小型哺乳類館

  • 早川書房 (2017年12月6日発売)
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本 ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784152097293

作品紹介・あらすじ

息子が連れ帰ったクローン再生マンモスを裏庭で飼うことになった母親、夢の中にだけ存在する夫への愛を語る女性と動揺する現実の彼氏夫……突飛かつ壮大なスケールの想像力を通して、家族の拠り所を見つめ直す、アメリカの新鋭による笑えて泣ける十二の短篇

感想・レビュー・書評

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  • 短篇集。読後感はあまりよくない。
    「実在のアランガス」が一番好き。表題作は、私にはテーマ自体が合わなかった。親になったら違うのかも。

  • 表題と各話タイトルに惹かれて購入。
    なんだかよく分からないまま放り出されて終わったもののほうが多いが、オチを求めるものではなくて、ヒトという動物の内外からの観察記だと思えばよいのだろうか。

  • じっくりじっくり読んでいくとふっと各話の主人公と共鳴する瞬間がくる。
    私たちはなぜ泥を食べたのか、いまだ至らぬフィリークスに泣けてくる。

  • 図書館で。
    何編か読んだのだけれども、嫌いでもないのだけれどもなんだか読み切れなかった。短編集は時間をかけて1作品づつ余韻を残して読みたいなぁ。借りているとそんな贅沢に時間をかけれれないけれども。

    メジャーになれなかった、マジョリティの中のマイノリティの悲哀、みたいなものをなんか感じました。属しているのは大多数なのにその中の上になれない。マンモスも、グラスホッパーも、庶子の母親の結婚話の主人公もなんか精神が子供でそれも読んでいて疲れたのかもしれない。大人になんかなりたくなかったと現実を受け止めきれない感じがもしかしたら同族嫌悪に繋がるのかもしれないなぁ。

  • アメリカのどこかの町で起こる話を集めた短編集。それぞれ、どこかで繋がっているような部分もあるけれど、独立した話。共感するものもあるし、不思議な話もある。一つあげるとすると『転ぶ人々のビデオ集』が好き。

  • 短編集。
    なんとも奇妙な作品たち。
    SF・ファンタジー的な要素があったりするが、家族や恋人との人間関係がメインテーマかな?
    正直、面白さがよく分からない作品も。
    SF的奇想の「シャーリー・テンプル三号」、ホラーっぽい「聖ポッシー」あたりはわりと好き。

  • 著者のデビュー作。
    些か風変わりな雰囲気の短編集。各々の短編は微妙に繋がりがあるが、明確に『続き』ではない。
    『シャーリー・テンプル三号』『転ぶ人々のビデオ集』『おひとりさま熱気球飛行ツアー』など、タイトルからして不思議な感覚に陥る文字列が並んでいる。まるでかつての『異色作家短篇集』のラインナップとして刊行されていても不思議ではない1冊だった。

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