名探偵ポアロ ABC殺人事件 (ハヤカワ・ジュニア・ミステリ)

  • 早川書房 (2020年7月22日発売)
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本棚登録 : 159
感想 : 8
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  • 本 ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152099273

作品紹介・あらすじ

ABCと名乗る正体不明の殺人者から届いた殺人予告状。それは、名探偵エルキュール・ポアロをも翻弄する連続殺人事件の皮切りだった。アルファベット順に殺人が起き、現場には必ず鉄道時刻表が……すべての読者の予想を覆す大胆不敵なトリックを駆使した名作

感想・レビュー・書評

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  • 児童向けのミステリーレーベル、ハヤカワ・ジュニア・ミステリーから出された名探偵ポアロ物。
    児童にも読みやすいように表紙・挿絵がとても可愛いのですが、翻訳は大人向けと同じです。

    私はアガサ・クリスティーは学生の頃に読んだり、ドラマや映画を見ていました。ポアロは本でもドラマでも映画でも、「頭は良いし教養あるし言葉は丁寧だし身嗜みきっちりしているんだが、ちょっと腹立つわー」という印象なんですが、この本の表紙や挿絵では渋い紳士なので私の頭がついていきませんでした 笑
    そしてポアロの友達にして記録係のヘイスティングは、肩書は大尉だし本文では「妻がいて、禿げかけた頭を気にする男」なのに、挿絵では若々しくか弱そうな青年なのでこれも混乱します 笑
    そして私はドラマではデビット・スーシェに吹き替え熊倉一雄で馴染んでいるので(ピーター・ユスチノフ版の映画も観ていましたが)、本文で「いいえ」と書かれていても頭の中では熊倉一郎が「ノンノンノン」と言っているように自動変換され、「あなた」と書かれていても「モナミ」と読んでしまいます 笑
    …ということで、★4つなのは、私が挿絵と本文に混乱したからであって^^;、児童レーベルで本格推理小説が本格的に翻訳されるのは嬉しいです。
    推理小説って手に取りやすいと思うので、そこから外国の風習などを知ったり、他の海外の本にも興味が広がるといいですよね。

    ===
    名探偵エルキュール・ポアロに「ABC」とサインされた挑戦状が届き、その通りに殺人事件が起こる。
    まずA町でAという被害者が殺され、B町ではBという被害者が殺され、そしてC町ではCという被害者が殺される。
    それぞれの被害者の遺族達は「警察は頼りにならない。自分たちで犯人を探すチームを作ろう」とポアロのもとに集まる。
    ポアロは遺族たちにある質問をするのだった。

    • ハイジさん
      淳水堂さん
      こちらからも失礼します

      私も小学生の頃、アガサ・クリスティー中心にこの手のミステリーにかなりハマりました
      まさにこちらの「AB...
      淳水堂さん
      こちらからも失礼します

      私も小学生の頃、アガサ・クリスティー中心にこの手のミステリーにかなりハマりました
      まさにこちらの「ABC殺人事件」は子供ながら新しい世界を知るようなワクワクが止まらず興奮した覚えがあります!
      懐かしくてついコメントしてしまいました
      大人になってから全く読んでいないので、再読してみたいですね♪
      2023/07/02
    • 淳水堂さん
      ハイジさんこんにちは!

      こちらは早川書店が出している「ハヤカワジュニアミステリ」です。 ミス・マープルも若々しいわー(笑)
      http...
      ハイジさんこんにちは!

      こちらは早川書店が出している「ハヤカワジュニアミステリ」です。 ミス・マープルも若々しいわー(笑)
      https://www.hayakawabooks.com/n/n947b9dfc2995

      完訳なので、内容はしっかりしていますが、イケオジ風味のポアロに「僕は」と言われると、古いイメージのわたしは混乱します(笑)
      2023/07/02
  • 読む前→字細かいし…え、380ページくらいあるじゃん…
    読み途中→これもう犯人絶対コイツじゃん…推理が楽しいのに急に出てきた謎の怪しすぎる人物が犯人ってつまんなすぎ…
    最後の方→オモロ!

  • 荒木あかねさんの「ちぎれた鎖と光の切れ端」で本作のネタバレが書かれていたので、読んでみました。
    書かれていた程度のネタバレでは、本作の面白さを阻害するほどではなかったので、「ちぎれた鎖と光の切れ端」でネタバレを読んでしまった人でも、本作を読む価値はあると思います。

  • ミステリー好きの息子の本を借りてみた。
    ABCと名乗る犯人からAから始まる街でAから始まる名前の人物を殺害するという殺人予告がポアロ宛に送られてくる。そしてAの次はB、その次はC、Dと連続殺人事件が起こっていく。
    この難解な事件をポアロが「灰色の脳細胞」を働かせて推理する、というもの。
    設定も面白いし、犯人にも意外性があり引き込まれて一気読みしてしまった。
    ポアロシリーズのオリエント急行殺人事件も読んだけれど、ポアロは事実を心理的側面から紐解いていくタイプで、はっきりとした裏付けにかける部分があり、そこはあまり好みではないなと思ってしまう。
    本筋には関係ないが、この本の挿絵のポアロがイケメンすぎる。背が低く、小太りなヒゲオヤジ、という印象だったのでちょっと違和感だけど。笑
    でもイケメンだったらと仮定して読むのはなかなか楽しかった。
    それにしても「アレクザンダー・ボナパルト・カスト」とはすごい名前。。。やはり名付けというのは重大な責任が伴うなぁ〜なんて思ってしまった。

  • 面白かった。
    アガサクリスティーの柵瀬品をオリエント急行から読み始めて、2冊目。
    昔の作品にもかかわらず、次が気になった。

    途中に犯人が分かったようだったけど、そんな簡単な普通の殺人鬼の話なのかっとおもったら、最後は違って、そういう事かと納得。
    ポアロの活躍シーンも最後まであまりなかったので、どうなることやらと思った。

  • アガサ・クリスティのミステリー小説の代表作の一つと思うが、1936年?に書かれたものなので、少し古めかしい。また、いつもポアロと行動を共にしているヘイスティング大尉の解説方式で書かれている。ただ、この大尉の魅力が感じられない。また、ポアロの魅力も今ひとつ。多くのミステリー小説を読んできたので、古いタイプに少しドキドキ感が足りないと感じるからだろう。

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