黒猫のいない夜のディストピア

著者 :
  • 早川書房
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本棚登録 : 291
感想 : 44
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152098238

感想・レビュー・書評

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  • このシリーズの興味深いところは『美学』を感じられるところ、だけじゃなく黒猫と付き人の彼女の関係の進み具合がドキドキハラハラ、ときめきが持続して止まない。

  • もともと、黒猫シリーズが好きでずっと新刊がでるのを待ってました。値段的にも文庫本になるまで待っていようかと思ってましたが、やっぱり待てなくて買ってしまいました…

    黒猫と灰島の所無市の都市開発の意味の話が面白かったです。私たちは常に論理的、科学的に物事の意味を考えがちです。しかし、この一見、街の景観とは調和し難いと思われるものこそ、現在ほ自然美を破壊し、新たな自然美を見出す布石なる存在であるという美学的な面で物事を考えるとそういう開発もありかなと感じました。それに、その都市開発には愛する人へのメッセージが込められていて…というのも私的にはすごく好きな一面でした。もともと、私はバレバレで伝えるよりも、わかってもらえるか分からないような仕掛けをするのが好きなので…

    毎度、毎度のことですが、速読しにくいのがこのシリーズだと思います。じっくり、自分の理解が黒猫たちの美学講義に追いつくまでゆっくり字面を追っていくこと。これがこの本の私なりの最大の楽しみ方です。この読み方は付き人の母上が言っているような「映像だけが残らないような読み方」ができるようになる一歩手前かもしれない。

  • 2019年142冊目。黒猫シリーズ再始動。待った甲斐があるだけの面白さ。新しいキャラも一癖あってしっかり雰囲気に溶け込んでるし、相変わらずの魅力的な謎に美しい講義、そして現れる世界。 シリーズのこれからがますます楽しみになりました。

  • 楽しみにしていただけあって!!
    きっと、学問的なことは10分の1ぐらいしか理解できていなくて、なんなら雰囲気を楽しんでいるだけに過ぎないけど

    良い!!

    何の問題があるのか!とても良い!!
    新キャラもいいけど、他の人が書いていたレビュー盗むけど、黒猫の行動原理が付き人なところ!!よい!!
    読解力のなさか、期待しすぎて盲目になっていたのか、印鑑が最初指輪に思えてしまった。笑

    どのくらいのスパンで出すのかなぁ。酔研の続編も待っているんだけどなぁ。

著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2021年 『使徒の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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