探偵と家族

  • 早川書房 (2022年9月23日発売)
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本 ・本 / ISBN・EAN: 9784152101709

作品紹介・あらすじ

高円寺あづま通り商店街にオフィスを構える銀田探偵事務所。所長の母・獅乃、フリーターの長女・凪咲、ゲーム好きの長男・瞬矢、そして探偵を引退した父・龍一は、たまに起こる不可解な事件を通して、家族が失ってしまったものを探していく。4篇収録の連作集

感想・レビュー・書評

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  • 絵千佳さんの言葉が印象的

    私たちの世代とちがって対話が前提のパートナーシップを構築してたんじゃないのかね?

    そう思う。

    とにかくね、対話だよ、対話。

    夫婦も親子も不穏の原因は対話、コミュニケーション不足が原因にあると思う。

    言わなくてもわかってほしい。
    言わなくても態度で察してほしい。

    甘えだ、と思う。
    言わなきゃ伝わらない。言葉で伝えなきゃ。
    家族でも、夫婦でも、親子でも、個別の人間だもの。

    物語の内容は…まあ、あまり好みではなかったかな。事件の背景、首謀者はそうきたか、ってかんじだった。

    親子、家族って難しい。
    近いからこそ距離が必要で、望む望まないに関わらずずっと糸が繋がってることが苦しい時もあるから。

    なんてことを考えるきっかけにはなった。

  • 5年前、とある少年失踪事件が未解決に終わり、それを依頼されていた父が探偵を辞めて専業主夫となった。
    現在は母がペット専門の探偵となり、家計を支えていた。

    長女の凪咲はその未解決の失踪事件の再捜査を依頼され、そして長男の瞬矢もその探偵熱に巻き込まれて…

    何故父は探偵を辞めたのか。そして、失踪事件の真相は?
    全ての謎が解かれた時、あまりに残酷で何とも言えない気分でした。

    「家族とは」の一文がとても重かったです。

    それでも、銀田一家の絆は優しい気持ちになれました。

  • 最強に格好良い探偵たちでも、家族だったらしんどいよね、というお話。マイペースお姉さん探偵、ゲーマー高校生探偵、おばさん経営者探偵、不思議中年系探偵……。それぞれに合うワトソンがいたらなあ、と妄想しつつもチームとして良い味出すのが堪らない。

  • 2023.11.5 読了


    タイトル通り 探偵の夫婦の子供たちと、
    その探偵の夫婦(父と母)との話。

    5年前に探偵を辞めて、主夫になった父 龍一、
    現在 探偵の母 獅乃、フリーターの凪咲、
    高校生の弟の瞬矢の家族。

    ある日 凪咲に探偵の仕事の依頼が。
    探偵ではないのに 依頼を受ける。



  • バラバラに見えるけど、根っこでちゃんとつながった家族。初めて読む作家さんでしたが、楽しく読ませて頂きました。

  • お父さんのキャラが独特。

  • 個性溢れる探偵一家。バラバラのようにも見えるけど、ちゃんと繋がってて家族だなって思います。しかしなんとなしに流されてるけど母の負担が大き過ぎないか。章ごとに主人公が変わるんですが、子供二人の時は文章が装飾過多になっててちょっと読みにくい。

  • 2023/05/05 読了。

    図書館から。

    なんだろう、地の分の例え…比喩表現がなんか全然
    しっくり来なかった…。変人感はよくわかるんだけど。

  • 事件の表面だけでは、わからない。もしかしたら違う側面があるのかもと
    思わせてくれるような。

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著者プロフィール

1979年、静岡県浜松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士前期課程修了。ライターとして漫画脚本などを手掛けながら小説の執筆活動を続け、『黒猫の遊歩あるいは美学講義』で第1回アガサ・クリスティー賞を受賞(早川書房刊)。同作は続刊も刊行され、「黒猫シリーズ」として人気を博している。ほか、『名無しの蝶は、まだ酔わない』(角川書店)の「花酔いロジックシリーズ」、『ホテル・モーリス』(講談社)、『偽恋愛小説家』(朝日新聞出版)、『かぜまち美術館の謎便り』(新潮社)などがある。

「2021年 『使徒の聖域』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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