アディ・ラルーの誰も知らない人生 (上)

  • 早川書房 (2022年2月16日発売)
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本 ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784152100825

作品紹介・あらすじ

1714年、フランスの小さな村。自由に生きられる無限の時間を得た代償に、アディは世界中の誰の記憶にも残らなくなる。そんな彼女の孤独な人生の支えとなったのは、美しいものや驚きを見つけていくこと。そして300年がたち……。話題のロマンティック・ファンタジイ

感想・レビュー・書評

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  • 生まれ育った村で人生を終わることを恐れる少女が、古い神々のひとりと取引した代償。
    アディの愚かさを笑うことは簡単だが、あの時代の女性としてはやむないだろう。彼女の焦燥や希望は今なお現実のものである。

  • NYTベストセラー速報20220116(執筆者・吉井智津) | 翻訳ミステリー大賞シンジケート
    http://honyakumystery.jp/19131

    Victoria | V.E. Schwab
    https://www.veschwab.com/

    アディ・ラルーの誰も知らない人生 上 | 種類,単行本 | ハヤカワ・オンライン
    https://www.hayakawa-online.co.jp/shopdetail/000000015036/

  • うーん。
    まだ上巻なので、捉えどころのない印象。
    なかなかアディを好きになれなくて大変だった。

    ものは所有できず、食べなくても生きていけるけど、飢えは苦しいから盗んだりするということ??
    結婚が嫌で逃げた割には、自由や孤独を楽しんでいる様子が少なくて残念。
    むしろ、私はアディのような生活に憧れてしまう。

    ヘンリーが出てきてやっと話が動き出した。
    性的なふれあい、肉体の喜びは、アディにはあんまり必要ない気もするんだけど、、、。

    エリザヴェート、十二国記、ポーの一族、鬼外カルテ。そういう要素。

    パン屋で母語であるフランス語への愛を語るシーン、一番印象的でした。

    作中、パリンプセスト、というキーワードがチラホラ出てくるが、その音も意味も覚えられない。訳語を出した方が良かったのでは。

  • 1714年フランスで神と取引をした少女の、2014年のニューヨークでの日々の話。たぶんファンタジーなんだろうけど、文体のせいかファンタジーぽくない。ままならない日々を送る女性の恋愛物語みたい。もともとそういう作品なのか、翻訳された結果作者の意図から外れたのか、私の感性がダメなのか……。面白い話だとは思うんだけど。

  • 18世紀フランス。ラルーは、望まない結婚から逃れるため、古き神と取引きをする。

    自由と引き換えに「誰からも記憶されない」宿命を背負った彼女の孤独な人生の旅が始まる。

    全米で100万部超えの人気作。噂に違わぬ名作でした!オススメ。

  • まさかヘンリーも呪われていたとは。
    時系列があちこちだけどちゃんと章前に明示されているのでわかりやすい。
    史実と混ざるの面白いけど、もう少し欲しかったな。

  • 誰の記憶にも残らない人生の 誰にも忘れられない物語――1714年、フランスの小さな村。アディ・ラルーは、広い世界に憧れ、運命の恋人との出会いを夢見ていたが、望まぬ結婚を強いられてしまう。追いつめられたアディは、古い神々のひとりと取引し、望みどおり自由に生きる時間を手に入れる。しかし、その取引には落とし穴があった。アディは誰の記憶にも残らなくなってしまったのだ。家族からも忘れられ、世界中の誰からも消えた存在になった・・・。

    現在と過去が数章ごとに入れ替わるため、若干せわしない切り替えが求められますが、いったいこの先どうなるの?という展開が読めないところは設定が上手い。簡単に諦めずヴィランにいたら見つけられなかった幸せをかみしめるアディの強さに応援したくなる。闇のことを死ぬほど憎んでいるのに、それでも覚えていてほしい、そばに現れてほしいと願ってしまう願いが切ない。ようやく例外となるヘンリーとの出会いが、彼女に期待と恐れを運んできますが、果たしてヘンリーは何者なのか?という気になるところで上巻が終わるのでこれは早速下巻を読まねば!

  • 物語は自分自身を残す方法だ。憶えられるように。そして忘れるように。
    物語にはさまざまな形がある。木炭のスケッチでも、歌でも、絵でも、詩でも、映画でも、本でも。
    本は、千もの人生を生きるための、あるいはとても長い人生のなかで強さを見いだすための道具だとアディは気づいた。


    「わたしに見えるのは、気にしてる人」アディはゆっくりいった。「もしかしたら気にしすぎてる人。感じすぎる人。迷い、飢えている人。食べものがあり余ってる世界で痩せ細っていくように感じてる人。なぜなら、自分がなにを欲しいのかわかっていないから」


    道を見つけよう、さもなくば道をつくろう。


    「小さな場所は小さな人生をつくる。それで満足する人々もいる。自分の足をどこに置くのか知っていたい人々だ。だがほかの人の歩いた跡を歩いているだけでは、自分の道をつくることはできない。自分のしるしを残せない」
    「世界になんのしるしも残せない人生に意味があると思う?」

  • ストーリーは⭐️5
    翻訳に関しては⭐️1

    ストーリーはすごく良くて、様々な事柄に関して考えさせられた。下巻も読むつもり。けれど翻訳が酷すぎる!!!!
    翻訳小説を幾つも読んできたけれど、最悪。ほぼ直訳でGoogle翻訳に仕事を行わせた感じがする。これだったら原書を自分で翻訳した方がマシかもしれない。そして誤訳が多すぎる。例えば登場人物であるLucが“リュック”になっていたりする。(多分ほんとうはルーク)あと、原書では多分、本文は詩的な感じだと思うけど、日本語版は、、、表現できないほど酷い。もっと美しく英語を日本語に翻訳できる翻訳家さんに翻訳して欲しかった。そしたらもっと美しい小説になっていたと思う。

    あと、値段が高すぎる。版権などなどで高くなるのはしょうがないけど、上下合わせて約3600円なのはいくらなんでも高い。(それにこの翻訳だし。)もともとは1冊なのだから、文庫本で1冊として安くして欲しかった。

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