- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152099808
作品紹介・あらすじ
まわりの人々が作り出すネットワークが、あなたの収入、健康、幸福度を決定している! 学校の友達や同僚にはじまり、中世社会の構造や伝染病にいたるまで。あらゆる事象を支配する「つながり」の法則を、スタンフォード大学経済学部の教授がわかりやすく伝授
感想・レビュー・書評
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【琉球大学附属図書館OPACリンク】
https://opac.lib.u-ryukyu.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BC04063168詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
48ページまで読んだ
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難解なところもあったけれど、新しい見方をもらえました。
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人同士であったり国同士であったり、複数のものがあればそこにいろいろな形のネットワークが発生する。さまざまな形のネットワークにはそれぞれ特性があり、伝わる情報から想像する各個人の姿と実際の姿は異なることが多い。
例えば、人間のやることなので、楽しいことはネットワークを強く伝わり、地味だが大切なことは伝わりにくい。
そういった特性を理解することで、間違った行動をなるべくしないようにすることができる。本当の姿をしるということは、とても大切なのだと思う。
また、特性を理解することで、より多くの人を助け、よりより社会を作るための指針を作ることができる。
本書を読む前に想像したものより、とても多くのネットワークの形が紹介されていて、まだ飲み込めていないが、普段の生活にすぐ活かせることもあり、ちょっとずつ意識して判断・行動していきたい。 -
東2法経図・6F開架:361.3A/J11h//K
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日本経済新聞社小中大
記事利用について
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ヒューマン・ネットワーク マシュー・O・ジャクソン著 人のつながりの価値を読解
2021/1/23付日本経済新聞 朝刊
人を点で示し、人と人の間に友達関係などがあればそこを線でつなげていくと色々なことがよくわかる。例えば、米国の高校で生徒たちを線でつなげていくと見事に白人と有色人種の2つのグループができあがる。白人と有色人種間のつながりもあるのだが、それは少数で多くは同じ人種間でつながっている。
つながっていれば情報は伝わりやすく、影響も受けやすい。感染症だって広がりやすい。ただし伝わっていくものの内容や種類によってネットーワークは変化する。感染症などの危険なものであれば人々は接続をなるべく切ろうとする。それでもわずかなつながりで広がる。楽しいものや有益なものであればつながりはより強く密になり、早く広く伝わる。
本書はこのような人々のネットワークの実態や影響を各種の調査研究などで明らかにしていく。多くの人とつながる影響力のある中心的な人がいるネットワークは効率よく全体に情報が伝わるが、中心人物の考えが過剰に反映された偏った情報になりやすい。また、人々がグループに分かれて、その間の交流が少ない国ほど生産性が悪いといったことも明白になる。
スマホとソーシャルメディアの普及によって人々のつながりがなにかと話題になる時代に興味深い一冊。依田光江訳。(早川書房・2000円)
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