不見【みず】の月 博物館惑星2

著者 :
制作 : 十日町たけひろ 
  • 早川書房
3.50
  • (2)
  • (7)
  • (7)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 71
レビュー : 10
  • Amazon.co.jp ・本 (293ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152098597

作品紹介・あらすじ

地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館苑〈アフロディーテ〉では、データベースに直接接続した学芸員たちが美の追究に勤しむ。赴任したばかりの新人警備員・兵藤健は、いわくつきの芸術品、問題を抱えたアーティストらにまつわる事件に対処していく。全6篇収録

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 「博物館惑星」19年振りの続編とのこと!とはいえ第一弾の「永遠の森」は未読で、「五人姉妹」収録の番外編「お代は見てのお帰り」で博物館惑星体験をしたのみだが、それでも今回は十分に楽しめた。
    全世界の美術品や動植物を収めた、地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館苑〈アフロディーテ〉。この設定だけでも興奮する。壮大で緻密な舞台を想像しながら読むのは、大変ながらもなかなか楽しかった。
    近未来の様々な芸術に触れながら、「美」とは何だろうということを改めて考えさせられる。価値観の相違によって露わになる本音。素晴らしさを追求するあまり、見え隠れする人の心の醜さ。目の前の事件に右往左往しつつも少しずつ成長していく新人自警団員・健のキャラクターがよい。全6篇、どれも心に響く内容だったが、とりわけ表題作の「不見の月」が印象的だった。
    どんなに技術が発展しようと、人の心は一筋縄ではいかないなと、菅浩江さんの作品を読むたびいつも感じる。

  • 19年ぶりの続編だそうだ。前作は読んだ記憶のみある。本作も粒ぞろいの連作短編集であり、芸術とSFの組み合わせの妙は、19年経っても色褪せることのないフロンティアであることを感じさせる。主人公をめぐる物語はまだまだありそうで、続編は内容を忘れないうちに出て欲しい。

  • 図書館で借りる。
    19年前はAIを介して芸術を鑑賞するなんて!と思っていたが、AIが芸術を創造するようになってきた現在に読むとまた面白い。

  • 前作がよくまとまった終わりで、かつ時間も経っていたのでどきどきしましたが、十二分に面白かった。
    まだ続くので期待を込めて星4つ。

    新登場のキャラクターも可愛いし、前作メンバーが出てくると安心感がある。

  • アフロディーテにもういちど行くことができて満足。だけどケン視点だとロマンチスト度?がいまいち。
    おじさん問題が解決しなくてんん?って思ったけど続くみたいなので楽しみ。

  • 話の雰囲気はとても好きだが、やはり前作と比べてしまう。
    主人公が新人だからか空回りしていて、どの話も仕事がうまく行っていないように見え読んでいてつらい。特に白鳥広場にては作家にも先輩にも振り回され、大半を喚いているだけの印象。
    最終話は腕がどう変形するかが全てなら、3つの人工知能を使い検索した意味がないじゃないか。事件解決というより、新人2人の心を近づけるための伏線にしか思えない。
    続きがあるのは嬉しいが、叔父さんの件引っ張りすぎ。
    人工知能が美を解するようになれば、美を生み出すこともできるようになるのだろうか。

  • 地球の衛星軌道上に浮かぶ巨大博物館苑アフロディーテには、全世界のありとあらゆる美術品・動植物が収められている。巨大データベースに頭脳を直接接続した学芸員たち。新人自警員と新人学芸員が様々な事件に出会う6短編集。

    通好みな。若干グローバル風の組織名ルビ。名前。表面的記述を1〜2段読み解いて現れて来るミステリーと未来風景。

  • 2019/6/25(火曜日)

  • 『だって、印象は、鑑賞者の経験から引き出されるんだから。』
    博物館惑星19年ぶりの続編!しかもさらに続編が予定されているという嬉しいあとがき付き。1作目と同じく、宇宙に浮かぶ美術館”アフロディーテ”の職員、関係者の人間関係を描く。ギリシャ神話から採った命名は優雅で、且つ基本的にインテリでいい人のドラマであるため、読んでいると神経が穏やかになる。
    本作でキーになっている科学技術として、直接ヒトの神経に繋がっているデータベースとAI、視覚への直接投影等の技術はだいぶ現実的に感じられるようになったきた。

    でも白鳥を”鳥頭”扱いしないでほしかったなぁ…

  • きれいにまとまってますね。

全10件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1963年生まれ。SF作家。2015年、『放課後のプレアデス みなとの宇宙』のノベライズを上梓。他の著作に『おまかせハウスの人々』『プリズムの瞳』など。本作がはじめてのビジュアルブックとなる。

「2016年 『GEAR [ギア] Another Day 五色の輪舞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

不見【みず】の月 博物館惑星2のその他の作品

菅浩江の作品

ツイートする