- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152100450
作品紹介・あらすじ
新型機 "龍機兵"を導入した警視庁特捜部に新たな指令が下る。ミャンマーで確保された国外逃亡犯の引き渡しを特捜部の傭兵にやらせろというのだ。その道行は危機に次ぐ危機の連続だった……フィクションがリアルを突き抜ける今最も熱い警察小説シリーズ第6弾
感想・レビュー・書評
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毎回カテゴリ分けに悩むシリーズ…。
従来は”敵”の存在を少しずつ炙り出しながら、特捜部の面々が(産官学の癒着した)巨悪と闘うという構図に、3人の搭乗員の過去を描きこんでいた。
しかし(前回からの流れを受けて)今回は大きく物語が動き、特捜の3人がミッションを追ってミャンマーの山中でゲリラや国軍と逃避行を繰り広げることになる。
日本での捜査とアクション満載の逃避行が交互に描かれて一気に読み終える。
しかもこれで終わりではなく、新たな局面を感じさせるラストも見事。まだまだ続きそうなシリーズではあるが、早く次を読みたいものだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こちらも期待通りの一気読み。国家権力の不都合をもみ消そうと、厄介払いを兼ねて紛争地帯へ主人公たちが送りこまれる。孤立無援の状態から、まさかの裏切りまで、ピンチのオンパレード。持ち前の戦闘能力、センス、チームワークを駆使し、「敵」の巧妙な罠にハマったフリで裏を描こうとするが、敵もその策略を見通してさらに手の込んだことを仕掛けてくる。どんでん返しも伏線回収も見事。国の腐敗を前提にしているが、昨今の状況に鑑みるとさもありなんということろ。ただし、現実の方がちっこくて笑えない。
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シリーズ第6作。
今作は国産機甲兵装の鍵を握る国際指名手配犯である君島の引き渡しに上層部のほぼ独断の決定により、突入班の3人がミャンマーまで行くこととなった。
これは、敵が仕組んだ罠で3人がさまざまな危険に晒されつつも、それを回避し、無事に日本に帰還しようとする。
一方東京の新木場では、これを仕組んだ敵の正体を探るために捜査が開始される。前作で協力関係にあった二課などの協力により、敵に迫りすぎ解体の危機もありというずっとハラハラした展開で面白かった!
次作ではさらに面白い展開があると思うので楽しみ! -
機龍警察シリーズ、6作目。
今回のテーマはミャンマー・ロヒンギャ問題。至近未来という設定で、今回も龍機兵こそ出てこないものの、別の型の機甲兵装はふんだんに登場し、数多くの戦闘描写が描き込まれているが、その舞台の背景にあるロヒンギャ問題においては現実そのもののように超リアルでシビア。アウンサン・スー・チー統治政権下、日本がどのように対応してきたか、問題点が浮き彫りにされている。また、日本では、国産機甲兵装開発計画が絡んだ権力闘争が繰り広げられ、特捜部が崩壊の危機に晒される。ミャンマー、東京、京都と三舞台で同時進行しながらも、展開はそれぞれスピーディー。断然不利な場面もその直後には好転し、事態は逆転の連続。熱い展開に痺れますワ。そして、最後。ミャンマーの今現在がどうなっているかは誰もが皆が知っていること。なるほど、そういうオチかと。この本はいつ書かれたものかと思いながら読んでいたが、上手くリアルな時事を落とし込んできたなと最後溜息をついた。 -
まるでチャンバラ劇!機甲兵装を駆使して敵をやっつける。一方で黒幕が暗躍しているところなんてそのもの!こういうの好きです。
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最初から最後まで、スピーディーでスリリングな展開で一気に読めた。ラードナーがカッコ良すぎる!!!
龍機兵が出てこないのは寂しいような。 -
機龍警察シリーズの6冊目。
機龍3人組はミャンマーに出張して肉弾戦。日本でお留守番組は頭脳戦。どちらも読みごたえがあった。
ミャンマー組が保護した少年とか、城木の親戚の女性とか、特捜メンバーの心労が相変わらずな感じ。
続きが非常に気になる終わりかたしてて困る。 -
機龍警察の最新刊。
ミャンマーで収容された容疑者を
姿らが、引き取りに行く。
途中、ミャンマーの警察が護衛に
付くものの、襲撃される。
戦闘の描写、徒歩で山中の移動の
描写は、読書していながら映画を
観ているような感覚だった。
今回は、日本での捜査とミャンマ
ーでの過酷なミッションを繰り返
して物語が進んでいく。
結局、〈敵〉の正体は明らかにな
らず、次のシリーズに続くのか?