ミレニアム6 (下)

  • 早川書房 (2019年12月4日発売)
3.55
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感想 : 59
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Amazon.co.jp ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784152099020

感想・レビュー・書評

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  • これで最終作だなんて寂しい。
    新生リスベットのそれからが知りたい。

    登場人物が多く扱う題材も幅広くて散漫な印象も受けるけれど、終盤のスピード感は良かった。
    超人リスベットの苦悩の描き方も共感できるものだった。

    何年後かに次作が出るのを期待してる。

  • あらすじ
     エベレスト登山の団体には、各国の諜報機関の者や、深く関わる企業関係者が含まれていた。そして、会社経営者の妻と男性は故意に殺害された可能性があった。シェルパの男性は妻の事故死もあって心を病んだが、別名でスウェーデンに入国していたのだった。一方リスベットは妹カミラがミカエルに危害を加えようとしているとわかる。

     最後までスピード感があったわー。サランデル姉妹の対決は任侠映画のようだった。血で血を洗う争い、泥だらけの争い。間に挟む、エベレスト登山もスケールが大きくて、人間ではどうしようもない大自然の中で、二重スパイが動こうとするところがタフだな。何にしろ、頃で新ミレニアムシリーズ三部作は終了。オリジナルの雰囲気を壊さず、別の面も見せてくれたこのシリーズには感謝したい。

  • これでミレニアムも完結らしいんだけど、なんだかなあ。
    カミラは死んでリスベットの勝ちなんだけど、呆気なさと物語の平板さ、登場人物の無意味な多さ。
    映画ならOKなんだけど小説としては頂けない。リスベットとカミラの攻防の妙というか、後ろ盾のあるカミラと孤独で屈折もあるけどスキル満載のリスベットとの駆け引きがもっとあるべきだったと思う。
    上巻で期待させといて下巻がこれかよ!という感じ。
    ま、これでミレニアムから卒業。これを1から読むかというと、もういいかな。でも楽しめた。
    図書館で借りてタダで読んで文句言ったら罰が当たるよね。

    • だいさん
      6が出てたんだ
      探してきて読まないと!
      6が出てたんだ
      探してきて読まないと!
      2020/08/14
  • 今作でまた一区切りとなるようで、いよいよ妹
    との因縁に決着

    今回は、前巻で世界を股にかけて展開されたそれぞれの事件が、きれいに収束して終わりました

    ちょっと、出来過ぎな感じはありますが、すっきり感はあります

  • とても物々しい感じで始まったけれど、終わってみれば謎は最初からある程度予見出来た通りだし、姉妹対決!と盛り上げた割には姉妹間の交流はほぼ皆無だし、アクションもこじんまりとして迫力に欠けたものになってしまいました。
    個々のキャラクターは相変わらず魅力的なだけに個人的には期待ハズレに終わってしまった。

    うーん続編かぁ、これで完結しても良いんじゃないかなぁ〜。

  • 4,5に比べたらすごくおもしろくなっていた。でも、読み終えたあとは、やはりちょっと物足りない感じが残りました。1~3が好きすぎるので、どうしたってそれと比べてしまうんですよね。(2019年12月15日読了)

  • シリーズ第6弾。比較的おとなしめな上巻ではあるけれどリスベットとカミラの対面した瞬間の空気が張り詰め、リスベット、カミラ二人の感情が良かった。お互いが持つ憎悪、短い時間の再会と一気に温度が上がったような内面。そして一人の男の死から広がっていくもの。男の過去や複数の人物が絡み、欲や利己的なことなどたくさんあってそれがラストにつながってきてカミラとの対決。憎しみや悲しみなどが溢れてくるもので完結にふさわしいものではある。でもまだまだリスベットの物語を読みたくなる。

  • リスベットの双子の妹カミラとの確執もついに決着の時を迎える。児童虐待、二重スパイや情報操作などまさに現代的な謀略と結びついて展開されますが、大好きなシリーズでしたがリスベットとミカエルの絡みなどやや大雑把になってしまったような感じもあり。

  • ありゃ

  • ミレニアムシリーズ。身元不明遺体のポケットの中にミカエルの連絡先が入っていて、彼は殺された可能性があるらしい。ミカエルは彼に絡まれたという評論家に話を聞きに行く。リスベットは妹に肉迫しようとしていた。
    ミカエルの事件とリスベットの復讐が同時に進み、奥底の方で絡み合う。しかしどこかアンバランスでメインはミカエルの事件が中心に進んでいたのに、クライマックスはリスベットの妹カミラとの対決がメインでミカエルの事件はあっさり終わってしまった。またカミラの部下の裏切りを少し唐突だったように思える。しかしこれでミレニアムシリーズが終わりというのは寂しい。後編3部作の作者は別のシリーズを書くようですので、また違う作者にシリーズを引き継いでもらいたい

  • 残念なことに、完全にラーゲルクランツ氏のミレニアムになったようだ。

  • カミラとの決着がついた今作。事件もなかなか感傷的で良かった。続編あるといいね。

  • カミラはリスベットを殺すためストックホルムに赴き、その動きをつかんだリスベットは後を追う。
    一方、リスベットの協力で死体の身元を突きとめたミカエルは、男と国防大臣の周囲で起きた悲劇と謀略の核心に迫っていく。
    だが、彼をカミラが追っていた。
    それを知ったリスベットは、即座に行動を起こす――ミカエルを救い、カミラと決着をつけ、自らの過去に終止符を打つために。驚異の六部作、ついに完結。

  • ミレニアムって、物語の推進力がもっと最初から全開じゃなかったかな。
    物語冒頭である人物が謎の死を遂げるって展開は、2巻だか3巻だかであった。あの時は、被害者の生前の生活を描くことで、被害者に肩入れでき、謎を解明したいという動機を読み手にも持たせる構造になっていたように思う。それに比べて、今回の謎の人物の謎の死は、迫る物は薄かったかな。
    カミラの美貌と残虐性(つまり、ヤバみ)描写も、もっと欲しかった。
    ミレニアムに僕が求めていたケレン味・派手さみたいなのが薄かった印象。

  • 最後と思うには何とも寂しげな終わり方。
    というよりもどこかスッキリしない終わり方。
    いかにも続くような、そうでないような。

    とは言え、スティーグ・ラーソン亡きあと、
    よくぞこれほどの大作の執筆を引き受けたダヴィド・ラーゲルクランツに
    拍手喝采を贈りたい。

  • どうなることかと思いましたが、最後はいつもの雰囲気が戻ってきて
    気持ちよく最後を迎えることができました。
    ちょっと本人3部作の最後に比べると、エンターテイメント要素に欠ける感も
    否めないこともありませんが、まぁ、よくここまで盛ってきてくれたと
    今では感謝の念でいっぱいです。
    あぁ〜、スッキリした!!

  • シリーズ最終巻。

    ・よかった点
    ・・・ないわー。これで最後かよってあっけなさ。カミラとの対峙もなく、山岳ミステリも本当に必要だったか分からず、4.5巻を生かす仕掛けもなく、何じゃこりゃ。

    ・よくなかった点
    上に書いた。面白くないのは分かってたけどここまでとは思ってなかった。

    総評
    今年読んだ中で最大級のがっかり本だったと思う。カミラも匂わせじゃなくてリスベットに怨嗟を吐く所があれば血の通ったヒールになれたのになーと。4巻だけ期待させるとか酷い造りのシリーズであー残念!

  • え~これで完結?(゚A゚;)なんだか物足りない気がする(--;)リスベットとカミラの姉妹対決はきっと激しいに違いない!と思っていたんだけれど、期待しすぎたかな?(^_^;)ということで、もっと激しい続編を希望!ミカエルは大変だろうけれども…(^^;)

  • 事件が地味。カミラの最後が呆気なさすぎる。

  • とにかく好き。それに尽きる。

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著者プロフィール

スウェーデンのジャーナリスト、作家。事件記者として新聞社に勤務後、スウェーデンの冒険家、ヨーラン・クロップにを描いたNFでデビュー。2009年、英国の数学者アラン・チューリングに関する歴史小説を執筆。2011年、国際的なサッカースターのズラタン・イブラヒモビッチとの共著で、『I AM ZLATAN ズラタン・イブラヒモビッチ自伝』を出版、2か月足らずで50万部を突破、スウェーデンで大ベストセラーとなった。『ミレニアム』を執筆したスティーグ・ラーソンが急逝した後、4‐6を書き継いだ。

「2023年 『闇の牢獄』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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