イヌは愛である 「最良の友」の科学

  • 早川書房 (2021年5月18日発売)
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本 ・本 (400ページ) / ISBN・EAN: 9784152100238

作品紹介・あらすじ

「イヌは感情をもち、人を愛するか?」。研究者たちが恐れ、避けてきた究極の疑問に先駆者が挑む。研究所を飛び出し、狼との比較を行なう日本の大学や、「イヌのようなキツネ」を育てる旧ソ連の研究施設にも答えを求めた、その先にある結論とは。解説/菊水健史

感想・レビュー・書評

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  • イヌがなぜ人間の最良の友となりうるのか、あらゆる科学的側面から検証する。

    イヌを飼ってる人なら分かる、純真無垢で無償の愛というものは存在するのです。しかしこれを科学的に検証するにはイヌの科学はずいぶん手付かずだったようで、ここ20年にしてようやくイヌの研究は深さを増しているとのこと。あまりにも身近にいる生き物が研究対象として希薄だったというのは面白いです。
    面白かったのはウィリアムス症候群を引き合いに、イヌが持つ底抜けの親愛さを遺伝子的レベルから読み解いた報告で、これはさすがに見たことなかったです。イヌの発生の謎については一番興味がありましたが、こちらは残念ながら憶測の域を出ませんでした。まあ、解明できればノーベル賞ものでしょうから謎は謎のままなのかもしれません。それとヒトがアホすぎてオオカミは狩りのパートナーとして選ばない、故にイヌはイヌとなってからヒトと関係を結んだのだ、という(これも推測ですが)話は面白かったです。
    最後の章でヒトはもっとイヌの幸福に尽くすべきだとまとめられていますが、心からそう思います。品種や血統というヒトの興味本位だけで成立したあまり本質的に意味のない価値観を軸にしたペットビジネスなど早く滅べば良いのに。

  • なんとなく分かってはいたけど、実証されると確信に変わりますね。

    で、猫もそうなんではないだろうか。
    愛より深くないかもしれないから、恋かな

  • イヌは人間の最良の友、家族、相棒。
    犬に愛されることは人間の特権である。

    犬がもっと愛おしくなった。日本も悪質なブリーダーや飼い主をもっと厳しく取り締まるべき。
    世界から不幸な犬がなくなりますように。

  • 犬は、餌をくれるからという合理的な理由ではなく、人間の愛情と同じような個所の脳細胞が反応することが示すように、人間に愛情を感じている、そのような突然変異が、狼から犬を違う種にさせ、人間と共生することになった。狼や他の動物たちも生後間もない間に人間と触れ合えば、あるいは他の動物でも、そのちがう種になつくことはあるが、犬に関してはその期間が長い。

  • 中嶋真理の「犬は愛」(あべ印刷)が検索で出てこないのでこの本で代用する。ゴールデンレトリバーのBBをもらってからその死をみとるまでの生活を書いたものである。犬を飼っているあるいは飼いたいと思っている人が読みたくなる本である。胆江日日新聞に2004年から1年間連載された記事を本にしたものであるので、どこを拾い読みしてもいいと思う。動物介護教育について興味がある学生も、まず読んでみることを薦められる本である。

  • 岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
    http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00614539

    「イヌは感情をもつのか?」究極の問いに、アリゾナ州立大学教授が挑む!

    「イヌは感情をもち、人を愛するか?」。研究者たちが恐れ、避けてきた究極の疑問に、先駆者が挑む。研究所を飛び出し、分野の最先端を進む日本の大学や、「イヌのようなキツネ」を育てる旧ソ連の研究施設にも答えを求めた、その先にある結論とは。
    (出版社HPより)

  • 請求記号 645.6/W 98

  • 犬を対象とした行動生物学の実験結果を,実験時の個人的状況をまじえて,順番にのべているが,間延びしているのと,論理がいったりきたりで,読み続けられずに,挫折した.

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