知ってるつもり――無知の科学

  • 早川書房
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本棚登録 : 424
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152097576

作品紹介・あらすじ

水洗トイレや自転車の仕組みを説明できると思いこむ、政治に対して極端な意見を持っている人ほど政策の中身を理解していない……私たちがこうした「知識の錯覚」に陥りがちな理由と解決策を認知科学者コンビが語る。ハラリ、サンスティーン、ピンカーが激賞。

感想・レビュー・書評

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  • 認知バイアス、限定合理性などの脳みそのソフト面での問題、分業によって総体を理解するのが困難な現代社会の問題、ミクロな事象のモデル化に成功してもマクロな事象を掴むのは困難であるという複雑系の問題。

    色々な話題が満載で面白かったです。

    ファウスト的願望とどう折り合いをつけるのか、という話な気もしました。

  • 人は皆いろんなことを知っているようだが、人間には詳細に理解するキャパシティはない。その詳細を説明せよ(ここでは水洗便所の仕組み)と言われるとその後確信度が急落する。
    人は、理解のためには効率性を重視している。適当な量の説明は改善させるが、説明しすぎの文章は読まれないし、理解を深めることもない。
    学習には、実際に体験することが理解を深めるためには重要である。人それぞれが専門を持ちさらに協力をすることで詳細を知ることなく世界を廻すことができる。

  • 知識だけではダメで、コミュニティの中での役割分担、多様性、コミュニティ能力が大切だ

  • 無知の知!脳内メモリは0.5~1GB程度なのですと…外部メモリ様々やわあ。

  • 人間の知識には限りがあり、無知に等しいレベルでありながら、何故かそのことに無自覚で、逆に思い込みのような知識に拘泥してしまう。
    限りある能力の脳にとっては、省エネでスッキリするために合理的な仕組みだったのだろうが、ネットで簡単に情報が集まる今の時代は、根拠のない一方的な見方に無自覚なまま飲み込まれてしまいそう。
    本書は、認知科学と呼ばれる分野らしい。これまでにも目にしたような例示も散見されたが、少し知識が広がった気がする。

  • 無知を当たり前として臨む事でかえって我々に与えてくれるものをより拡く、大きくしてくれる可能性について具体的な事象をもとに解いてくれている。まさに知ってるつもりは我々を思考停止に誘い、その場にとどまらせてしまう。日常的にも経験していることが思い起こされ、首肯するばかりであった。

  • たとえば「ヒアルロン酸配合!」などとうたわれた商品を私たちは身体にいいものと考えて購入する。だが「ヒアルロン酸」を摂取するとどうして身体にいいのかまでは考えたりしない。それはたしかに愚かしいことかもしれないが、しかしすべてを理解するにはこの世の中はあまりに複雑すぎる。人間の認知能力もそんな大したものじゃない。だからこそ、なんとなくいいものなのだろうと信じることは社会を回していくための処世術であり、知恵でもある。むしろ、分業的であるほうが世界はもっと発展できる。あるベンチャー・キャピタリストはアイデアではなくチームに投資するのだという。もちろん欠陥はある。だから折衷的な考え方が必要なのだろう。最後の章で紹介されていた「リバタリアン・パターナリズム」は意思決定プロセスを改善するためのそうした考え方のひとつである。

    『社会はなぜ左と右にわかれるのか』を読んだときに近い感銘を受けた。実際、本書内でもジョナサン・ハイトは言及されている。世の中という謎がまたひとつクリアになった気分だ。

    「サイエンス・マイクが科学を語るのを聞くと、頭脳明晰で思索的で思慮深い人物であることがよくわかる。また知的謙虚さがあり、自分が何を知らないかを自覚しており、自分が議論しているさまざまなトピックの複雑さを認識している。それでも人生のほとんどを、科学的に見れば完全に間違っている信念を抱いて生きてきた。そうした信念に疑問を抱きはじめると、人生は大変な混乱をきたし、一番大切な人間関係も失った、これが文化の力である。私たちの信念は、私たちだけのものではない。コミュニティと共有されている。だからそれを変えるのは非常に難しい」(p.178)

    「神聖な価値観という枠組みが魅力的なのは、それによって問題が単純化されるからだ」(p.205)

    「知識の錯覚を打ち砕くことは人々の好奇心を刺激し、そのトピックについて新たな情報を知りたいと思わせるのではないか、と期待していた。だが実際にはそうではなかった。むしろ自分が間違っていたことがわかると、新たな情報を求めることに消極的になった。因果的説明は錯覚を打ち砕く効果的な方法だが、人は自分の錯覚が打ち砕かれるのを好まない。たしかにヴォルテールもこう言っている。「錯覚にまさる喜びはない」と。錯覚を打ち砕くことは無関心につながりかねない。(‪⋯‬)優れたリーダーは、人々に自分な愚かだと感じさせずに、無知を自覚する手助けをする必要がある。容易なことではない。目の前の相手だけではなく、誰もが無知であることを示す、というのが一つのやり方だ。無知というのは純粋に自分がどれだけ知っているかという話である。一方、愚かさというのは他者との比較である。誰もが無知なのであれば、誰も愚かではない」(p.210)

  • THE KNOWLEDGE ILLUSION:Why We Never Think Alone
    http://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000013851/

  • 人間が知らないことに対して如何に無知であることを分からせてくれる。思考に対する実験は少し分かりづらいが、興味深い。

  • よかった。言われてみればかなりきょうかんできる。わかるわ〜ってことを説明する側の本。よくまとめてあった。ポジティブであるしぼくは好き。あっ。と思うところも5箇所以上あった。行動としてもだか、物事が起こったと時に考え方として新たな一面を見せてくれる本です。
    よく出てくる話もあって自分はこうゆう本が好きなんだなと思った。これからも直感も使ってどんどん読んでいきたい。抽象化するための読書と、人に会い話。ブログ更新もしていきたいと思った。インプットはアウトプット用にあった方が楽しいと思った。
    良い物語を読む重要性をかんじた。こないだアリスインワンダーランドをみてめっちゃよかったから子供たちと沢山読みたい
    ぼくの感覚からして人は無知なのはそうだよなと思うけど、この本読んで無知なんだって思う人が多いのかな?それって怖いな

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