JKハルは異世界で娼婦になった

  • 早川書房 (2017年12月6日発売)
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本棚登録 : 139
感想 : 12
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  • 本 ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152097378

作品紹介・あらすじ

小山ハルはどこにでもいる普通の女子高生。ある日、同級生の冴えない男子・千葉とともに交通事故に巻き込まれ――気づいたときには異世界に転生していた。生活のために娼館で働くことになったハルは持ち前の前向きな性格を武器に、夜の異世界を生き抜いていく

感想・レビュー・書評

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  • 平鳥コウ初読。早川書房だったためか、なぜかSFと思い込んで読み始めたが、実際は、エロ要素満載の異世界転生ラノベだった。
    高校生の小山ハルが同級生のオタク千葉セイジと、男尊女卑で魔物と軍隊や冒険者が戦う異世界に飛ばされ、娼婦として生きていく話。元の世界ではスクールカースト上位だったJKハルが、突然異世界に飛ばされてチートな能力もなく、仕方なく娼婦として健気に生きていく話かと思っていたら、千葉よりも実はチートで魔王を倒せるくらい強かったという話。スモーブが可愛くて笑えた。

  • なろうで読み、心に残った作品です。好きかと聞かれたら違うけど、生きようとする力や殺される訳では無いけど過酷な現状に一生懸命に対峙していく姿が印象的でした。マンガで読みましたが主人公が高校生とよりわかり、より印象に残りました。
    でも保護者がいない何らかのスキルのない若い女性が今の日本で生きるとき、この世界とどれだけ違うのかとも思いました。
    後半の展開もまた印象的です。

  • なろうで読んで、単行本も買って読んだ。割りと凄惨な環境なのに地の文がハルのテンポの良い口語なのでサクサク読める。いろいろと感想があるのだけど上手く表現できない。鍛冶屋のおっさんが好きかなあ。

  •  Web小説で読んだ時の衝撃を再び。
     タイトルの通り、JKハルが異世界転生をして、娼婦になるという話なのだが、別にハルは勇者にならないし、経験値を上げるためにダンジョンにも潜らない。
     男尊女卑の激しい異世界で、たくましく娼婦として生きているのだ。
     切れの良い言葉。サクサクと進む展開なのだが、読んでいてふと立ち止まりたくなる。

     面白かった。

  • ネットで連載され、絶賛された小説とのこと。しかもハヤカワから出てるし…。タイトルは何ですが、中身も…
    ファンタジーゲームの世界観は良く判らなかったが、それなりに面白かった。
    どんな人でも役に立つスキルを持っているし、後はそのスキルをどの様に自分のものにするか、という話。
    終わってないから続編も?

  • 分類すれば異世界転生ものになるんだろうけど、2回ぐらいひねってあって結構面白かった。思ったよりだいぶがっつり娼婦してた。ラストに至るまでの中盤部分のタメが結構長くて蛇足気味かなと思う。

  • 2:ツイッターで作家さん方絶賛ながら物議を醸した一冊。物議を醸すまえに購入を決めていたし、炎上案件に関しては今さらそこツッコむの、と冷めた目で見ていたので心理的な影響もなかったと思うのですけど、ともかくパワフルで面白かったです。「男尊&女卑」の異世界で逞しく生きるハルがスキルを得ていくこと、男たちの誰もが何らかのスキルを持っていることは作者さんの考えがどうあれ、現代社会を重ねずにはいられないし、兵隊さんたちの豹変や千葉の変わらなさも、重ねて考えてしまう。
    このリアルのあらゆる問題がすぐさま解決しないように、ハルの住む異世界の問題も解決しなくて、それは神様ってメタ存在までも巻き込んでハチャメチャに展開してゆくのだけど、やっぱり「読ませる」力が半端ない。いやー、面白かった。
    個人的にはエンドレスレイン(千葉と関係のないほう)と決着がつかなくてよかったな。

  • 2018/05/23-06/07

  • いわゆる今流行りの「異世界転生もの」を積極的には読まないワシだけど……うーん。なんだろ、表現の直截さ、特に性行為描写のまんまっぷりが、ワシの好みでは無かったかも。迂遠的表現が必ずしも良いとは言わないがもうちょいあるのではないか。

    あからさまな伏線を張りつつこの一冊で改修しなかったのもちょっと首を傾げてしまう。とはいえ、ハルのどんぞこっぷりから出てくる「女」「娼婦」の本音はよく書かれているし、カタルシスもあるしで、面白い部分もちらほら。感想の難しい読書だった。

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