中央銀行の罪 市場を操るペテンの内幕

  • 早川書房 (2019年6月6日発売)
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本 ・本 (448ページ) / ISBN・EAN: 9784152098665

作品紹介・あらすじ

日銀、FRB、ECBから世銀に至るまで、各国の中央銀行は密かに手を結び、世界の市場を操っている。だが、それら出口政策なき金融緩和は、次なる経済危機の引き金となるのだ――話題作『大統領を操るバンカーたち』の著者が現地取材をもとに放つ恐るべき警告

感想・レビュー・書評

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  • 主要中央銀行による非伝統的な金融政策で、中央銀行のバランスシートは膨張し、政府債務は増え、過剰なほどの流動性が市場に供給されている。資本市場は活況を呈するが、その恩恵は金融機関と一部の富裕層に限られる。そんな不都合な真実を本書は、これでもか、と告発する。
    それにしても昨年、FF金利が2%半ばに上昇しただけで金融市場が悲鳴を上げる様子をみれば、本書の主張通り、どれだけ市場が緩和頼みになっているのかを改めて実感できる。
    著者の趣旨には首肯できる点も多いが、翻訳の問題なのか意味がとれない文章や事実の羅列のような記載が多く、読みずらかったのが残念。

  • 無謀かつ無益な緩和策に警鐘を鳴らす。
    米国中心から米国外しの世界へ。
    外から米国を見た視点が興味深い。特にブラジルやメキシコの立場。それに中国の立ち居振る舞いもそれなりに理にかなったものであるように感じた。
    歴史描写や批判がメインで、人間描写や当事者的なスリル感はない。
    出口戦略がないことはすでに知られた事実であり、解決策を提言するくらいのことがあってもよかった。

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