- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152099488
作品紹介・あらすじ
葉文潔をリーダーに戴いた地球三体協会の瓦解により、地球は三体文明により侵略の危機的状況にあることが判明した。人類は、人類文明最後の希望となる「面壁者」を立てて立ち向かうことを決断する――! 13万部を突破した『三体』待望の第二部、ついに刊行!
感想・レビュー・書評
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前作から引き続き「三体Ⅱ上巻」
難しい単語と漢字が飛び交い、また中国人名が多くてひどく混乱しながらの読書になった。
前作同様、調べても理解できないので解らない所は諦めて放置して読み進めた。
ここまで読み進めてきたから下巻も読むかと思っているが、複雑過ぎて未だに真のこの作品の持つ面白さが解っていないのでは?と疑問を持ちつつ読み進めている。
もし今現在地球に向かって宇宙生命体が400年後に来るとしたら?
今の自分達はやはり世界中から特出した「面壁者」を起てて指向と未来を委ねるしかないのか?
自分もそれしかない気がする。
相当のSF作品だが、そう考えるとリアルな世界なのかもしれない。
今回の上巻では地球人の方向性とその下準備がある程度整った所で終わった。
下巻ではきっと時間が推移して残り時間が少なくなっているであろう。
新たな展開もあるかもしれない。
なにしろ舞台が地球と宇宙、地球人と知的宇宙生命体のこの構図、時間と距離と思考が飛び抜けており、ついていくだけで精一杯。
自分の知識力の無さに嫌気がさしている。
ストーリーを追っかけるだけになりそうだが下巻も読み進めてみたい。
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2023年中にNetflixでドラマ化されることで話題の"三体シリーズ"。
宇宙戦争という圧巻のスケールが最高です!
本作は三部作のⅡの上巻。
ついに、三体文明と人類の戦いが始まる。
人類は、命運を4人の"面壁者"と呼ばれる有識者に託す。
それに対して、三体文明は"破壁人"を送り込む。
読むのが難しくて時間がかかるけど、他の小説にはないおもしろさがあるのが"三体シリーズ"の魅力。
続きが気になるので、早く読みたい!
Netflixがこの圧巻のスケールをどのように映像化するかも気になる! -
気合いで読み進めました。
内容自体が難しいことに加え、登場人物の名前すら読めないくらいに難解な漢字が多く出てくるし、馴染みのあるものもひとときも出てこないので、とにかく読むのが大変です。
ただ、少しずつ面白くなってきました。。!
スケールの大きさが過去最大級でこの大きく広げた風呂敷がどう畳まれていくのかが気になります。 -
話のスケールも多くなり、さらに面白くなっている。。。
面壁者の考えってどうやって思いついたんだろう。
作者の頭の中をのぞいてみたい。
呪文がどうなるのかも気になる。
下巻、読まざるを得ない。。 -
三体世界から送られた侵略艦隊が到着するのが400年後に迫った近未来、国連惑星防衛理事会(PDC)は、4人の面壁者を選ぶ。面壁者たちは、本心を言わないで凡ゆることを実現する権限が与えられる。人間同士のあらゆるコミュニケーションを監視する陽子コンピュータ智子の目を騙すためである。
あと400年間で、果たして三体艦隊と渡り合える力を地球人類は持つことができるのか?
どうやら、勝利の鍵は面壁者の中でも、米国の元国防長官やベネズエラの元大統領、ノーベル賞候補の科学者で元欧州委員長でもなく、無名の中国人社会学者にして主人公の羅輯(ルオ・ジー)らしい。まるで忠臣蔵の大石内蔵助の如く、決戦を前に羅輯がした事は理想の場所で贅沢三昧をすることと、理想の女性と暮らすことだった。こういうケレン味が、ベストセラーを招くのだろう。羅輯の持っている鍵は何なのか、(上)では不明だが、ルーヴル美術館での出来事で、なんとなく予想した。それって、日本人が大得意じゃないか。
彼だけが、三体危機時代の起点となった葉文潔博士から宇宙社会学の二つの公理を聴いている。いや、これは謎でもネタバレでもなんでもないはずだ。(1)生存は、文明の第一欲求である。(2)文明はたえず成長し拡張するが、宇宙における物質の総量はつねに一定である。
文系の私でも、常識的なことのように思える。けれども、(上)ではかなり重要事項らしく何度も出てくる。どう展開するかは予測つかなかった。
著者は文革終了後に凡ゆる世界の知識を詰め込んだ世代なのだろう。日本や世界文学の蘊蓄が至る所に散りばめられているのも魅力のひとつだろう。
待望の「銀河英雄伝説」の引用部分も読んだ。うーむ、秦の始皇帝や墨子の使い方同様、やはり著者の人文系知識はちょっと表面的すぎる。引用の意味は正しいんだけど、あと十数年経っても日本の防衛大臣がサラッと「銀英伝」を引用するとは、日本人としては思えない。
微小コンピュータ智子(ソフォン)は、近未来では「彼女」と呼ばれているらしい。日本語では「ともこ」と女性の名前になるから、そう決めたそうだ。地球規模で危機に対処している時代の「いかにもありそうな未来」ではある。こういう細かいところに、本格SFのリアリティがあるだろう。
因みに、SF読者からは大絶賛の本書ではあるが、我が県の図書館では、第1巻は予約して10ヶ月待ったのに、第二巻(上)を読もうとして2週間しか待たなかった。(下)に至っては、すぐにでも借りられる。この地方都市では、どうもこういう作品に対する免疫ができていないようだ。下巻に期待します。
2021年4月21日読了 -
以前、あまり好きになれず、Iで辞めていましたが
みなさんのレビューが高評価という事からもう一度Iから読み直して、本作を読み終えました。
宇宙人襲来が400年後という設定は面白みを感じましたが、いかんせん、今回も中身に入り込めませんでした。
この違和感は著者が馴染みのない中国の方だから?
ただ、ようやく、序章?が終わり、これからが本番という事もあるので次も読んでみます。
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三体人のコミュニケーションは思っていることまであからさまに外に現われてしまうという。この1点のみが地球人が優位に立てるところなので、自分の考える地球防衛の方法を理由を表明することなく進めていける権限を与えられる人物(面壁者)が4人選ばれる。大学教授の羅輯は自分がその一人に選ばれて驚く。生活のために学者をやっている人間だったのだ。どうも一番脈のなさそうなこの羅が地球防衛の鍵を握っていそうなのが面白い。羅が小説を書くために必死になって登場人物の造詣を作り上げているうちに、その女性が本当に側にいるように思われてくるという場面が、文学作品の想像の秘密を衝いているようで興味深い。羅が面壁者になってから、警護の史強が実際にその女性を連れてきてしまう。なかなかの展開だ。冷静沈着な海軍の章北海の人物像もいい。
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なかなか読むのに疲れますが、内容は着実進展していますね。読み終わるとやはり次が待ち遠しいです。
なかなか読むのに疲れますが、内容は着実進展していますね。読み終わるとやはり次が待ち遠しいです。
2021/02/04 -
そこらのすかすかの小説とはわけが違ってボリュームがありますね。史強や章北海は魅力的な人物です。彼らは3冊を通してずっと登場しているので、ある...そこらのすかすかの小説とはわけが違ってボリュームがありますね。史強や章北海は魅力的な人物です。彼らは3冊を通してずっと登場しているので、ある意味キーパーソンです。春のⅢ巻の出版が待たれますね。2021/02/04
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感想は最終巻にて記載。
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「三体」のその後の話だが、大きな流れ以外前作の内容を引きずっていなかったので真白な状態でも面白く読めた。数100年後の戦いに備える人間達の葛藤が上巻の骨格になっていて、それがどう進んでいくのか楽しみ。
しっかりと理解できてないので不安ですが楽しみです。
しっかりと理解できてないので不安ですが楽しみです。