14億人のデジタル・エコノミー 中国AIビッグバン

  • 早川書房 (2019年12月4日発売)
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  • 本 ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152099068

作品紹介・あらすじ

急速に「モバイル化」した近年、中国経済に地殻変動が起きている。BAT(バイドゥ・アリババ・テンセント)打倒を狙う三大勢力TMD、開業1年で2000店舗超を出店しスタバを猛追するラッキンコーヒー……新時代を制するのは誰だ? 注目の投資家が徹底分析

感想・レビュー・書評

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  • ・8章までは普通の国に関する本のような記述。
    ・中国政府が、消費者のプライバシー保護を強化するかたわら、ハイテクを活用した市民監視を強めている。
    ・第9章の「デジタルシルクロード」が世界を変える、は中国の野望を示している。

  • 中国における新しいデジタル経済社会の到来を解説する書
    40年間における変遷を「旧中国農業経済」→ 「1980年以降 ローエンド輸出経済」→ 「モバイルインターネット経済」 → 「AIデジタル経済」と定義している。現在は、AIデジタル経済の時代の始まりとしている。この段階ではいままで遥か遠くにいたアメリカが射程距離内に入ってきており、追い抜くことも視野にとしている。
    AIが成果を結ぶには大量の使えるデータが必要とされる。中国では他国に比してその入手が容易であるという優位性があり、かつ国をあげてのAIの推進体制やヨーロッパとアメリカを合わせても敵わない人口、沿岸地域だけでなく内陸部にまで及び初めたデジタル都市の誕生など米に勝ち抜く要素が大量にある。
    中国は、広大な国土と世界一の人口の事項区けでなくBRI(The Belt and Road Initiative)によってアジアからヨーロッパにまで影響力を及ぼしその相互的な効果をも成果の源泉と使用としている。
    AIでの成功には、世界との連携、分けてもアメリカとの相互補完的な関係性を緊密にすることが不可欠。これが出来ないと世界人類の進展にまで悪影響が及びとの解析もなるほどと考えさせられる。
    # 米中がどのように競争を繰り広げているかの言及はおおいのだが、そこに割って入る国名に日本がほとんど出てこないことに驚く。

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