- 本 ・本 (464ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152102690
作品紹介・あらすじ
若手編集アシスタントのネラはNYの老舗出版社で唯一の黒人女性。人種問題に無理解な職場に疲れていたある日、同世代の黒人女性が入社してくる。ネラは親交を深めようとするが、そこには大きな陰謀が@@ダークな皮肉冴えわたる新世代のBLM小説。解説/渡辺志保
感想・レビュー・書評
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お仕事小説だが、白人の中で働く黒人女性の日常をきめ細かく描いてる。食事や美容に関する事、日々のぐちとか、私達には普通の事なのに、人種が違うと、、、学ばせて貰った作品。
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面白すぎた!ラスト2行で鳥肌がゾワッ!!
というか導入部分から既に強めのフックに前のめり
なのに徐々に不穏さと不安が増していきつつ
奥行きが広がりだし、一体誰は信用に値するのかと
疑心暗鬼の塊になってしまい読む事をやめられない
上がっては下がり、また上がるがやはり再び下がる
こんなの困る(嬉しい)しツラすぎる(楽しすぎる)
もう見てられない(早く続き読みたい)と感情壊れる
年末にきてド級に楽しませていただきました
積ん山の皆さんを差し置いてまで先に読んで良かった
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BLMもののお仕事小説。二人の黒人女性を主軸としている。最後がなるほど、そうきたか、というオチ。
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ニューヨークではたらく女の子の生活感が伝わってくる
ビヨンセ、チャカ・カーン等のブラックDIVAたちの実名がチラチラ出てきたり、実際に起きた事件や出来事にサラッと触れたりすることで、ぶっ飛んだ設定とストーリーの現実味を巧くつないでた印象
最後の2行でゾッとさせて終わるのも良かった -
記録
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アメリカの出版業界が舞台。前提知識が無かったが、描写が細かかったので、イメージしやすかった。最初主人公の黒人女性(ネラ)は思想が強い人という印象を受けたので、なかなか感情移入できなかった。むしろ新しい黒人の同僚(ヘイゼル)の方が上手く立ち回っていて、なかなか良いキャラだと思った。
ただ、白人と黒人のあからさまな対立構造が無かったので、その分人種の壁の深さを感じた。なんだろうな。同僚の白人たちはちゃんと仕事仲間として接しているようにも思える。むしろ、ネラは気張り過ぎだ。だが、彼女に意見を聞いてる風でそこまで聞いてなかったり、いざ踏み込んだ意見を述べれば、差別主義的と言いたいのかと、作家と拗れたりと、生きにくそうな場面があった。それに直面してばかりでは、しんどいだろうとは思った。そういう生きづらさもあるんだと感じた。難しいなあ。 -
場面が行ったり来たりするのと内面や背景が説明されないまま名前が出てくる人物が何人か出てきて読みにくさを感じたしリアリティラインが飲み込みにくい設定があって気になった。
あと「人種差別と闘う」的な話が出るたびに「白人が黒人を差別することとしか闘ってないじゃん」と思ってしまう自分がいた。