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本 ・本 (392ページ) / ISBN・EAN: 9784152103451
作品紹介・あらすじ
日本有数の大企業・リクディード社のインターン生だった女子大生の松岡まどかは、突然内定の取り消しを言い渡される。さらに邪悪なスカウトに騙されて、1年以内に時価総額10億円の会社を起業で作らねばならず……!? 令和、AI時代のスタートアップ快進撃!
感想・レビュー・書評
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大手企業から内定を取り消された松岡まどかがAIのスタートアップを起業する話
のんびりと自分の最高の彼氏をAIで育てていた無邪気な松岡が微笑ましかった
そんな彼女が命がけのジェットコースターに乗らざるを得なくなった起業。松岡が少しづつ壊れていく感じが臨場感があった
松岡の心の支えであった三戸部が瀕死の状況で松岡に言った最期の言葉
「世界に君の価値を残すんだ」
感情を揺さぶられる
川井田が松岡に言った「松岡さんは、何の制約条件もなければ、誰を助けたいんですか?」、自分が仕事をする上での原点のような気がした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
高評価が多かったのと、「出版区」で作者夫婦を拝見して、面白そうだと思ったので手に取りました。
ビジネス系エンタメ本。AIやスタートアップなどに全く縁のない私が読んでも、話に置いていかれることはなく、スラスラ〜と読み進められた。ただ、この本の性質が私には合わなくて、前に読んだ「成瀬は天下をとりにいく」に近い性質。話は全然違うけど。私が好むのはもっと内省的で、自堕落なドロドロした本なんだなぁと思い直した。 -
副題に”AIスタートアップ戦記”と付けてあるぐらいぐらいだから、私の知識で理解できるのかと不安を抱きながら読み始めたが問題なく読了。
まどかと三戸部で起業したノラネコが開発した『AI面接』が企業サイドにならず、面接を受ける側が有利になるように作り死守したのがポイント。まどかの兄はブラック企業で働き過ぎ家に引きこもってしまっていた。その兄のために生み出したのが『AI面接』だった。相棒の三戸部は病気で亡くなったが、AIエージェントにデータを学習させてAIミトベが生まれるという設定は、他の本でも何度かあった。現実的にそういうことが可能になる時代になって来ている。
作中にあったリベットの実験に興味が湧いた。1980年代に行われた脳科学の実験らしい。被検者に脳波計をつけて、ボタンを押させるのだ。データ解析の結果、意識が行動を決定する0.35秒前にすでに筋肉の電位が変化している。つまり、意識より行動が決定されているということなのだが・・・。何とも衝撃的、人は意識して行動しているのではない?!そんなことが科学的に実証されてるなんて。色々と検索しているうちに”「自由意志」は存在する(ただし、ほんの0.2秒間だけ)”https://wired.jp/2016/06/13/free-will-research/にたどり着いた。細部までは理解できないが、大まかに納得๐·°(৹˃ ˂৹)°·๐ᵕ ᵕ̩̩
私でもAIを乗りこなせるような様な気持ちにさせてくれたまどかさん、ありがとう、エールを送ります。 -
松岡まどか、起業します AIスタートアップ戦記
**著者:** 安野 貴博
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**あらすじ:**
日本有数の大企業・リクディード社のインターン生だった女子大生の松岡まどか。ある日突然、内定の取り消しを受けるばかりか、邪悪な起業スカウトに騙され、1年以内に時価総額10億円の会社を作らなければ巨額の借金を背負うことに。絶望の中、かつての教育役・三戸部歩が救いの手を差し伸べる。松岡のAI技術の才能を信じる三戸部とともに、たったふたりでAIスタートアップを立ち上げることに。数々の困難を乗り越えながら進む彼らの挑戦を描く、リアルで迫力あるお仕事小説。
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**感想:**
この本を手に取ったきっかけは特に深い理由がなく、著者がかつて東京都知事選に立候補していたことも知らず読み始めたのですが、予想以上に面白い作品でした。サクセスストーリーとしての骨太さに加え、AIという現代的かつ専門的なテーマが、物語に非常にリアリティを与えています。
物語の中では、仲間に裏切られたり、資金難に直面したりといった試練が次々と主人公たちに襲いかかります。これらのエピソードは起業の現実を赤裸々に描き、華やかなイメージとは裏腹の厳しさを教えてくれます。同時に、主人公・松岡まどかの成長や、彼女を支える三戸部歩との絆が描かれることで、読者に感動と希望を与える仕上がりになっています。
特に印象的だったのは、AI技術という専門的な要素が、物語のアクセントとしてだけでなく、企業の戦略や人間ドラマの中に自然に溶け込んでいる点です。読んでいると、まるで現代社会のビジネスドラマを体験しているかのような感覚になります。ドラマを観るように引き込まれながらも、起業のリアルさが心に響く一冊でした。 -
スピード感があって、後半はページを捲る手がとまらなくなった。スタートアップやAI活用など、いまの時代に合った内容で、起業を目指したい人や学生さんも幅広く楽しめると思う。
実際に大手コンビニでもAI面接を検討しているし、実現するのは時間の問題かも…! -
安野貴博と言えば、AIに詳しい新人SF作家、第6回星新一賞受賞、「サーキット・スイッチャー(実はまだ読んでいない)」で第9回ハヤカワSFコンテスト優秀賞という華々しい経歴をお持ちで、これからの作家活動に注目していたが、何故か2024都知事選に出馬した。え?都知事になりたいの?公約は何?どの様に選挙戦を戦うの?一般的には無名なのでディベート大会に呼ばれないし、マスコミにも取り上げて貰えない。ただ、ババ百合子の「AI百合子」とは次元の異なる本当のAIで、有権者のどんな質問に的確に答えると言った離れ業を実現してくれた。これは新しい選挙の手法であることは間違いないものの、巨大なメディアの壁は大きく高く厚く、獲得票数はババ百合子、アイドルにパワハラする変人石丸、蓮舫ちゃん、国防軍田母神大将に次ぐ15.5万票(5位)に留まった。ちょこちょことTVで番組を組んでもらったけど・・・でも逆に見ればTVに頼らずに15.5万票の獲得って、途轍もない快挙だろう。
さて本書の内容に入ろう。書店でこの本を偶然見つけて、最初の数ページをパラパラと読んだが、すぐにレジに行った。もう掴みは抜群、家に帰って一気に読み始めたら一日で読了した。なにせ、話のテンポが速くて、グイグイ引き込まれ、もう面白いとしか言えない。この面白さ、これって何かに似ている、何だろう?そうだ、池井戸潤の小説だ!半沢直樹?それよりも、下町ロケットに近い?それくらいのジェットコースター小説的要素を孕んでいる様に見える。そして中盤から犯人探しが始まるが、本作品は推理小説ではないので、過度などんでん返しというものはない。でも、それにしてはちょっと伏線が太すぎる様に思えるのだが。それで本作品の映像化・ドラマ化はどうなのか?私は十分ありうると思う。主人公の生き方に共感できると思うし、就職難だった時期を過ごした若者なら十分に感情移入できると思う。主人公が苦しみの連続に沈み、希望にすがって問題を解決する度に視聴率は上がっていくのでは。ただ、このままではストーリーが薄すぎるので、脚本家に肉付けしてもらえば良い所まで行きそう、それとキャスティングも視聴率を左右する。
今回の作品は22歳の女性が主役だが、安野貴博の経歴を見ると、自叙伝、若しくはそれに近いノンフィクションの要素が散りばめられているのではないかと想像する。業界用語・専門用語を軽々と駆使する点でも作者の博識の広さを投影している。
結末は次作があることを匂わせていることが読み取れ、もうその作品が出版されるのが今から待ち遠しい。そして、その次には是非とも今回の都知事選に出馬する、すなわち「松岡まどか、出馬します」を出して戴けないかな、落選しているのでちょっと厳しいかもしれないけど。 -
起業って何から始めれば良いのか、どんな風に事業を始めていくのか。
具体的な内容や経営者の心理が仔細に描かれている。スタートアップへの出資という詐欺、1億円という莫大な借金、うまくいかない資金調達、ランサムウェアからの攻撃…
ひとつ危険を回避できたと思ったら、次の問題が起きる。
前途多難な主人公まどかの行く末に、自分もまどかの気持ちになって、心臓バクバクで読んでいた。
けれど、有能なAIや同僚、部下、先輩たちと一緒に、問題の突破点を見つけて突き進んでいく姿に勇気ももらえた。
エピローグで新入社員たちに語るまどかの姿は、立派な社長で、役割が人を育てるというのは本当だなと、フィクションとは分かっていながらも感動する。
起業を夢見ている人や、今まさに経営者として奮闘している人に、ぜひおすすめしたい。 -
何日かに分けて読もうと思っていたけれども面白くてページを捲る手が止まらず一気に読み終えてしまった。
現実ではこんなにうまくいかないだろうとは思いつつ、ちゃんと第一話からエピローグまでがビジネスの進み方に即していて、これは安野さんの実体験もかなり含まれているのかななどとも思いながら読んでいました。オススメです。
起業をテーマにしたTVドラマはいくつかあったけど、これもドラマ化されるのは時間の問題だな、三戸部さん役は松本若菜かな、などとも思いました。 -
Amazonの紹介より
日本有数の大企業・リクディード社のインターン生だった女子大生の松岡まどかはある日突然、内定の取り消しを言い渡される。さらに邪悪な起業スカウトに騙されて、1年以内に時価総額10億円の会社をスタートアップで作れなければ、自身が多額の借金を背負うことに。万策尽きたかに思われたが、リクディード社で彼女の教育役だった三戸部歩が松岡へ協力を申し出る。実は松岡にはAI技術の稀有な才能があり、三戸部はその才覚が業界を変革することに賭けたのだった――たったふたりから幕を開ける、AIスタートアップお仕事小説!
読了後に気づいたのですが、作家の安野さんは東京都知事選に出られたあの安野さんということにびっくりしました。
だからなのか、読者にわかりやすく提示しているなという印象でした。
というのも、この小説、約400ページあるのですが、読みやすく、1日で読んでしまいました。
一つ一つの的確な動きやわかりやすい説明で、頭の中で映像が浮かびやすく、あっという間でした。
内定取り消しを機に、胡散臭い人に騙されて、起業することになるのですが、1年で10億稼がないと、多額の借金を背負うということで、一見絶対無理じゃんと思いました。
しかし、目標を細分化することで、「もしかして実現できるのでは⁉」と思うくらい、一つ一つのハードルを下げて、実行しようとしていくので、勉強になりました。
やっぱりその道のプロが必要だなと感じました。一人だけでは解決不可能だとしても、それぞれのプロフェッショナルがいることで、心強くもあり、大切さも感じました。
作家がAIエンジニアと起業家の一面もあるということで、ふんだんに色んな知識やノウハウが散りばめられています。
あらすじを読む限り、こういった展開になるだろうという予想はつくかと思いますが、いかにして成功へと導いたのか?そこには幾多の困難が立ちはだかります。
ライバルからの横やりは、あまりに執着しすぎな印象もあったのですが、それでもめげずに奔走する松岡の姿に絶対乗り越えてほしいと思うばかりでした。
松岡だけでなく、三戸部の存在も大きかったです。最初は冷徹な印象だったのですが、次第に人間らしさが見えてきて、厳しいながらも良い上司だなと思ってしまいました。
そういった状況での後半の展開は衝撃的でした。
色んな成功と失敗が描かれている一方で、個人的にそういった状況を経験していないためか、後半になるにつれて、現実味が薄れていく印象でした。
ありえない状況が登場するたびに、どこかフワッとした、地に足がつかない状態の心境になったので、なんとなくモヤモヤ感がありました。
それでも、何か行動をおこしてみようといった心境にさせてくれる文章が魅力的でもあり、心を掻き立てられました。やっぱり仲間って大事なんだなとしみじみ思ってしまいました。-
robin1101さん、おはようございます!
AIとかたぶん無理だと思ったのですが、すべてを理解できなくとも本書を読み終えることができました...robin1101さん、おはようございます!
AIとかたぶん無理だと思ったのですが、すべてを理解できなくとも本書を読み終えることができました。
著者、安野さんが東京都知事選に出られた方だったとは驚きです。2024/09/13 -
しずくさん、こんにちは。
私もAIのことはなんとなくでしたが、噛み砕いてわかりやすく解説したり、そんなに難しくない展開だったっりと、爽快感あ...しずくさん、こんにちは。
私もAIのことはなんとなくでしたが、噛み砕いてわかりやすく解説したり、そんなに難しくない展開だったっりと、爽快感ある雰囲気で、読者を惹き込んでいる印象がありました。2024/09/13
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