名探偵ポアロ ポアロ登場 (ハヤカワ・ジュニア・ミステリ)

  • 早川書房 (2022年12月21日発売)
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本 ・本 (424ページ) / ISBN・EAN: 9784152101495

作品紹介・あらすじ

名探偵エルキュール・ポアロが、相棒のヘイスティングズと共に事件に挑む。妙に安い家賃の謎に迫る「安アパート事件」、遺産相続が絡んだ射殺事件を調査する「狩人荘の怪事件」など14篇を収録。ルビ・挿絵付きで読みやすく朝読書にもぴったりな短篇集。小学校高学年~

感想・レビュー・書評

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  • 児童向けのミステリーレーベル、ハヤカワ・ジュニア・ミステリーから出された名探偵ポアロ物の短編集。
    こちらのレーベルは、表紙・挿絵がとても可愛く、ルビも多く、用語の解説(スコットランドヤードって何?とか)もあり子供にも読みやすい。
    あとがきで書かれているクリスティーやポアロについての解説も良かった。
    せっかく短編集なので、ポアロとヘイスティングの初期の話も入れてほしかったな。
    https://www.hayakawabooks.com/m/m109bc51b7ac7/hashtag/18472
    https://www.hayakawabooks.com/n/n17e41d75dfd7

    しかしうちの中学生次男に読ませてみたら、最初の話を読んだだけで「主人公(ポアロ)が好きになれない。相棒(ヘイスティング)本気で嫌がってるじゃん」とリタイアしてしまった^^;
    うん、私は昔本を読んだり、映画やドラマでピーター・ユスチノフ、デビット・スーシェに吹き替え熊倉一雄の印象が強いので、ポアロは頭がよく、身嗜みはきっちり、教養もあり、食事やワインには相当詳しく、言葉も態度も丁寧な紳士んだが、なんか腹立つわーというのは分かる 笑
    たしか昔見たドラマ(映画?)のラストでポアロが「さてみなさん」で見事に犯人をあてたものの、逆上した犯人にぶん殴られ、周りの人たちも「…うん、まあ、気持ちはわかる…」反応だったような 笑

    ポアロの経歴は「元ベルギー警察の刑事で、退職後にイギリスで探偵になった」というものなんだが、横溝正史の対談を読んだら「書かれている年代を考えたら、ポアロは100歳超えてるってことになっちゃうんですよねーー」ということ。クリスティーに突っ込む横溝正史楽しいな。


    【<西洋の星>盗難事件】
    伝説のダイヤ<西洋の星>と<東洋の星>の持ち主に届いた脅迫状。その通りに二つの宝石は盗まれる。だがポアロは「真相は簡単すぎるじゃないか」という。

    【マースドン荘の悲劇】
    富豪の突然死。病死と処理されたが、彼に莫大な保険金が掛けられていたことから…。

    【安アパート事件】
    高級アパートをなぜか格安で借りた夫婦。一見ささいな出来事だが、ポアロの<灰色の脳細胞>は誤魔化せない。

    【狩人荘の怪事件】
    インフルエンザで寝込んだポアロの代理として、依頼人と一緒に射殺事件現場に向かったヘイスティング。彼なりに推理を組み立てるが、ポアロの推理はまた別で…。

    【百万ドル債権盗難事件】
    豪華客船で百万ドルの債権が盗まれた!ポアロは話を聞いただけで犯罪の可能性を解くのだった。

    【エジプト墳墓の謎】
    ピラミッド調査隊の一行が次々に死んだ。死因はそれぞれ別のものだ。ポアロは、息子が調査団に加わっている母から調査依頼を受ける。

    【グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件】
    ホテルの一室で高価な真珠が盗まれた。メイドの部屋から真珠が見つかり一件落着かと思ったが、この事件はそんなに単純なものだろうか?

    【首相誘拐事件】
    戦争の行方を左右する会議の前日にイギリス首相が誘拐された!?

    【ミスター・ダヴンハイムの失踪】
    金融会の名士、ミスター・ダウンハイムの失踪事件。池に捨てられた彼の上着、こそ泥が持っていた彼の指輪から、殺人事件かと思われたが…。

    【イタリア貴族殺害事件】
    イタリア貴族から医師の家に「殺される!」という電話がかかってくる。慌てて駆けつけた医師とポアロは貴族の死体を発見する。

    【謎の遺言書】
    資産家の叔父は、教育方針で揉めつつも仲の良い姪に対して挑戦するかのような遺言状を残した。

    【ヴェールをかけた女】
    「イギリスの悪党はみんなこの僕、ポアロを怖がっているんだ!面白い事件を起こす悪党なんていないじゃないか!」「イギリスの悪党がみんな君を知っているなんて、うぬぼれじゃないか?」
    しかし悪党もポアロの<灰色の脳細胞>を認めていた!?

    【消えた廃坑】
    貴重な鉱脈をもった鉱山の権利書を持つ中国人が殺された。ポアロの収入源がちょっと明かされるお話。

    【チョコレートの箱】
    「この僕、ポアロだって見込み違いはあるんだ。これは僕が戒めにしている事件なんだ。もし僕が慢心してしまうようなことがあったら『チョコレートの箱事件』と言ってくれ。まあこの素晴らしい<灰色の脳細胞>を持ったポアロにとってはいい経験だった。なにしろ僕のその後の功績は…。」「ポアロ!『チョコレートの箱事件』!」

  • 小中学生向けで、ざっくり読むのに良い。
    ただ登場人物の横文字名前に慣れるのに結局時間を要する。絵がかわいすぎるかなー。

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