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本 ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784152099716
作品紹介・あらすじ
80年周期の「制度的サイクル」と、50年周期の「社会経済的サイクル」。米国の歴史を動かしてきた2つのサイクルが衝突する2020年代、未曾有の危機が大国を襲う――。ベストセラー『100年予測』著者が放つ、新たなる予測。解説:渡辺靖(慶應義塾大学SFC教授)
感想・レビュー・書評
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いまアメリカで起きているトランプ・反トランプの対立を巨視的にとらえることができる。要はトランプ1人やその支持者だけ見ていてもことの本質を見失うのだろう。国の成り立ちからして独自の経緯があり、理念先行なのはそうなのだが、プラグマティズムも兼ね持つ。そのアメリカがいま転換点にあり、しばらくこの混沌と世界は付き合わざるを得ないーーと理解した。
著者フリードマンは50年周期の「社会経済的サイクル」と80年周期「制度的サイクル」があると解く。大胆だと思えるが、それが正しいとすると2025年から30年はその2つのサイクルの転換点が訪れる大変革期にあたる。超大国が変容すれば世界中に影響はおよぶ。おそらく資本主義や民主主義における前例踏襲が意味をなさなくなる、結構たいへんな時代に我々は生きていることになる。
2024年の大統領選を1年前にして見られる現象をセミマクロ、マクロのレベルで考えられるし、日本のあり方、個人の生き方にも示唆深いものがある。大統領選までずっと傍において置きたい本でした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカは帝国を築く経済的動機は存在しない…これはダウトだな。GDPに貿易の占める他国より割合が高くないのは、キャピタルゲインを重視しているからで、単なる商売による利益などはいつだって帝国には必要ないのだよ。まぁそれはともかく、2つのサイクルが重なる今後十年の大転換期での焦点をテクノクラシーと大学としているのは興味深い。ここまで自明とされているものを解体するとなると、確かにかなりの激動は免れないだろう。
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フリードマン氏の予測として主なものは、「2020年頃に中国とロシアが崩壊分裂し、2040年頃に日米の対立が顕著となり、2050年頃に日本・トルコ同盟が米国との第3次世界大戦に突入し、2070年頃に米国とメキシコの頂上決戦が勃発する」というもので話半分のところはあります。
とはいえ専門家や専門知への経緯が損なわれていたり、大学の迎合主義に関しては非常に的を得ていますし、アメリカの国としての大局観を知る上ではいい本だと思います。 -
東2法経図・6F開架:302.5A/F47n//K
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建国の父はアフリカ人は人間以下の存在だと位置づけ、合衆国憲法に五分の三条項が書き込まれた。経済的、政治的な利便性を優先した。
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原著は、2020/02/25にアメリカで出版された。新型コロナウィルスの影響に関しては、巻末に「日本版増補 コロナ危機がサイクル移行を加速させる」が置かれている(日本語版の発行は2020/10/15)。著者は、2015年にストラトフォー社を離れ、現在はジオポリティカル・フューチャーズの創設者・会長。
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