないといけないかな?

  • あ、あーーーーー、すごい頭が混乱するーーー!笑
    双子のね、成り代わり、しかも母までもが。そしてその育ての親達。そんでもって多重人格、とかなるともう大混乱で…!!!

  • コロコロ視点が変わるから読みにくいかも。
    取って付けたような設定を詰め込みすぎている印象で、それぞれの人物の感情が上手く読み取れなかった。
    ミステリではないと思う

  • 安奈は自分にうり二つの女性を町で見かけた。そこから奇怪な出来事が始まっていく。安奈と、養護施設で育ったさつき、20年前の誘拐事件が二人の女性の日常を脅かす。結末のどんでん返しは想像の範囲内でしが、結末はなんだか納得いかないというかやり切れない感じ。

  • いつも、この作家の本は、謎めいていたり、過激だったりするのだけど。
    今回は、タイトルの「双生児」から、双子が主人公かと思いきや、途中で、3人目の存在が…それが、誰なのか、最後まで伏せられている。
    わたし、は双子のどちらかなのか?それとも…

    読めば読むほど、謎が深まる。

  • 折原さんにヤラレタ。

  • 表紙の絵もいいし、タイトル、作者、これは面白そう!と期待しながら図書館で借りてみた本。話がかなーーりややこしかった。語り手が謎の人物で、これは誰だ?と推理しながら読むのは面白いけどそれがあまりにも多い。正体不明の「彼女」「わたし」オンパレード。おまけに主要人物二人は二重人格匂わせで、頭の中は大混乱。シャープペンシルのくだりでこれ双子じゃなくて三つ子説あるな。と思ったけどだとすると3人目はどこの誰に育てられたのか分からず。安奈=さつきも一瞬考えたけどさすがに無理がある。途中そうなりかけてびっくりしたが結果違ってよかった。有美と母親の入れ替えにはまったく気付かず。
    結末についてはどうしてそうなった?感はあるけど「シャッフル!」が不気味でいい味出してる 笑
    誘拐犯と探偵(の方は直接手を下したわけじゃないけど)殺した人混ざってるけど大丈夫???笑
    1回目読んだ時頭が「?」だらけだった分、カラクリが分かってから読む2周目はあ〜これはあの人のことだったのか!と楽しく読めた。

  • 折原さんの世界観は好きで、途中までドキドキしながら読んでたのですが、最後は訳分からず、初めてのイマイチでした。表紙が素敵だっただけに残念です。

全28件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリーには定評がある。『倒錯のロンド』『倒錯の死角』『倒錯の帰結』など「倒錯」シリーズのほか『叔母殺人事件』『叔父殺人事件』『模倣密室』『被告A』『黙の部屋』『冤罪者』『侵入者 自称小説家』『赤い森』『タイムカプセル』『クラスルーム』『グランドマンション』など著書多数。

「2021年 『倒錯のロンド 完成版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

折原一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×