三体Ⅱ 黒暗森林 上

  • 早川書房
4.23
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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784152099488

作品紹介・あらすじ

葉文潔をリーダーに戴いた地球三体協会の瓦解により、地球は三体文明により侵略の危機的状況にあることが判明した。人類は、人類文明最後の希望となる「面壁者」を立てて立ち向かうことを決断する――! 13万部を突破した『三体』待望の第二部、ついに刊行!

感想・レビュー・書評

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  • 2023年中にNetflixでドラマ化されることで話題の"三体シリーズ"。
    宇宙戦争という圧巻のスケールが最高です!

    本作は三部作のⅡの上巻。
    ついに、三体文明と人類の戦いが始まる。
    人類は、命運を4人の"面壁者"と呼ばれる有識者に託す。
    それに対して、三体文明は"破壁人"を送り込む。

    読むのが難しくて時間がかかるけど、他の小説にはないおもしろさがあるのが"三体シリーズ"の魅力。
    続きが気になるので、早く読みたい!
    Netflixがこの圧巻のスケールをどのように映像化するかも気になる!

  • 気合いで読み進めました。
    内容自体が難しいことに加え、登場人物の名前すら読めないくらいに難解な漢字が多く出てくるし、馴染みのあるものもひとときも出てこないので、とにかく読むのが大変です。
    ただ、少しずつ面白くなってきました。。!
    スケールの大きさが過去最大級でこの大きく広げた風呂敷がどう畳まれていくのかが気になります。

  • 三体世界から送られた侵略艦隊が到着するのが400年後に迫った近未来、国連惑星防衛理事会(PDC)は、4人の面壁者を選ぶ。面壁者たちは、本心を言わないで凡ゆることを実現する権限が与えられる。人間同士のあらゆるコミュニケーションを監視する陽子コンピュータ智子の目を騙すためである。

    あと400年間で、果たして三体艦隊と渡り合える力を地球人類は持つことができるのか?

    どうやら、勝利の鍵は面壁者の中でも、米国の元国防長官やベネズエラの元大統領、ノーベル賞候補の科学者で元欧州委員長でもなく、無名の中国人社会学者にして主人公の羅輯(ルオ・ジー)らしい。まるで忠臣蔵の大石内蔵助の如く、決戦を前に羅輯がした事は理想の場所で贅沢三昧をすることと、理想の女性と暮らすことだった。こういうケレン味が、ベストセラーを招くのだろう。羅輯の持っている鍵は何なのか、(上)では不明だが、ルーヴル美術館での出来事で、なんとなく予想した。それって、日本人が大得意じゃないか。

    彼だけが、三体危機時代の起点となった葉文潔博士から宇宙社会学の二つの公理を聴いている。いや、これは謎でもネタバレでもなんでもないはずだ。(1)生存は、文明の第一欲求である。(2)文明はたえず成長し拡張するが、宇宙における物質の総量はつねに一定である。
    文系の私でも、常識的なことのように思える。けれども、(上)ではかなり重要事項らしく何度も出てくる。どう展開するかは予測つかなかった。

    著者は文革終了後に凡ゆる世界の知識を詰め込んだ世代なのだろう。日本や世界文学の蘊蓄が至る所に散りばめられているのも魅力のひとつだろう。
    待望の「銀河英雄伝説」の引用部分も読んだ。うーむ、秦の始皇帝や墨子の使い方同様、やはり著者の人文系知識はちょっと表面的すぎる。引用の意味は正しいんだけど、あと十数年経っても日本の防衛大臣がサラッと「銀英伝」を引用するとは、日本人としては思えない。

    微小コンピュータ智子(ソフォン)は、近未来では「彼女」と呼ばれているらしい。日本語では「ともこ」と女性の名前になるから、そう決めたそうだ。地球規模で危機に対処している時代の「いかにもありそうな未来」ではある。こういう細かいところに、本格SFのリアリティがあるだろう。

    因みに、SF読者からは大絶賛の本書ではあるが、我が県の図書館では、第1巻は予約して10ヶ月待ったのに、第二巻(上)を読もうとして2週間しか待たなかった。(下)に至っては、すぐにでも借りられる。この地方都市では、どうもこういう作品に対する免疫ができていないようだ。下巻に期待します。

    2021年4月21日読了

  • 以前、あまり好きになれず、Iで辞めていましたが
    みなさんのレビューが高評価という事からもう一度Iから読み直して、本作を読み終えました。

    宇宙人襲来が400年後という設定は面白みを感じましたが、いかんせん、今回も中身に入り込めませんでした。

    この違和感は著者が馴染みのない中国の方だから?

    ただ、ようやく、序章?が終わり、これからが本番という事もあるので次も読んでみます。

  • 三体人のコミュニケーションは思っていることまであからさまに外に現われてしまうという。この1点のみが地球人が優位に立てるところなので、自分の考える地球防衛の方法を理由を表明することなく進めていける権限を与えられる人物(面壁者)が4人選ばれる。大学教授の羅輯は自分がその一人に選ばれて驚く。生活のために学者をやっている人間だったのだ。どうも一番脈のなさそうなこの羅が地球防衛の鍵を握っていそうなのが面白い。羅が小説を書くために必死になって登場人物の造詣を作り上げているうちに、その女性が本当に側にいるように思われてくるという場面が、文学作品の想像の秘密を衝いているようで興味深い。羅が面壁者になってから、警護の史強が実際にその女性を連れてきてしまう。なかなかの展開だ。冷静沈着な海軍の章北海の人物像もいい。

    • tomoo0816さん
      なかなか読むのに疲れますが、内容は着実進展していますね。読み終わるとやはり次が待ち遠しいです。
      なかなか読むのに疲れますが、内容は着実進展していますね。読み終わるとやはり次が待ち遠しいです。
      2021/02/04
    • goya626さん
      そこらのすかすかの小説とはわけが違ってボリュームがありますね。史強や章北海は魅力的な人物です。彼らは3冊を通してずっと登場しているので、ある...
      そこらのすかすかの小説とはわけが違ってボリュームがありますね。史強や章北海は魅力的な人物です。彼らは3冊を通してずっと登場しているので、ある意味キーパーソンです。春のⅢ巻の出版が待たれますね。
      2021/02/04
  • 私は、本格的なSF小説を読んだのは『三体Ⅰ』がおそらく初めてだと思います。
    『三体Ⅰ』はよくわからない部分も多かったのですが、バーチャルゲームの三体世界が非常に面白かった印象があります。
    最後は三体文明が地球を侵略する計画が明らかになりました。
    今回の『三体Ⅱ黒暗森林』はその続編です。
    今回は主人公ルオ・ジーの行動が一番面白かったです。

    以下完全にネタバレですので、これから読まれる方はご注意ください。

    三体文明が智子(ソフォン)という改造された陽子を地球に発射します。人類の活動は智子に監視されています。
    智子の監視の唯一の盲点は「人間の思考」なので、対する人間は「面壁計画」を実行し、四人の「面壁者」が選ばれます。
    面壁者は三体文明と全人類を騙さなければなりません。

    その面壁者四名は、この小説の主人公であるルオ・ジーという『三体Ⅰ』の主人公葉文潔とも面識のある、全く無名の天文学者。あとの三人はフレデリック・タイラー、マニュエル・レイ・ティアス、ビル・ハインズ。
    三人三様の計画を立てようとしますが、三体世界が最も重要視して恐れているのはルオ・ジーのみ。かなり以前から三体世界はルオ・ジーを暗殺しようとしてきていたのです。
    そしてルオ・ジーは全くのマイペースで、面壁者としての権利を利用して、美味しいお酒を用意させたり、享楽的な生活をし始め、果ては自分好みの理想の女性まで連れてこさせ、家庭生活を営み始めます。
    しかし、その生活は邪魔が入り長続きはしませんでした。
    ルオ・ジーは三体世界に打ち勝つことができるのか…。
    (下巻に続く)

  • 感想は最終巻にて記載。

  • 「三体」のその後の話だが、大きな流れ以外前作の内容を引きずっていなかったので真白な状態でも面白く読めた。数100年後の戦いに備える人間達の葛藤が上巻の骨格になっていて、それがどう進んでいくのか楽しみ。

  • 中国のSF小説『三体』シリーズ第2巻の上です。
    様々なSF要素を盛り込みかつ綺麗に纏まっている、最高傑作と言えます。
    大量の伏線が所々に敷かれ、読者を最後まで飽きさせません。
    1巻での葉文潔のメッセージにより地球を発見した三体人は、人類を殲滅するために艦隊を派遣しました。
    それを迎え撃つための組織や科学技術を確立し、地球側が宇宙戦争の術を模索する段階から物語が始まります。
    しかし、人類の中には三体人によって自分たちを含め滅ぼされるべきと考える集団があり、今回は複雑な内政面が描かれます。
    三体の諜報・工作機械“智子”によって物理学とコミュニケーションの監視・妨害が続いていますが、脱水で延命する三体人に対して地球人は冷凍で延命できるようになり壮大なスケールでの綿密な作戦が練られます…。
    ネタバレを望まないので詳細は書きませんが、科学技術で有利な三体人がコミュニケーション手段が決定的に違うことで人類を極度に恐れている点が面白いのです。

    「わたしはおまえたちが怖い。」

    下巻にも期待します。

  • 数年前に難しすぎて挫折したこの作品。
    やはり気になりIIを読み始めることにした。
    三体星人の地球への侵略攻撃までまだ四百数十年あるという設定はかなりの壮大さ。
    わたしがIIに取り掛かるまでの4年くらいはたいしたことありませんよね。へへへ。


    I の登場人物と重複するキャラクターはわずかで、
    新たな段階に進んだという雰囲気。
    攻撃に備え、ある計画が立てられるんだけど、説明は難しいながらも、どうなっていくのかワクワクする気持ちがわいてきた。

    無骨なキャラクターと軟弱なキャラクターの対比も良い。

    下巻に続く

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著者プロフィール

1963年、山西省陽泉生まれ。発電所でエンジニアとして働くかたわら、SF短篇を執筆。2008年に刊行された『三体』で人気に火が付き、“三体”三部作(『三体』『黒暗森林』『死神永生』)は中国で2100万部以上を売り上げた。2014年にはケン・リュウ訳の英訳版が刊行され、2015年、アジア人作家として初めてSF最大の賞であるヒューゴー賞を受賞。2019年には日本語訳版が刊行され、11万部を超える大ヒット。

「2023年 『神様の介護係』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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