小さき王たち 激流 (第三部)

  • 早川書房 (2022年10月18日発売)
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本 ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784152101310

作品紹介・あらすじ

新型コロナウイルスによる類のない災禍にある2021年。東日新聞顧問となった高樹は、いまだ政界に大きな影響力をもつ民自党顧問で宿敵である田岡の地元・新潟に、孫の健介を記者として送り込み、田岡家の失墜を仕掛ける。だが、思わぬ展開で計画に狂いが……

感想・レビュー・書評

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  • 骨太な3部作かと期待して読んでいたが、2巻3巻と進むにつれてどんどん面白くなくなった。
    3巻は尻すぼみというより、もはやチープ。
    ハーゲンダッツアイスクリームの件、要らない。
    コロナ禍の生活パターン様式の記述も邪魔でしかない。
    残念。

  • ラストシーンの舞台とタイトルのネタバラシはスッキリした。二代目が頼りなく三世代闘争の要素が薄れたことと、恋愛要素が入って二巻までのヒリヒリとした緊迫感が無くなったのは残念。

  • 高樹治郎、東日新聞顧問と田岡総司、民自党顧問、幼馴染の二人が新人の頃の因縁が子供の高樹和希、田岡稔へと続き
    孫の代まで引きずって来た。
    ところが田岡の孫が愛海、高樹の孫が健介と異性だったのに
    二人が出会ってしまい、祖父同士が仲を認めようとしなかったけど、若い二人が選んだ道は自分たちの幸せでした。
    良かった!と思いました。

  • 完結編。今風らしい終わり方で、やっぱりなという思いと肩透かしをくらったなという思いが半々。50年間3代にわたる怨嗟の連鎖を政治とマスメディアの立場で描く大上段な話の割には、最後は空虚さしか残らない寂しいストーリだなあ。何かもっと違う切り口があっても良かったかも。そして何度も言うが連続刊行とか止めてほしい。次を読むときに思い出すのが一苦労。。

  • ロミジュリを意識したのかもしれないが、家同士がいがみ合うだけだなく、当人同士も復讐の意義や使命を自覚しているのに簡単に恋に落ちる不自然さと、安易な展開。3部作を締めるつもりの作品なのだろうが、これなら別に上下巻で十分。

  • 三部作という大作に期待したが内容がチープ。
    星二つ

  • 孫を使った祖父母の復讐戦争。
    高樹健介、田岡愛海2人の恋愛物語
    コロナの状況。世襲議員による自民党政権腐敗。
    マスコミの力の低下。
    現実に起きていることを小節にうまく取り込んでいる。具体的なモデルがいるのかもしれない。

  • ほぼ一気読み!

    第二部を読んでから時間が経ってしまったので、田岡が誰を指しているのか、二代目?三代目?がわからなくなって、少しイライラした面もあったが、なかなか面白かった。

    2人の結末と言うか、エンディングは期待外れでややガッカリだったが、ま、こんなもんでしょうか。。

    堂場さんなりに、現在の政治にウンザリしている感が伝わって、良かった。
    マスコミの追求の甘さ、野党の体たらく、自民党の傲慢さ、世襲議員の勘違い、お詫びをしない姿勢、、、
    よく言ってくれた!な面も多数あった。

  • 3部作の完結編なんであるが、はっきり言ってこういう、悲恋にならないロミオとジュリエット的な結末は予想していなかった。政治家と新聞記者の3世代にわたる確執や怨念もそれぞれに政治の安定とか社会正義の実現とかの大義を振りかざしはみても、しょせんちっぽけな人間同士の復讐心に過ぎなかったということか。ラスト「自分がいた小さな王国は、若者たちによって滅ぼされたのだ」という高樹の思いが『小さき王たち』というタイトルそのものだったのだったんだ。

  • 3部作の最終巻。3代目の孫たちが主役。まあ、堂場さんらしく骨太の作品だったが、正直ちょっと最後は物足りない感じ。まあ、この3部作、いずれも後半が弱いのは共通やったような気がする。でも、まあ3作楽しめた

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著者プロフィール

堂場瞬一(どうば しゅんいち)
1963年茨城県生まれ。2000年、『8年』で第13回小説すばる新人賞受賞。警察小説、スポーツ小説など多彩なジャンルで意欲的に作品を発表し続けている。著書に「刑事・鳴沢了」「警視庁失踪課・高城賢吾」「警視庁追跡捜査係」「アナザーフェイス」「刑事の挑戦・一之瀬拓真」「捜査一課・澤村慶司」「ラストライン」「警視庁犯罪被害者支援課」などのシリーズ作品のほか、『八月からの手紙』『傷』『誤断』『黄金の時』『Killers』『社長室の冬』『バビロンの秘文字』(上・下)『犬の報酬』『絶望の歌を唄え』『砂の家』『ネタ元』『動乱の刑事』『宴の前』『帰還』『凍結捜査』『決断の刻』『チーム3』『空の声』『ダブル・トライ』など多数。

「2023年 『ラットトラップ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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