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- 本 ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152101754
作品紹介・あらすじ
ユダヤ教における宗教的指導者、ラビ。本書は、数少ない女性ラビのひとりである著者が語り手となり、無名の市民から政治家シモーヌ・ヴェイユまで11の死や葬儀を通じ、死者を葬ることの意味や、死を超えて死者と共に生きていくことの意味について説き明かす。
感想・レビュー・書評
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ユダヤ人には墓に花を供える習慣はないが、石を置く習慣がある。ほとんどの人はその意味を知らないが、それはとても象徴的な意味がある。昔、死者が道端や野原に埋葬されていた時代には、そこを通る人々に、特に祭司(コーヘン)と呼ばれる階級の人々に、そこに墓があることをどうしても示す必要があった。聖書の法によってこの聖職者の家系の人々がしたいに近づくことは禁じられていたからだ。死者と接触すると彼らは穢れてしまい、神殿での祭司の役割を果たせなくなる。つまり、墓に置かれた石は、その土地のコーヘンに通ってはならない道を示すためのものだったのだ。P33
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