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本 ・本 (384ページ) / ISBN・EAN: 9784152102096
作品紹介・あらすじ
恋人がSNSで有名な陰謀論者だと知った「わたし」。2つのかけ離れた言動のどちらが彼の本当の姿なのだろうか。「わたし」が本心を問い質そうとした直前に、彼が事故死したという報せが届く。彼の謎を追いかけるうちに「わたし」は、衝撃の事実に直面する。
感想・レビュー・書評
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ミステリーっぽい宣伝は逆効果じゃないかな…?と思う。
宣伝のあらすじは確かにその通りなんだけど…。
SNS以前でも「自分探し」という言葉が流行るほどだったのに、SNSによって一層不確かになった自分というものに振り回され、時に自ら振り回す主人公。
まーーイラつく一人称だけれども、そのイラつきは彼女が遠い存在ではないからでもある。
何をもって「偽」とするのか…。 -
物語全体がフェイクに溢れていて、皆が流れるように嘘を発し続ける、今の時代ならではの空気感。読んでる方は何を軸に読んだら良いのか終始定まらず不穏な気持ちのまま物語は進み続ける…おそらく作者の狙い通りなのだが、読者としては足場の固まっていないその場限りの設定や、やり取りををひたすら読み続けることになり、特に、本当になにも起こらない(…が大量のフェイクは積み上がっていく)中盤は読むのが辛かった…
長い目で見て、この時代の空気を振り返る物語として読むのは良さそう。 -
合わないなあ女流